輝く断片のあつめかた

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「ファミリーポートレイト」 桜庭一樹 「本日の1冊(13748)」


ファミリーポートレイト
著者 桜庭一樹
講談社 1700円+税 517頁
評価 ★★★★★


桜庭一樹さんの新作”ファミリーポートレイト”を読了いたしました。
読み終わった後静かな感動を感じています。

これは親子の物語であり、物語自身の物語であり、母と子の物語であり、生きていく事の物語です。

2部構成になっていて1部は5歳のコマコと母のマコの旅(逃避行)の話。
「コマコ、逃げるわよ」 母の言うことは絶対。母には絶対服従。
階段の赤い赤い液体を片隅に二人は三両編成の電車に揺られ旅をする。
城塞都市や歴史ある娼館や豚の世界で暮らす。
マコとコマコには戸籍がない。最初の出だしはカフカを思わせました。
豚の世界で、コマコの周りにあらわれる 四組の豚の足。それはすべて体から切り離せれて切断面がピンク色。それがあるときは群れになって、またあるときは行進して行く幻想場面。
ここは凄く印象に残ります。
コマコは学校に行っていません。部屋の片隅の床に膝を抱え、また横になり寝ます。
そんなコマコは文字と出会います。絵本から小説へ何故か本とは縁があります。
そんな二人を探偵を雇い探している人物がいる。二人は何時も見つかる寸前で逃げるのだが14歳の時、マコとの別れとともに旅が終わる。

2部には母のマコは登場しない。
高校生から34歳まで・・・
学校を卒業し文壇バーでのアルバイト、マコは家に帰らないでバーで暮らしている。
相変わらず床やカウンターが定位置、そこのバーの遊びで物語を紡ぐ様になる。
しかしそろは自分を削る事によって生まれる物語。
普通の生活とは何か?

あたしは、世界は確かにあたしの苦しみだけではできていないけれど、あたしたちの苦しみでできているかもしれない、と思う。

弱いものは他人の痛みが分からずに強さを望む。
弱いものは強い。そうでなければ生けていけない。
しかしそれは偽りの強さ。世間に対し暗く厳しい目を向け対峙する。
世界と折り合うための手段。

最後、じんわり、静かかに感動しました。

茨木 月季さんのブログで教えていただき、サイン本を購入することができました。
ありがとうございました。
桜庭一樹サイン


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作家サ行 | コメント:6 | トラックバック:0 |
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コメント

いいですね~、サイン本。

そういえば今年も例の企画やるんでしょ?
あっという間ですね、一年。。
2008-12-07 Sun 16:08 | URL | ホンヤガヤマダ [ 編集 ]
こんにちは~♪

「ファミリーポートレート」面白そうですね。5つ★とは凄いでです。ネット販売にはつけるかな?と疑問に思っていた張り紙、やはり付いていたんですね。桜庭さんの本によって、張り紙が色々違うんですよね。我が家にあるのは桜の花のです。このカメラも精巧で可愛いですね。
図書館で予約を入れているのですが、いつ順番が回ってくる事やら…。
2008-12-07 Sun 16:38 | URL | 茨木 月季 [ 編集 ]
ホンヤガヤマダさん
>いいですね~、サイン本。

>そういえば今年も例の企画やるんでしょ?
>あっという間ですね、一年。。
-----
コメントありがとうございます。
やりましょう~。さっそくブログで呼びかけますね。
2008-12-07 Sun 17:53 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
茨木 月季さん
>こんにちは~♪

>「ファミリーポートレート」面白そうですね。5つ★とは凄いでです。ネット販売にはつけるかな?と疑問に思っていた張り紙、やはり付いていたんですね。桜庭さんの本によって、張り紙が色々違うんですよね。我が家にあるのは桜の花のです。このカメラも精巧で可愛いですね。
>図書館で予約を入れているのですが、いつ順番が回ってくる事やら…。
-----
コメントありがとうございます。
茨木さんのおかげで購入することができました。
宝物ができ、ほんと嬉しいです。(*^_^*)
2008-12-07 Sun 17:54 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]
こんばんは~♪

ちょっとオタクな家人が読んで、「欲しいー!」と叫んでいました。文庫になるにはまだ時間がかかるだろうし、最近は古本チェーン店へ行かないのでチェックもせずそのままにしていましたが、講談社でまたサイン本が売っていたので購入しちゃいました。サインもシールも同じでした。リンクさせていただきますね。
2009-04-04 Sat 19:52 | URL | 茨木 月季 [ 編集 ]
茨木 月季さん
>こんばんは~♪

>ちょっとオタクな家人が読んで、「欲しいー!」と叫んでいました。文庫になるにはまだ時間がかかるだろうし、最近は古本チェーン店へ行かないのでチェックもせずそのままにしていましたが、講談社でまたサイン本が売っていたので購入しちゃいました。サインもシールも同じでした。リンクさせていただきますね。
-----
おおっサイン本購入したのですね。
内容も良かったので大好きな本となりました。
コメントありがとうございます。
2009-04-05 Sun 12:19 | URL | 日向 永遠 [ 編集 ]

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