輝く断片のあつめかた

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「虹子の物語第2部 卒業」第12回 「連載小説を書いてみようv(41975)」

こんばんは~★
12回目をやっと書きました!!遅くて申し訳ありません。最低でも週一回は書きたいと思っているのですが・・・年内に終わるのかちょっと自信がなくなってきましたm(__)m

大詰めになってきた筈なのですが・・・・

応援宜しくお願いいたします。


虹子の物語 第2部卒業

第12回

 脳裏に実母の面影が浮かぶ。優しかった思い出がよぎる。何故お父さんはお母さんと別れたのだろう?それがヒロにはわからなかった。お父さんとお母さんはあんなに仲良かったのに。何故なのかヒロにはわからない。ただ優しい母の面影だけが残っている。
 「ヒロ君、頑張って・・・・」母の声が聞こえてきた様な気がした。しかし実際に聞こえてきたのは斎藤の声だった。斎藤は煙草をふかし、時々ふうと紫煙を吹き付けながら喋っている。
 「あの中学生の家に行って来たのか?」煙が頬を掠める。ヒロは何故か本当の事を言うのが怖くなった。だから黙っていた。ありふれた、食事風景。普通の家ではどんなだろう。
ヒロは夢見る。しかし現実は・・・
 「何、黙っているんだ。別に怒っているわけじゃないだろ」
 「アルフと遊んで来た」
 「良いか、家の事を色々喋っているんじゃないだろうな。あの小娘たちに」
 「ヒロ、ほんとうの事を言うんだよ」とヒロの母が言う。ほほ笑む様に言うのだが目が笑っていなかった。
 「家の事なんて言ってないよ。虹子お姉ちゃん・・・お姉ちゃんとアルフと遊んでただけだよ」
 「何か、家の事を聞かれなかったのか・・・」小さな掌に汗が滲んで来た。

 紅葉の体内で蜘蛛となり一部始終を聞いている虹子は血の気が引く思いだった。ヒロ君を苦しめる原因を自分が作ってしまった。母親の事なんか聞くんじゃなかった。後悔した。
 (ヒロ君、ごめんね。ヒロ君を苦しめる事になってしまった)虹子は祈る様な気持ちだった。

 ヒロは躊躇していた。なんて言ったらいいのだろう。虹子お姉ちゃんに今のお母さんの事を聞かれて、本当のお母さんじゃないって答えた事を。

 紅葉の蜘蛛はヒロのポケットから這い出した。ヒロをどうしたら勇気づけられるだろう。
まさかこの場で斎藤がヒロをどうにかするとは思えない。(ヒロ君、ヒロ君、大丈夫だよ)

 ヒロは握りしめた手の甲に何かがいるのに気がついた。俯き、目だけを動かして見ると蜘蛛の神様がいた。蜘蛛の目がピンク色に輝いた。ああ、神様がいるんだった。ヒロは思いだした。斎藤やお母さんは神様がいる事を知らない。だけど僕は神様がいる事を知っている。ヒロは落ち着いてきた。紅葉お姉ちゃんと虹子お姉ちゃん、それに紅葉お姉ちゃんのお母さんも蜘蛛の神様が守ってくれていると言っていた。

 「何も聞かれていないよ。唯、アルフを団地では飼えないから、だから、紅葉お姉ちゃんちで買ってい貰って、僕が遊びに行っても良いって、ただそれだけだよ」握っていた手の汗もいつの間にか引いていた。

 「ふん。本当かどうか・・・まあ、良い。あの小娘たちに何かができる訳じゃないしな」斎藤はヒロを睨みつけながらいった。視線をそらし蜘蛛を見つめた。蜘蛛の目が優しく見返してきた。

 「良いか、これからもし、家の事を聞かれる事があっても本当の母親の事や俺の事を変な風にしゃべるんじゃねえぞ」ヒロは小さく頷いた。

 遠く、紅葉の家にいる虹子、紅葉、そして紅葉の母はほっとしていた。アルフもなんとなく様子が分かっているようだった。

 「ご飯を食べたら、部屋に行ってなさい」ヒロの母親の言葉にヒロは部屋に行った。

 紅葉の蜘蛛はヒロに着いていき、紫の蜘蛛が斎藤とヒロの母がいる台所に残った。

  ・・・・・・・・・・・つづく・・・・・・・・・

虹子の物語第二部 「卒業」第13回
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創作 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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コメント

12回目(もうここまで来たんですね!!)も、とっても面白く読ませていただきました~♪
とうとうヒロ君の家の様子が見えてきましたねぇ。

>ありふれた、食事風景。普通の家ではどんなだろう。
うぅ、切ないです…(泣)ヒロ君はこんな小さいのに、既に人生を諦観しているようで。
本当の母親の記憶がない(それが幸せだったのかどうかは分からないけれど)というのは、
むしろヒロ君にとっては不幸中の幸いだったのかなぁ、、、なんて思いました。

斎藤と母親は、何か行動を起こすのか…
蜘蛛として潜入している紅葉達はヒロ君を助けられるのか??
続きが早く読みたいです~!!(><)
2009-12-19 Sat 18:21 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
nanaco☆さん
こんばんは~★、感想ありがとうございます。

10回くらいで終わる予定で始めたのですがまだ何回かかかりそうです。物語に大きな変化がなくて退屈ではないかとちょっと心配だったりします。

結末はまだ迷っているんですよ。どうしよう・・・
2009-12-20 Sun 18:31 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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