輝く断片のあつめかた

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「虹子の物語第2部 卒業」第3回 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さん こんばんは~☆
今日は、良い天気でした。雲ひとつなくて富士山もすごく綺麗でした。
そんな中、地区の町民運動会にでてきました。日差しが強く日焼けしてしまいました。(*^_^*)

第3回目です。
また感想教えてくださいね。



第三回

 2 ヒロとアルフ

 翌日、ヒロは紅葉の家に来なかった。
 
 二階の紅葉の部屋、この二年間と半年で紅葉の部屋は少し変わった。虹子の影響で本が増えたのだ。まだ新しい本棚は小説が中心になって、漫画は少なくなった。図鑑は相変わらず上段の定位置をまもっている。その部屋でアルフがミルクを飲んでいた。

「どうしたのかな?ヒロ君」アルフがクンクン鳴いている。僕の友達が来ないと言っている様に紅葉も虹子も感じた。

 「ねえ、紅葉、ヒロ君を見ていると色々考えるんだ」虹子は紅葉を見る。
 
 紅葉は虹子を見て問う「虹、世界は何で出来てると思う?」また始まったと虹子は思った。紅葉はいつも色々な思いをいつも胸に持っている。紅葉にとってヒロ君の事と世界はきっと重大な関係があるに違いない。虹子と紅葉は二人で過ごす時間が増えることでこういう会話、考え、思考を繰り返す様になっていた。

 「ねえ、虹、世界は何で出来ていると思う?」そう問う紅葉には紅葉なりの答えを持っていることを虹子は知っている。

 「繋がり」ポツリと虹子が言う。紅葉が同じ思考をしていたのが分かる。

 「虹、自分も世界は繋がりだと思うんだ。家族、学校、会社。感情では友愛、憎悪、信頼、敵対。なんらかの場所、関係、感情で人、物は繋がっている。密度に差はあっても繋がりのない人はいない。それが世界を造る。世界が繋がりで出来ているとすると孤独はどういう意味をもつの?」

 「世界が繋がりだとしても人は孤独なのは皆おなじ。たとえ二人、三人、触れ合っていても、一緒にいたとしても、人は自分ではない。どんなに言葉を尽くしても楽しくしていても、人は孤独なのだと思うよ。ねえ紅葉、紅葉は孤独を感じるのはどんな時?」

「孤独は友達だから、だからとっても大事。繋がりと孤独は対立するものではなくて共存するものじゃないかな。例えば、親しい友達の輪の中、それも中心にいたとしても、何かの拍子に孤独を感じる事が誰にでもあると思うの。そうでしょ?それは何故かな。それは自分と云う世界と、皆が作り出す世界に微妙にずれているからだと思う。虹、世界を変えるとするとそれは繋がりと孤独を変える事になるのかな」

 一見、ヒロとは無関係な話に思えるが二人はヒロの事を頭に置き話をしていた。まだ一回しかあっていないヒロが二人に動揺を与えていたのだ。

 二人の左の蜘蛛の形をした痣からそれぞれ蜘蛛が這い出てきた。二人の分身となる蜘蛛を扱う技はこの二年で飛躍的に成長した。蜘蛛に自分を重ね移しても本人の方の意識を殆ど通常な状態に保っている事ができた。人間の姿をした二人が受験勉強をしている傍で蜘蛛の二人が会話する事も出来る様になっていたのだ。
 
 シャーペンがカリカリと音を立てている机の傍に半ば透明化した二匹の蜘蛛がよりそっていた。紅葉の分身の蜘蛛は目が淡いピンクに見える。虹子の蜘蛛は淡い青の目をしている。

 蜘蛛同士の会話は精神的な会話で音ではない。距離があっても会話ができるのだがお互いに相手を見ていた方が安堵感が数段上だったし、感情が物質的エネルギーの様に感じられるのだった。

 「明日はヒロ君、来るかな」紅葉が言う。ヒロという声に反応したのかアルフが顔を向けた。人間の紅葉の声にではない。蜘蛛の紅葉の声にだ。

 蜘蛛の二人と人間の二人がほぼ同時にアルフを見る。この子には会話が通じる?

 「アルフ、聞こえる?」蜘蛛の虹子が問いかける。アルフが声の主を探すような仕草をする。アルフには蜘蛛の会話が聞こえているらしい。意味も伝わっているのかはよく分からない。

 二人の考える事がまた増えた。子犬のアルフの意識を読めるかもしれない。
 
 「どう思う虹」これは少女の方の紅葉。
 「もし、アルフと話ができたら、凄いことだね」

 「アルフ、明日はヒロ君、きっと来るよ」蜘蛛の紅葉がアルフに向かって言う。それが届いたのかアルフは小さく一度ク~ンと鳴いた。二人の蜘蛛も二人の少女もその泣き声の意味を知ることは出来なかったがその淋しさは伝わってきた。

                              つづく

虹子の物語第二部 「卒業」第4回
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いままで虹子の物語やエントロピーを書いてきて、自分の書きたかった事が分かってきた気がします。

それは 世界と個人、社会と孤独、意識(自分)とはなにか? です。
言い換えれば、”自分がここにいる意味”です。

こんな今更な主題で恥ずかしいのですが、どうやらこの事が自分のライフワークではないかと思うのです。

虹子と紅葉は、自分の分身です。二人の言葉の大部分は自分の思いと重なります。
話の進行で色々な事、考え方の変化が現れるとは思うのですが最後は自分に戻ってくるのではないかと思います。

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創作 | コメント:4 | トラックバック:0 |
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コメント

第3回目、待ってました~(*^v^*)♪
虹子と紅葉のやりとりから、本当に「精神で」繋がったんだなぁとしみじみと思いました。
蜘蛛同士でも意思の疎通をはかれるなんて、、、nanacoも自分の蜘蛛が欲しいです(笑)
二人の会話の内容も、どこか哲学的な匂いが感じられて成長が感じられますねぇ^^
日向さんの思い、文章からじわりじわりと伝わってきました♪

さて、アルフには会話を通じる能力があるのか??
毎日遊びにくると約束したヒロ君はどうして来なかったの??
続きがすごく気になります~(><)第4回目、楽しみに待っています!!
2009-10-11 Sun 23:53 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
nanaco☆さん
おはようございます☆
読んでくれてありがとうございます。嬉しいです。
(*^_^*)

今回は一応、最後まで考えてはあるのですが、悪い癖でその時のノリで変わってしまうのです・・・なのでどうなるのかよくわかりません(*^_^*)

また応援宜しくお願いいたします。
2009-10-12 Mon 09:28 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
こんにちは~♪
わぁ~!虹子と紅葉、すごく成長したんですねぇ^^
それに、精神的な繋がりが強くなって
本当の友達になったんですね…何だかとても感動的です(><)

虹子と紅葉は、子犬のアルフと会話ができるようになるのか…???
この先が興味津々です(*^_^*)
続きを楽しみに待っていますね~(^^)/

自分がここにいる意味…一生のテーマのような気がしますね!!^^
2009-10-12 Mon 17:24 | URL | miwa125 [ 編集 ]
miwa125さん
こんばんは~★
二人の成長を見守っていただきありがとうございます。
これからも色々な事件が起きると思いますが応援お願いします。

こんな手垢にまみれて子供っぽいテーマではありますが・・・ちょっと恥ずかしいですが永遠の命題ではあります。(*^_^*)

でも本当は面白い話を書きたいだけいです。
なので難しい事はぬきに楽しみにしてくださいね(*^^)v
2009-10-12 Mon 20:13 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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