輝く断片のあつめかた

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「機械蜘蛛の塔 第1回」 日向永遠 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さんこんばんは(*^_^*)

昨日までの事は忘れて連載開始したいと思います。

前にちょっと書いた機械蜘蛛の塔の再スタート。
前のも読んでいただいた方は申し訳ありません・・・
改めて1回目と言う事で宜しくお願い致します。



***************************************
「機械蜘蛛の塔」第1回

                                  日向永遠

    プロローグ

 キエフの街の中心は小山になっていて、そこには巨大な塔が古代から立っていた。中心に巨大が塔が、そしてさらに囲む様に三つの塔が建っていた。中心の塔の中には人を超えた美しい姫が眠り続けているとの伝説があったが誰も見た者はいない。

 街は山に囲まれていて隠れ里の様になっていて外界から閉ざされた自然の要塞のようだ。 中心の塔からは放射状に細いワイヤーが蜘蛛の巣状に街全体に張り巡らさており空を蔽っていて、その蜘蛛の巣の上を機械蜘蛛が忙しく這い回っていた。

     1 はじまり

 ネルとチハルは石でできた、小さな家に住んでいた。ネルとチハルの両親は不慮の事故でなく優しい祖父と住んでいた。祖父には書斎があって夕食のあとはそこにこもって何やら難しげな書物に向かうことが習慣になっていた。祖父が取り組んでいるのは古代史だった。

「機械蜘蛛は何のためにいるの?」チハルがネルに聞いた。ネルはチハルより二つ上で十歳になる。
「お爺ちゃんはその研究をしているんだ」それだけではなかったが、ネルは言った。
「昔から機械蜘蛛がいて、昔はもっと僕たちと密接に暮らしていたらしいんだ。だけど、街に平和が長く続いた為に本来の役割が忘れ去られていったみたいだと言ってた」祖父からの受け売りだが自慢げにネルは話した。

「お兄ちゃん。何か聞こえない?」チハルが言った。さっきから外からかさかさと何かが動く気配がするのだった。
「うん。聞こえる。チハル、お爺さんを呼んできて」

チハルが祖父を呼びに行く間にネルは扉を少し開け闇の中、外をのぞいた。そして慌てて閉めた。

「機械蜘蛛が玄関の前に浮かんでる!」

隙間から覗くと空を蔽った蜘蛛の巣から糸を引いて不気味な赤い目をひからさせて機械蜘蛛がぶら下がっていた。機械蜘蛛は地上に降りることはない筈なのに。

 その時外からたどたどしい機械の言葉が放たれた。

「迎えにきた。兄妹よ。外に出てきなさい」機械蜘蛛の声。初めて聞く機械蜘蛛の声。喋る事ができるのか。黙々と蜘蛛の巣の繕いをしているだけの存在ではなかったのか?

 古代からある機械蜘蛛の塔とその蜘蛛の巣の役割は遠い昔に忘れされていて久しい。

「その時が来たのか・・」奥の書斎からでてきた祖父がつぶやいた。

 ネルは恐る恐る、扉をあける。機械蜘蛛の赤い目がネルを見る。顎をカチャカチャと動かす。その時、地面に敷かれていた石の一つが持ち上がった。先端が口になった巨大なミミズの様な生き物がシャッっと音をたて蜘蛛に襲いかかった。機械蜘蛛は八本の脚を目いっぱい広げた。脚は鋭い刃物となり巨大ミミズは引き裂かれて消えた。

「何?今の」隙間から覗いていたチハルが目を大きく見開いた。

「異界からの侵略がはじまっている。直ぐ、一緒に来てほしい」機械蜘蛛が言う。
 ネルとチハルは顔を見合わせ、そして祖父をみた。祖父は小さく頷いた。
「行ってきなさい」と祖父。
「考えている時間はない。この国のを存亡は君たち二人にかかっている」

 機械蜘蛛はネルとチハルを背中に乗せると、するすると糸を伝わり、巣の上にあがった。ネルは初めて見る巣の上を見回した。濃い闇の中、蜘蛛の巣はほのかに輝いていた。八方に張り巡らされた糸は機械蜘蛛の塔に収斂されている。機械蜘蛛はその巣の上を滑る様に塔に向かった。途中、何度か他の機械蜘蛛とすれ違う。そのたびに機械蜘蛛の目が赤く明滅した。

 機械蜘蛛が動きを止めた。ネルとチハルが前を見るとその前に、蜘蛛の糸に絡めとられている巨大ミミズがいた。不気味に蠢いている。

「このミミズの化け物はなに?」ネルが聞いた。
「異界の扉が開きそこから、太古の生物がこの国を狙っている。彼らはこの国の秘密を狙っているのだ」
「この国の秘密?」

機械蜘蛛はそれ以上何も言わず塔に向かった。塔の前に着いた。どこまで続いているのか、頂上がどのくらい上なのか想像もできない。機械蜘蛛が前脚で壁を撫でると音もなく、丸い穴が現れた。
(つづく)
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コメント

日向さん、こんばんは^^

改めて、機械蜘蛛の塔の第1回、面白く読ませていただきました~♪
この世界観が、もろ自分好みなので、是非長く続けていただきたいシリーズです。
蜘蛛…というと、つい天使の囀りみたいな毒々しい感じのをイメージしちゃうんですが(笑)、
日向さんの描く蜘蛛は、機械蜘蛛といい、虹子達の蜘蛛といい人間に近い存在ですよね(^^)

キエフの街、なんだか古代ギリシャのアクロポリスを思い出しました!
巨大な塔の内部はどうなっているのか、太古の生物とは?
次々と面白い要素が出てきて、とにかく続きが気になります~(*^^*)
2010-04-14 Wed 22:58 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
nanaco☆さん
こんばんは~
書きなおしの一回目、読んでいただきありがとうございます。

ファンタジーな設定になりました。前からイメージ(空を覆う巨大な蜘蛛の巣。とその中心に位置する塔)だけがあってそこから話を膨らませてます。

大まかな話しの流れはで考えているので、そんなにお待たせしないで続きを書きますね。
ほんと、ありがとうございます。
2010-04-15 Thu 21:28 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
この発想自体が面白いですね。
一体、これからネルとチハルはどんな世界を見ることになるのでしょうか、、、。
眠り姫の存在は???
絡まった蜘蛛の巣と、怪しげな塔の雰囲気が、この物語のイメージを一層 深めていますね。

先日、私は島根までビアトリクス・ポター展を観にいきましたが、ここで写生の大切さ、観察することの重要さをつくづく感じました。
確か、日本画家の東山魁夷先生も、恩師から「写生をしなさい」と言われ続けたそうです。
それは絵画の世界だけでなく、文学もそうだなって、この日向さんの作品を読ませていただきながらそう思いました。
普通の蜘蛛と機械蜘蛛とでは違いがあるかもしれませんが、顎をカチャカチャと動かす様子など、蜘蛛についてしっかり観察をしないと思いもつかないことです。
さすがは日向さんだなって思いました。^^

続きも楽しみにしてますよ♪
2010-04-16 Fri 23:31 | URL | picchuko [ 編集 ]
こんばんは~^^
第1回、楽しく読ませていただきました(*^_^*)
この世界観…すっごく面白いです!!!!!(*≧▽≦*)
ネルとチハルの兄妹がいいですね~♪
この国の秘密と、二人がどう関わっていくんでしょう!?
次回は、いよいよ眠り続ける姫のいる党の中に入っていくんですよねぇ!?
何だかドキドキワクワクしますね(#^.^#)
第2回も楽しみに待っていますよ~(^^)/
2010-04-17 Sat 18:00 | URL | miwa125 [ 編集 ]
picchukoさん
こんにちは~、返事がおそくてゴメンなさい。

機械蜘蛛の塔は自分も凄く気に入ってます。
できるだけ面白くなるようがんばります。
......
文章を勉強したいと切におもいます。
また読んでくださいね。
2010-04-18 Sun 16:03 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
miwa125さん
こんにちは~

ありがとうございます。次回は塔の中の話になる予定です。
また読んでくださいね。(*^_^*)
2010-04-18 Sun 16:04 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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