輝く断片のあつめかた

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

「魔女のはかりごと 第6回」 日向永遠 「連載小説を書いてみようv(41975)」

魔女のはかりごと 再開ですがまずはお詫びをいたします。

前回の5回目が4月末でした。3か月以上間を開けてしまった事になります。
もう忘れさられてしまっていい状態でほっておいたのですが、ハカリとソラの事を忘れた事はありません。

皆さんの心の中にも残っていてくれれば嬉しいのですがはたしてどうでしょう?

物語の方もおぼえていてくれるか、心配です。
一人でも読んでいただければ続けられると思います。

本当に勝手なお願いばかりですが、宜しくお願い致します。

第5回

******************************
 魔女のはかりごと  第6回
 
 堀はハカリを鋭い眼光で睨んだ。
「量子さんは、この世界をどう思いますか?人のものがなくなる世界。私が盗んだと自首してくる人もいない。今日は授業を中断して、世界の現実の話にしましょう。皆さんはこの世界は信じるに足りると思いますか?いくら個人が崇高な理想を掲げていても、一人が二人、そしてこのクラス30人、学校や会社といった組織、どんどん不純なものをとりこまなくては組織は成り立ちません。これが自然です。したがって自然は悪意に満ちていることになります。お金の無くなる世界が普通の安定した状態だと思えませんか。いっておきますが理想世界の妄想はいりませんよ。この世界を直視した意見を知りたいのです。量子さん?」

 ハカリは堀教諭を見つめた。魂が、憤った魂が訴えている。この歪んだ世界観に堀教諭の今までの人生が影響していない筈がない。確かに、この世界に発信されるニュースは暗い事ばかり、殺人、放火、事故、自殺、戦争、テロ、まるで世界がそう望んでいるかのよう。人の不幸があるから自分を再認識できる世界がそこにあるのかもしれない。堀先生の人格形成になにが影響したのか、ハカリはじっと堀の魂を覗いた。堀はそのハカリの視線を自分を計っている様に感じ憎悪の炎を燃やした。ハカリは堀の中の闇を見つめ続けた。
 世界は悪に満ちているとの至った過程が見えてくる。堀の優秀な成績は却って自身を追い詰めて行った事が分かる。周囲と同調しようとしない堀の姿が見える。

 教室の中の張りつめた空気のなか空子はハカリと堀先生とを交互に見た。他の生徒は、この異常性にやっと気が付いてきた様でそこここで咳払いが聞こえ、俯いている生徒も多数いた。教室の中には堀先生とハカリとそれを見つめる自分しかいない様な気が空子にはしていた。ビリビリとした空気がハカリの声でますます震える。

「可哀そうな人。確かに世界には悪意があふれている。過去の歴史やニュースには人類の愚かさがあふれている。先生。でもそれを以って世界を決めるのはどうかしてます。先生。先生の過去がどうだったか。先生の過去が人の悪意に満ちていてそれに対決してきたのは、解ります。見えます。手の甲に押し付けられた煙草で焼ける肉の臭いが、苦痛が分かります。先生」

 堀は目を見開き量子を見つめた。何を言っている。この子は何を言っている。私のなにを知っている。何故知っている。自分以外はすべて敵か無関係な学生生活。しかし自分はそれに耐え今がある。今こそ、世界の認知と暴露をとその機会を待っていたのだ。自分の事は良いのだ。世界の事はいいのだ。どうでも。唯、本当の世界がどんなに醜いか、この生徒たちに教えてやる。それが世界を覆い尽くしている、欺瞞に対する復讐だ。綺麗ごとで世界を隠している偽善者共を白日のもとに晒す事。しかし、目の前にいる量子はいったいなんなのだ。暴かれようとしているのは自分の方なのか?この子は怪物なのか?自分の過去が見えるのか?

 もうひとつの視線を感じ、教室を見回すと空子の顔があった。殆どの生徒が下を向いている中、毅然とこちらを注視している。何?この子も知っているの。私の苦しみを。

「量子さん。黙りなさい。意味の分からない事は。何を言っているのです?」堀は自分の手の甲に残る火傷で引き攣った痕を見た。煙草と焼ける臭いがした。

(つづく)

スポンサーサイト

創作 | コメント:10 | トラックバック:0 |
<<「魔女のはかりごと 第7回」 日向永遠 「連載小説を書いてみようv(41975)」 | ホーム | 雑記>>

コメント

日向さん、こんばんは~(^^)

日向さん、大丈夫ですよ~♪
第1回から読見直してきたので、復習はバッチリです(*^_^*)

堀先生って、人間の悪意にばかり接してきて、
ハカリの言う通り、凄く可哀そうな人ですよね~。
そんな堀先生の苦しみを、ハカリ達はどうやって救うのか…?
いよいよ堀先生との対決(!?)が始まりそうですね~。
続きがますます楽しみです(*^_^*)
2010-08-21 Sat 18:08 | URL | miwa125 [ 編集 ]
お久しぶりです。

前回までのあらすじはかなり(すっかり?)忘れてしまっていますが、
この回だけを読んでもかなりおもしろいですよ!(^^)
でも、もう一度、第一回から読み直してきまーす。
\( ̄□ ̄ )オーッ!
2010-08-21 Sat 22:31 | URL | カトミノ [ 編集 ]
日向さん、おはようございます。^^
待ってましたよ、ハカリちゃん!!!
とてもインパクトの強い作品なので、忘れるわけないじゃないですか!
それに、誰よりもハカリの隠れた能力、いえ普通では目に見えないものに私は興味でいっぱいです!!
どんどん面白くなっていきますね~。
堀先生の過去がもたらした彼の人格形成、その過程がすごく気になります。
重いテーマですけど、完成したら日向さんの新たな世界を導く作品になりそうですね。^^
続きも楽しみにしてますよ!
2010-08-22 Sun 06:05 | URL | picchuko [ 編集 ]
おぉっお久しぶりのハカリとソラですね!( ^ ^ )/
前回までのお話、よっく覚えていますよ~☆
いつか二人を絵に描こう、とよく頭の中で考えているので(笑)

日向さん、ますます文章に吸引力が出てきましたね!
面白く読ませていただきました(^^)
堀先生、教師という立場にありながら生徒達に悪影響を及ぼしそうですね…(汗)
でも、その歪んだ感情を矯正してくれる人がいなかったのがとても悲しい事ですねぇ。
憎しみからは憎しみしか生まれませんよね。その連鎖を堀先生が断ち切れるかどうか…
続きを楽しみにしています!ハカリ負けないで~~(><)
2010-08-22 Sun 09:40 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
こんにちはー☆
久しぶりのハカリの物語だ!わたしも全部読みなおしてきました~☆

堀先生、境遇は本当に可哀想です。
でもそんな考えのまま教師になったのは間違いですよね!!
欺瞞を暴いて、嘘をさらして、その後先生はどうするつもりなんでしょう。
それで気が晴れるわけでもないでしょうに…
ハカリがどう決着をつけたいのか、つけるのか、すっごく気になります。
2010-08-22 Sun 13:05 | URL | まる811 [ 編集 ]
miwa125さん
こんばんは~★
ほんと、ごめんなさい、初めから読んで貰ったんですね。嬉しいです・・・

次はあまりお待たせしないでつづけます!!
2010-08-22 Sun 18:50 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
カトミノさん
こんばんは~

読んでもらって嬉しいです。面白いなんて、言ってもらってほんと嬉しいです^^
2010-08-22 Sun 18:51 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
picchukoさん
こんばんは~★、
ほんとうに、お待たせしました。待っていただいて、凄く嬉しいです。

ハカリとソラ大事に育てて行きたいです。
虹子と紅葉もだけど、ハカリとソラも大好きになってほしいな・・
2010-08-22 Sun 18:54 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
nanaco☆さん
こんばんは~★
覚えてていてくれて嬉しいです!!
怠慢を許してくださいね。でも読んでいただいて凄く、凄く嬉しい。
>いつか二人を絵に描こう、とよく頭の中で考えているので
わっ、nanacoさんの絵見たいです。いつか、見たいな~
自分も頑張って続き書きますね。

そしていつか、紅葉と虹子たちと共演の話も考えたいです。


今回は出来るだけ早く続き書きますね~
ほんとにありがとうございます
2010-08-22 Sun 19:00 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
まる811さん
こんばんは~★
読みなしてもらったなんて、ほんとにありがとうございます。感謝です。嬉しいです。

自分の書く話は暗いのばかりなので、気になるのですが・・・。

堀先生対ハカリ&ソラの物語、これから佳境です!
今回はお待たせしないで続けられるよう頑張りますね。

読んでもらって本当に嬉しいです。
2010-08-22 Sun 19:06 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。