輝く断片のあつめかた

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少年たちの挽歌 第5回 日向永遠 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さんこんばんは~
今日、一時間にみたないですが図書館に行って5回目を書いて(テキストに)きました。

最後までお待たせしないでつづけますね。

文中、公序良俗に反する表現との事で○○となっているところがあります・・・
ちょっと、やりすぎじゃないかな・・・


*********************************
少年たちの挽歌 第5回

○月○日 (雨)
と何も書かれていない日があった。そしてその次の日。

○月○日 (曇)
昨日の事は忘れたらいいの?あれが夢だったらどんなにいいか。私は○○された。誰かわからない。何人かもわからない。死にたい。出来ることなら死んでしまいたい。でも私には治郎がいる。治郎に相談したほうがいいだろうか。でも、でも黙っていよう。私の心の奥底にしまっておこう。不幸なのは自分一人でいい。傷つくのは私だけでいい。私の体だけでいい。
 今日、あの場所に行ったら、コルトレーンのマッチ箱が落ちていた。半分位使われていた。きっと私を襲った奴が持っていたものだろう。コルトレーンって治郎が良く行く場所。ひょっとしたら治郎かしら?それならこれほど悩まなくてもいいのに。私はどうしたら・・・

「陽子が○○された?」少女にとってこんなに酷い事がほかにあるだろうか?あるものか?ひどい、ひどすぎる。
 しかし、陽子は堪えたんだ。それは地獄にも等しい思いだったにちがいない。しかし、それも、妊娠を知ったとき脆くも崩れさったんだ。陽子がどんなに悩み、苦しんだか、想像できるものではない。陽子がどれほど苦しんでいたか自分がどんなに辛く思ってみてもそれがどうしたというのだ。なにもならないじゃないか。
 そのとき、治郎の心にどす黒く、濁った感情がすくった。怒り、憎悪が固まった悪魔の様な固まり。
 手紙と日記をもった彼の手は細かく震えていたが、治郎の目には、鋭い光があった。
 復讐・・彼は呟く様に言った。

4 少年たちの挽歌

 治郎は暇さえあればコルトレーンに通った。行く度にコーヒー一杯で何時間もねばった。
 この客の中に陽子を襲った奴がいると思うといてもたってもいられなかった。
 洋一や浩次はこのごろ、コルトレーンに顔をみせていない様だった。
 T高の連中かもしれないと治郎は思った。前にT高の連中から陽子を救った事を思い出した。
 時計が4時を回ったとき、T高の連中が入ってきた。治郎は無性に腹立たしかった。それはもう自分が高校生ではないと言うところからきているように思いよけい腹がたった。
 三人いた。三人ともいかれた格好をしていた。彼らの顔には見覚えがあった。陽子を脅していた奴らだ。治郎はゆっくり立ち上がると、彼らに近づいて行った。虚無的な感覚があった。彼は一つあいていた席に座った。
「タバコを一本、くれないか?」
「誰だ、お前」正面ののっぽ男が言う。
「厭になれなれしいな」のっぽの隣の男が言った。そいつの眉間には傷があった。見た瞬間、虫のすかない奴だと思った。
「お前達には貸しがあるな」正面ののっぽを上目遣いにみながら治郎は低い声で言った。
「何?」治郎の横の男が言う。胸のぽけっとからサングラスがのぞいている。
「陽子を襲ったのはお前等だろ」彼らが犯人なのかどうか知るすべはなかった。しかし言わずにはいられなかった。
「なんだと!」とのっぽ。
「ふざけるなよ」と横の赤ら顔の男。
「陽子なんてすけ、聞いたことねえ」
「ふん」と治郎は鼻で笑い、三人を睨みつけた。

「おい、外へでろよ」

彼ら三人が治郎を連れていった場所は、廃工場だった。そこは音ひとつしない世界だった。ほこりがまっている。鉄の錆びた臭いが充満している。
「ここなら誰もこない」と眉間に傷のある男が言う。三人の中で一番凶暴そうだ。
「いったいどういうつもりだ。俺たちがその陽子とか言う女を襲ったと本気で思っているのか。いい度胸しているじゃねえか。妙な因縁をつけやがって」三人はゆっくりと治郎の周りを回りながら言った。懐からひかるものをとりだした。ナイフだった。
 ガーンと大きな音が木霊した。のっぽが近くにあったドラム缶を蹴飛ばしたのだ。
「何か言えよ。怖くて声もでないか?」
「ほんとうに、お前達じゃないのか」
「まだ、言ってやがる。おれたちにそんな趣味はねえよ」
「ほんとうか?ならお前達に用はない」治郎は無視して外に出ようとした。
「おい。待てよ。さっき貸しがあるっていったのはどういう意味だ」
 治郎は以前、陽子を助けたときの事を喋った。
「あのときの女が陽子っていうのか」
「ああそうだ」そう言うと治郎は一歩、二歩外へ向かった。
「待ちやがれ。ただで帰ると思うなよ」といいながらのっぽが治郎の肩に手を掛けた。強い力だった。手が肩に食い込む。

・・つづく・・
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コメント

日向さん、こんばんは~♪
早々に続きが読めてすごく嬉しいです(*^m^*)

陽子の日記、やっぱり重いものでしたね…
日記を治郎に読んでもらう事で、治郎への愛を伝えたかったのでしょうか。。。
それでもそういうものを全部背負った上で、やっぱり生きていて欲しかった…
きっと治郎も同じように感じると思うし、本当に切ないお話ですね(*_*)
まさか犯人は、治郎の友達…なんて事はないですよね!? 続きが気になります~(><)

>公序良俗に反する表現
ブログを書いてると結構あるんですよねぇ(笑)
コメント欄だけで良いんじゃないかな?という気もするんですが^^;
2010-06-20 Sun 20:52 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
nanaco☆さん
こんばんは~

コメント、ありがとうございます。
これからの内容も暗いです。

楽しい話もたまには書きたいですがどうも向いてないのかも・・
2010-06-20 Sun 21:29 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
日向さん、こんばんは~(^O^)

陽子の日記…もう辛すぎますねぇ(T_T)
でも、陽子は決して「復讐」を望んで
治郎に日記を渡したんじゃないような気がします。
日記の続きはないんでしょうか…?
治郎も、三人を相手になんて無謀すぎるんじゃ…
この先、治郎がどうなるのかが気になりますね~。
どうか無事でありますように!!

第6回も楽しみに待っていますね~(^o^)/
2010-06-22 Tue 18:20 | URL | miwa125 [ 編集 ]
しばらく風邪で寝込んでいたら、こんなにお話が進んでいてビックリしました。
しかも、すごい展開に、息もつかず読みでしまいましたよ!
あぁ、治郎の気持ちも、陽子の気持ちも、色んなものがぐちゃぐちゃに頭の中を巡って行く感じで、この先どう続いていくのだろうと、先へ先へと気持ちが急ぎます。
続き、ドキドキしながら待っています。
2010-06-22 Tue 19:56 | URL | picchuko [ 編集 ]
miwa125さん
こんばんは~★
コメントありがとうございます!!

もうすぐ終わりですよ。どんな感想がきけるか楽しみです。
若い時だから書けた内容とおもっています。

またよんでくださいね。
2010-06-22 Tue 22:54 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
picchukoさん
こんばんは~★ 具合はどうですか?気を付けてくださいね。

 最初とはまるっきり違った展開で皆さんがどう思うか心配でした!!もうすぐ終わりなので宜しくおねがいします。
ありがとうございます。
2010-06-22 Tue 22:56 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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