輝く断片のあつめかた

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「第8回 蜘蛛の女王・・・虹子の物語」 「連載小説を書いてみようv(41974)」

第8回です。 

読んでいただいてほんと嬉しいです。続けられるのも読んでいただけるからです。
宜しくお願いします。m(__)m


秘密を明かした紅葉と虹子の今後はどうなっていくのでしょう?・・・
って考えてないの?・・・。

それでは 第8回です。

第1回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第2回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第3回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第4回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第5回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第6回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第7回 蜘蛛の女王・・虹子の物語




第8回 蜘蛛の女王・・虹子の物語

(5)紅葉の告白そして秘密が明かされる。(承前)

蜘蛛は完全に虹子の左の二の腕から抜け出した。最後に後ろの脚が肌から出てくるとき小さな痛みがはしり、ほんの少し血が滲んだ。
そして黒い大きな蜘蛛が現れた。紅葉だった。何か言いたげな寂しげな感じを受ける。体内からでてしまうと対話は出来ないらしい。
ただ、大きな精神的な存在を、知性を蜘蛛は持っていた。蜘蛛は糸を上に吐き出しながら穴から出て行った。

どうしたらいいの?薄明かりに浮かぶ蜘蛛の痣を眺めながら虹子は思った。あまりの衝撃的、事実に思考が追い付かない。
自分の中にいる子蜘蛛を思い、意識を集中しようとする。何処にいるのだろう?足の先からじょじょに上に昇ってくるようにイメージしてみる。体の中をイメージしてみる。蜘蛛は何処にいるのか解らなかった。まだ、意識を通じ合えないからなのだろうと思った。

「紅葉・・・」つぶやく。
「紅葉、はじめから言ってくれれば良かったのに、そうしたら、そうしたらもっと普通に友達に・・・」

紅葉の言葉が頭の中に飛来してきた。友達を信じる事の意味。
紅葉・・紅葉は間違っているよ。そう教えたかった。私には真の友達はいない。唯一紅葉だけ。

本当の事を話していてくれたら・・・
紅葉・・・間違っているよ。友達って理解する事だけじゃないよ・・・。
もっと他に大事な事があるんだよ。

紅葉の事がたまらなく可哀そうに思えてきた。紅葉も必至に友達を作ろうとしているのだ。
その特殊な境遇の故、普通の友達とは違う感覚なんだと思った。

「紅葉・・私も仲間になるね。だけど、こんな事しなくても友達だよ」自然に涙が頬を濡らした。

上の方、人の近づく気配がした。誰かが歩いてくる。覗いた。上を見上げる。紅葉がいた。昼の服のままだった。

「虹子、上がってきて」
ロープが降ろされる。足の痛みはかなり薄れていて殆ど感じなくなっていた。ロープをつたわり外にでた。

暫く見つめあった。声が出せなかった。涙が後から後から滲んでくる。紅葉の左の二の腕の痣を見つめる。
紅葉も虹子の痣を見て、そっと触れた。ビクッと電流が走り抜ける様な感覚がはしった。

「虹子。ごめんね。驚いた?きっと怒っているよね。こんな酷い事をして」
「紅葉・・」あとの言葉がでない。思いっきり頬をはってもいいくらいの事をされたのに。何も言えない。
「紅葉・・もういいよ」心の中には色々な思いが渦巻いているのに、言葉がでてこない。

「家に帰ろう。虹子のお母さんには連絡してあるから、今日は家に泊って行くからって。だから心配しないで」

時間は夜の12時を回った所だった。そんなに時間がたっていない事に驚いた。紅葉がもう一枚用意してあったらしい薄手のジャケットを貸してくれた。泥で汚れたTシャツを上着で隠す。

途中、神社の横を通る。体の中の蜘蛛が反応している様な気がした。昼間は意識しなかったけれど、確かに古そうな神社だった。
そんなに立派ではないのだが存在感があった。

その時 ギーと神社の扉が音をたて開いた。
予測していない事だったのでビクッと体が震えた。
何かが出てくる。

(つづく)

第9回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
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創作 | コメント:6 | トラックバック:0 |
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コメント

こんにちは~♪

確かに、突然こんなことをされた虹子としては、
すごく複雑な気持ちですよねぇ…
紅葉と虹子の気持ちがとっても切ないです~(>_<)

神社から出てくるのは…いよいよ蜘蛛の女王登場!?
第9回のお話も楽しみに待っていますね(^^)/
2009-05-31 Sun 17:23 | URL | miwa125 [ 編集 ]
miwa125さん
こんばんは!
読んでいただきありがとうございます。

新たな展開を考えているのですが・・・もうちょっと色々な要素を加えようかな、なんて考えております。
また読んでくださいね。

おお!神社からでてくるのは・・・実は考えてなかったりします。本当です(*^_^*)これから必至に次なるお話を考えます。女王の登場・・題にしたばかりに悩みます。別の題にしとけば良かったと今思っています。(*^^)v
2009-05-31 Sun 21:09 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
こんにちはー☆
今日は7、8話を続けて読ませていただきました~。
なんていう創造力!あまりの興奮に7話の紅葉の告白読んだとき体が震えました!
土蜘蛛一族が表舞台から去ったあたりの話も読みたいなぁ…
蜘蛛の女王ってどんなのなんでしょう…次回も楽しみにしてますねっ!
2009-06-01 Mon 16:58 | URL | まる811 [ 編集 ]
続き楽しみに待っていました~♪

nanacoはなんだか紅葉のほうに感情移入しちゃいます……
ある意味歪んだ考えの持ち主のように思えるんだけど、、、
でもそれは土蜘蛛一族の中で、彼女が孤立していたからなのかなって。
蜘蛛と人間との中間で悶々と悩む紅葉がすごく切ないです。
…なんだか「屍鬼」を思い出しました(><)

神社から、一体何が出てくるんでしょう?! 早く続きが読みたいです!!
2009-06-01 Mon 20:03 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
まる811さん
こんばんは。

そんなに言っていただけると、嬉しくなります。
ありがとうございます!!

どうしよう・・・次の話を一生懸命考えております。

また読んでくださいね(*^_^*)
2009-06-01 Mon 23:31 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
nanaco☆さん
ありがとうございます!

自分もなんですよ。紅葉の方に気持ちを置いてしまいます・・・主人公は虹子のつもりなんですが・・。
もう二人とも大事なキャラクターになってきました。

今後どんなふうになるのか今はわかりませんがまた読んでくださいね。(*^_^*)

さて神社の奥から・・・・
2009-06-01 Mon 23:35 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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