輝く断片のあつめかた

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第6回「蜘蛛の女王・・・虹子の物語」 「連載小説を書いてみようv(41974)」

第6回をお届けします。

いつもこのお話を読んでくださる皆さんありがとうございます。

今回、いよいよ紅葉の告白がはじまります。
書いている自分にも話の行方がわかりません(?)。もう紅葉と虹子に任せている感じです。
???

予感ではあと1、2回で終わりそう。ひょっとしたら次回の7回目が最終回になるかもしれません。それでは第6回、始まりです。

第1回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第2回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第3回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第4回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
第5回 蜘蛛の女王・・虹子の物語



第6回

(5)紅葉の告白そして秘密が明かされる。

 どの位時間がたったのだろう。ゆっくりとゆっくりと意識が戻ってくる。あたりはすっかり暗くなっている。じめじめした穴の中にまだいた。微かな月明かりが届いている。はっきりとは見えないが小さな虫たちが取り囲んでいる感覚がる。虹子の体中を這い回っていた虫はどうなったのだろう。今はその感じはない。左のにの腕がむず痒い。上着を左腕だけ脱ぎ、月明かりに照らす。はじめ何だか分からなかった。ドクドクと心臓が鳴り呼吸が速くなる。

「なに・・・」

目を凝らし良く見る。腕には昨日まで何もなかった。傷も痣も黒子も・・。良く見る。はじめは黒っぽい大きめな点。それがだんだんと像を結んでくる。はっきりとするにしたがい全身に鳥肌がたつ。やがて、まるで生きているかのような蜘蛛の形が浮かぶ。瞬間、思わず口をついて悲鳴が迸る。しばらく荒い呼吸を繰り返していた。10分もそうしていただろうか。少し落ち着いてくる。

「これは・・この蜘蛛の形の痣は・・紅葉と同じ・・」何故?どうして?妖しく蠢く紅葉の白い二の腕の蜘蛛が脳裏に浮んできた。

”その蜘蛛はわたしなの”頭の芯に微かな声が聞こえた。誰?あたりには人の気配はない。なのになのに声が聞こえる。
”その蜘蛛はわたしなの”それは間違いなく紅葉の声。

「紅葉。紅葉なの?」
「そうよ。わたしよ。紅葉よ。虹子、ごめんね。恐い思いをさせてごめんね。でもこうすることでしかわたしたちは生きられないの。ごめんね」

「紅葉、どこに居るの?顔を見せて。上にいるの?」
「今はね。虹子の中にいるのと同じなの。わかる?虹子の脳に直接話しているの」混乱した。言っていることが全然判らない。どう言う事?

そして紅葉の信じがたい告白が始まった。

その蜘蛛の形をした痣はね。何だと思う?判る?それは蜘蛛の出入り口なの。わたしはね体の中に蜘蛛を飼ってるの。
ううん、飼っているんじゃなくて、その蜘蛛はわたしの分身なの。その蜘蛛がこの痣を通して出入りするのよ。これで判った?

ますます混乱した。解らない。蜘蛛が出入りする??

あのキスはね、あっごめんね。騙していたけどキスしたよ。虹子が大好きだし、わたしのことを判ってほしいから。あの香りと夕飯に細工して、虹子が眠たくなる様にしたんだ。それでキスしたんだけど。

あのキスはね。わたしがね、わたしの蜘蛛がね、迷わないようにあなたに印をつる事だったの。あのキスであなたにわたしの印を付けたのよ。何故なら虹子には出入り口になる痣がないから・・あのキスから虹子がどんなに離れていても何処にいるか判るよ。キスの時ね、蜘蛛の、小さな蜘蛛の子供をね口移ししたんだよ。わたしの子供をね。

全身が震えだした。体の中に蜘蛛がいる。そう考えただけで全身がこまかく震えだし、涙が頬を流れた。意識が何も聞くなと囁く。耳を塞ぐ。嘘、嘘、そんなの嘘。しかし、気を失う事も声が聞こえなくなることもなかった。紅葉の声が続く。

虹子、恐がらないで、虹子に悪影響はないから。体が変になる事もないから。それにこの痣は蜘蛛の仲間にしか見えないから安心して。昼間、虹子にわたしの腕の痣が見えたのもわたしの子が虹子の中にいたからなのよ。それまでは気がつかなかったでしょ?

虹子の中の子蜘蛛がわたしを導いてくれたの。だから虹子の中に入れた。そして虹子の腕にも痣ができた。今、虹子の中にはわたしとわたしの子(蜘蛛の子)がいるのよ。虹子も蜘蛛を飼うことができる様になったのよ。

蜘蛛のわたしはわたしの蜘蛛の形をした痣を通ってわたしの体からでてきたのよ。そして虹子の体に今いるの。今虹子に話しているのは蜘蛛のわたし。解ってきた?

「紅葉、あなたはいったい何者なの?」

(つづく)

第7回 蜘蛛の女王・・虹子の物語
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創作 | コメント:6 | トラックバック:0 |
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コメント

第6回も面白く読ませていただきました^^
なるほど…痣が蜘蛛の出入口になっていたのですね!!
ホラーにもSFにもなりそうなお話で、どんどん世界が広がっていきますねぇ。
紅葉の印象が、少しずつ変わってきました。

でも、次回が最終回になるかもしれないんですか?!
そんなぁ~~(><)もっと、続きが読みたいです!!
2009-05-24 Sun 22:37 | URL | nanaco☆ [ 編集 ]
こんばんは~♪

今回も楽しく読ませていただきました~^^
いよいよクライマックスに突入した感じですね♪
どんな結末になるのか…
早く結末を知りたいような、
終わちゃうと寂しくなるような。。。
何だか複雑な心境です(>_<)
2009-05-25 Mon 18:29 | URL | miwa125 [ 編集 ]
nanaco☆さん
読んでいただきありがとうございます。
コメント凄くうれしいです。

今、一生懸命展開を考えているのですが、考えなおしてみます!!!

もうちょっと続けようかな・・・(悩)
2009-05-25 Mon 22:50 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
miwa125さん
毎回読んでいただき凄く嬉しいです。

ラストを考えているのですが、おわらせたくない気もします。・・・もう少し考えてみますね。(*^^)v
2009-05-25 Mon 22:51 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
こんにちはー☆プチお久です。
4、5、6回と一気に読みました!怖いのに、虫苦手なのに惹きつけられます。
紅葉がどうしてこんなことするのか。一体何者なのか。どうして虹子なのか…
沢山気になるから早く先が読みたいけど、終わっちゃうのは残念です…
2009-05-26 Tue 18:17 | URL | まる811 [ 編集 ]
まる811さん
お久しぶりです!
読んでいただき、感謝です(*^_^*)嬉しいです。

そうですね・・終わらせるのも寂しくなってきました。なのでもう一つくらいエピソードを挿入しようかなと・・・上手い考えが浮かばないので悩んでいます。
2009-05-26 Tue 22:56 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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