輝く断片のあつめかた

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「虹子の物語第2部 卒業」第18回 「連載小説を書いてみようv(41975)」

こんばんは~
虹子の物語 18回目です。

今まで書いてきた中で最長となりました。
始めたころは10回ほどにしようとおもっていたのですが倍の回数になりそうです。

いよいよ、大詰めに近づいてきます。あと2回か3回で終了予定です。

もう少しなので、お付き合い宜しくお願い致します。




虹子の物語 第二部 18回

 虹子と紅葉は焼きそばを持ってきて、そのまま、ヒロと紫の席に座った。四人とアルフで食事をした。ヒロは公園でアルフと二人、呆然と佇んでいた時の事を思い出していた。
 あの時、今,間近にいる、紅葉さんと虹子さんが声をかけてくれなかったら、そう考えるとなんか涙が滲んできた。しんみりしだしたヒロの変化に紅葉と虹子、それに紫、アルフまで敏感に反応した。

「ヒロ君どうしたの?急に悲しくなってきたの?」三人がほぼ同時に口を開いたのだが、紅葉と母は、そのまま、声にはださないでいた。虹子が聞いた形になった。
「ううん。公園で初めて紅葉ねえさんと虹子ねえさんに会った時の事を思い出して、もしあの時、声をかけてくれてなかったら、僕どうなっていただろうと思って。こんな楽しい今の時間がなんだか信じられなくなったんだ。ありがとうございます。僕、今まで、なんのお礼もしてなかった。アルフが助けら手たんじゃなくて、アルフが僕をたすけてくれたんだと思った。もしアルフがいなかったら、紅葉ねえさんも気がつかなかっただろうし。ありがと。紅葉さん、虹子さん、紅葉さんのおかあさん」
「なに言ってるの。ヒロ君。ヒロ君はまだそんな気を遣わなくてもいいのよ。好きな事して、好きなだけ、頼ればいいの。小さい時だけだよ。それができるの、ヒロ君。今はそうしていい時なの。わかった?だから気にしない。いい?」
「うん。わかった。でもありがとう」三人も胸がいっぱいになった。アルフはヒロを励ましているのか。ヒロを見上げてペロッと首筋をなめた。
「アルフ、くすぐったい」すると直ぐ、ヒロに笑顔が戻った。

 午後はヒロが早く帰らないといけないとの事で二時には学校を後にした。
校門で、虹子と紅葉はヒロと母と別れた。
「私たち学園祭がおわってから帰るね。明日は学校が休みだから、家に遊びにきて」
紅葉が言う。
「うん、明日また、来るね」紅葉と虹子は手を振り二人を見送った。
「明日ね」ヒロは時々振り向いた。アルフをしっかり抱きながら。

「ヒロ君、大人だね。なんか可哀そうになっちゃうね」虹子がぽつりと言った。紅葉もうなずいた。「もっと甘えれば良いのにね。だけど、それが出来ないんだと思う」

 紫とヒロは手をつないで歩いた。眠ってしまったアルフはとたんに重くなり、紫が抱いていた。
「楽しかった。こんな楽しかった事、はじめて」
「ほんと楽しかったね。でもね、ヒロ君、小学校に上がれば、もっともっと楽しい事が待ってるよ。絶対。これからは、楽しい事がいっぱいだよ」

 ヒロの手のぬくもりを感じながら紫は祈った。ヒロの未来を。日差しの傾きだした帰り道。秋の物悲しさが漂いはじめそうな時間。枯葉が弱い風に踊っていた。

 家の前に黒い乗用車が止まっていた。紫は不思議に思いながらもヒロと近づく。そのまま家に入ろうとした。するとドアが開き、ヒロの母親がでてきた。そして丁寧に頭を下げると言った。
「いつもヒロがお世話になりありがとうございます。今日は今までのお礼方々、ヒロを迎えにきました」あまりの変わりように紫は唖然とした。しかし、顔には出さずに言った。
「お礼だななんて。そんなこと気にしないでください。こんな小さなお友達と子犬のアルフとも知り合えて、こちらこそ嬉しいですよ」
「そう言っていただけると嬉しいです。ほんとうにありがとうございます」こんどはヒロに向かって言った。
「ヒロからもお礼を言って、帰りましょ」ヒロも、びっくりした顔をしている。お母さんがこんな口のきき方をしているの初めて聞いた。お母さん、変わったのかなと思った。ヒロは紫に向って、
「今日一日、ありがとうございました」と言ってペコっと頭をさげた。

 そして、車に乗り込む。車は滑る様に走り去った。紫の腕の中でアルフが目をさまし、車に向かって吠えた。見えなくなるまで吠えていた。

・・・・・つづく・・・・・


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「虹子の物語第2部 卒業」第17回 「連載小説を書いてみようv(41975)」

こんにちは~☆

虹子の物語 第二部 17回です。
今回は学園祭当日、とても楽しく書けました!!
読んでくださる皆さんにも楽しさが伝わればいいなと思います。(*^_^*)

是非、感想や応援をお願いします



虹子の物語第2部 第17回

 学園祭当日まで何事もなく過ぎた。ヒロは毎日、紅葉の家に遊びに来ていた。斎藤もヒロの母親も、特に変わったこともなく、ヒロは明るかった。アルフと遊んでいても、ほんとうに楽しそうだった。
 楽しみにしていた土曜日がやってきた。紅葉と虹子は朝から学校に行った。ヒロは紅葉の母、紫と学園祭に行く事になっていた。

 「おはようございます!紅葉お姉ちゃんのお母さん、いますか?」
 「ヒロ君、待っていたわよ。今日はほんとに楽しみね。おばさんも、紅葉の学校の学園祭に行くの楽しみにしていたのよ」アルフも飛びつくようにヒロの足元に走り、周りを回っている。ヒロがアルフを抱き上げるとアルフはペロッとヒロの頬をなめた。
 「直ぐに行く?休まなくても平気?」
 「うん、平気だよ。直ぐに行こう」ヒロは本当に嬉しそうで腕の中のアルフも一緒になってはしゃいでいる様に見えた。
 「ほんの少し待っててね。すぐ用意するから」紫は少しあわてながら身支度とバックを用意した。鏡台にちょっと顔を映しただけで直ぐ家をでた。

 紅葉の家から中学校までは徒歩で二十分くらいかかった。今は紅葉の体内にいる紫の分身の蜘蛛が紅葉に家を出たことを伝えた。
 何でもない街の風景、秋の色に染まった街路樹。その影。風にそよぐ木々の葉。車の騒音。ざわついている街の音。ヒロにとっていつもの日常が今日は特別なものに見え聞こえた。自分にとって新たな門出の様なそんな気がしていた。ただ、学園祭に行く事だけの事なのに。
 「ヒロ君。楽しみだね。実はね、学園祭に行くのはじめてなのよ。だから私も凄く楽しみなの。きっとヒロ君と同じくらい」
「おばちゃんも初めてなんだ?うん凄く楽しみだね」
「アルフ重くない?変わってあげようか?」
「大丈夫。アルフと一緒の方が良いんんだ」
「そう?じゃあ、疲れたら言ってね」

 二人で歩いていても嬉しくて、直ぐに学校に着いた。門の所に虹子と紅葉が待っていた。
「ヒロ君、お母さん。こっちこっち」「ヒロ君!」二人が同時に声をかける。
 紅葉はずっと紫とヒロの会話を聞いていたので(体内の紫から)ヒロのそしてアルフの母の楽しげな気持ちが伝わってきていた。なので自分まで、何時になく気持ちが弾んだ。
「お腹は平気?お昼にはもう少し時間があるから見学しようよ。それで良い?」

 学校内は学園祭特有の活気に満ちていた。ヒロは目を丸くしてあたりを見ている。少女たちが早速アルフを見つけ、口ぐちに「可愛いね」と声をかけてくれる。中にはアルフだけでなく、ヒロの頭をなでる子もいた。そんな事もヒロには初めての経験だった。そして決して厭ではなかった。

 美術部の展示。
 ギター同好会の素敵な演奏。
 写真部の街や人々を映した展示。
 幽霊屋敷。
 歴史部の郷土にまつわる展示。(土蜘蛛を祀った神社の紹介もあった!)

 ヒロには、そして紫にも凄く新鮮で楽しくて若い力が伝わってきて、楽しい時間。

「幽霊屋敷どうだった?怖かった?」
「うん。怖かった。けどアルフが吠えないかそっちの方が心配で・・・」
「お母さんは?」
「学園祭がこんなに楽しいなんて知らなかった。大したものね。見直しちゃったわ」
「よかった。そろそろお腹すいたでしょ?ちょっとしたら私たちのクラスに来てね」そう言うと紅葉と虹子は小走りに自分たちの教室の方に向かっていった。

 ヒロと紫が紅葉たちの教室に行くと二人は可愛らしいエプロンを着て待っていた。焼きそばのソースのおいしそうな香りが漂っている。アルフがクンクンと鼻を鳴らしている。

「こっち、特別席を用意したよ」虹子がヒロと紫を案内した。紅葉がサイダーをヒロにコーヒーを紫に持ってきた。
「メニューは焼きそばしかないけどとっても美味しいですよ。直ぐ用意できますますのでまっててくださいね」虹子が店員になりきって言う。
 紫とヒロも二人にあわせ客になってまっている。ヒロはそんな雰囲気がおかしくてくすっと笑った。

・・・・つづく・・・


創作 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「私の家では何も起こらない」恩田陸を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


私の家では何も起こらない
著者 恩田陸
メディアファクトリー
評価 ★★★★☆

こんばんは~★、
ブログの更新がなかなかできず、気にかけていいただいている皆さんには心配をおかけしてます。色々忙しくて、気力を維持するのが少し大変・・・。でもぼちぼち頑張ります!!

恩田陸さんの”私の家では何も起こらない”を読みました!
面白かったです。

丘の上の屋敷。そこは幽霊屋敷。
題名からして、何か起きそう??!!

恩田さんの幽霊屋敷にはどんな怪異がおきるのでしょう?

殺しあう双子の姉妹。

殺されて瓶詰めにされた子供。

殺人鬼の少年。

屋敷に降り積もる死者の霊。

そんな屋敷に女流作家が越してきた。
私の家では何も起こらない・・・しかし、霊が囁く。

今日も誰もいない筈の家で何かの気配が・・・。

★四つなのは、もう少し続いてほしかったから・・・

作家ア行 | コメント:12 | トラックバック:0 |

「心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿」アルジャナン・ブラックウッドを読みました!! 「本日の1冊(13748)」


心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

著者 アルジャノン・ブラックウッド 植松靖夫(訳)
創元推理文庫
評価 ★★★★☆

創元推理文庫は文庫の背の色で大まかにジャンル分けされているのですが、最近はピンク(SF)と灰色(ホラーやゴシック、ファンタジー)の背のものを多く読んでいる。
(ちなみにミステリー関係は茶っぽいオレンジ)

今回読んだのも灰色です。

アルジャノン・ブラックウッドはラヴクラフトと同時期に活躍した作家の様ですね。
XXXXの事件簿  この手の題名をみると ホームズの亜流かと思ってしまいますね。

題名の通り、ジョン・サイレンス博士のゴースト・ハンターシリーズ。
題名から結構、警戒して読んだのですが、これは面白かった。好シリーズでもっと読みたいと感じます(この一作に全6作品が収録されています。なので続編はなしですが)

話毎に話し手が違っているのも、飽きさせない要因かもしれない。

自分の好きなのは

秘密の崇拝

三十年ぶりに訪れた母校、敬虔で厳粛な校風、学んでいたときはその厳しさに辟易して早く学校を出ていきたいと思っていた。けれどそれも懐かしい。かの地の近くを商用で訪れたハリスはその事を思い出し、訪ねて見ることにした。夕暮れ、やっと辿り着くと、気持ちよく迎えてくれた。どこか面影のある教師たち。楽しい思い出を語ってとても楽しい時間をすごす。さて遅くなったので帰ろうとするのだが帰してくれない。演奏したり歌をうたったり・・・。じわじわと恐怖が忍び寄ってきます。

犬のキャンプ

都会を離れ、閑静な自然のままの島にキャンプにきた一行。
狼や犬の様な大型の動物はいない筈。なのに朝、テントの前に足跡が・・・
どこからやってくるのか、謎は深まるばかり。得体のしれない恐怖が包み始めて・・。

他には”炎魔”も面白かったです。

あまり、期待してなかっただけに 拾い物の一冊でした!!

そう言えば ブラックウッドをラブクラフトが引用してました!
面白くない筈がないですね。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
ロンドンの医師サイレンスのもとには超自然現象に悩むさまざまな患者が訪れる。奇怪な謎に挑む“心霊博士”の冒険。屋敷の悪霊に取り憑かれた作家、前世の記憶から猫の町に引き寄せられた男、旅の途中で30年ぶりに母校を訪れ黒魔術に引きずり込まれた商人、激しい恋情のすえ驚愕の人狼事件を経験した青年…英国を代表する恐怖文学の巨匠による人気連作全6作を完全新訳で贈る。
【目次】(「BOOK」データベースより)
霊魂の侵略者/古えの妖術/炎魔/秘密の崇拝/犬のキャンプ/四次元空間の虜

作家ハ行 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「虹子の物語第2部 卒業」第16回

 みなさんこんばんは~★☆

 会社では景気は一向に回復しないのですが、そのためか一人に掛かってくる仕事や役割が増えて、大変です。

 そのためもあり、なかなか、連載のペースが上がらず申し訳ありません。もう少し、早くしますね。

 予定ではあと3~4回です。当初、10回位の軽い気持ちで始めたのですが、話がシビアになってしまって、予定回数をだいぶ上回ってしまいました。読んでいただいている皆さんには遅すぎてイライラさせているのではと心配です。懲りずに読んでいただければ嬉しいです。

また感想や応援、よろしくお願い致します。


 
 第16回

 「ねえ、お母さん。・・・お姉ちゃんが学園祭に来てって言うんだ。・・・行ってもいい?」今日は母も斎藤も機嫌よかった。紅葉たちの通う中学校の学園祭が今週の金土とせまった、火曜日の夕飯の時間、恐る恐る聞いてみた。蜘蛛となって寄り添っていた虹子も緊張して見守っていた。ヒロは、どやされるのかと思ったのだが答えは意外なものだった。

 「学園祭?それは何時なんだ?」
 「今週の金曜日と土曜日。土曜日は一般の人も行っていいんだって。だから土曜日なんだけど」ヒロの母と斎藤は一瞬、目で会話した様だったがヒロは俯きかげんだったため気がつかなかった。
 「土曜日か。相談士が煩いし、たまには遊びに行ってもいいか。ヒロ、行っていいよ」
母が言う。ヒロは嬉しくて顔が輝いた。ヒロと一緒になって、ドキドキしていた虹子もホッとした。そして次の瞬間、嬉しくなった。
 
 その時、紅葉と虹子は学園祭の最後の準備でまだ学校にいた。模擬店の看板を飾りつけながら、虹子は紅葉を見た。二人は蜘蛛を介して話をした。
{紅葉、聞いてた?ヒロ君、良かったね}
{うん、嬉しいね}紅葉もうきうきしてきた。その後の作業は最後の追い込みで大変だったのだが、二人は楽しくてしょうがなかった。

 翌日、ヒロは紅葉の家に遊びに行った。
 「アルフ、僕、学園祭に行っても良いって。お母さんが良いって言ってくれたんだ。学園祭ってどんななんだろう。楽しみだな~」アルフもヒロが嬉しそうなのがわかっているようだった。ワンワンと一度鳴いた。
 「ヒロ君、良かったわね」紅葉の母がヒロとアルフを見て言う。
 「うん。学園祭って、どんなことするのかな?」
 「楽しみだね。紅葉と虹ちゃんが案内してくれるって行ってたからきっと楽しいよ。私も行ってみようかな」
 「皆で行こうよ。アルフも行けたらいいのに」
 「アルフも行けるわよ。きっと。しっかり抱いていればいいと思うな」
 「ねえ、紅葉お姉ちゃんに聞いておいてくれる?アルフも連れて行っていいか」
 「任せといて」紅葉の母は、こんなに楽しそうにしているヒロをみたのは初めてだった。
ああ良かったと感じた。
 紅葉の母がヒロを団地まで送って家に帰ると直ぐに紅葉が帰ってきた。虹子も一緒だった。
 「ねえ、ヒロ君きたよね。どんなだった?」ただいまの挨拶もそこそこに紅葉が聞いた。
 「学園祭に行けるって凄く楽しそうだったわ。あんなヒロ君はじめてよ」

 紅葉はアルフを抱きしめて頬すりしながら、虹子をみた。虹子はにっこりと笑みをかえした。
 「それでね。アルフも連れて行っていいかって。大丈夫でしょ?紅葉」

 二人は顔を見合わせてしまった。

 「ペットかあ・・・アルフはこんなに小さいだから大丈夫だよ。私たちがついてるし。先生にあっても大丈夫だよ。うん、アルフも連れて行こう。なんかますます楽しみになったね」紅葉も虹子も心が弾んだ。

・・・・つづく・・・・
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「お好みの本、入荷しました」桜庭一樹を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


お好みの本、入荷しました
作者 桜庭一樹
東京創元社
評価 ★★★★★

大好きな桜庭さんの読書日記 第3弾

あいかわらずの読書狂ぶりを目の当たりにして、自分はまだまだ甘いと・・・(最近読めないのですよ~)と。

どのページを開いても、面白そうな本ばかり。毒です。本好きには毒です。積読本の恐怖と闘う勇気のある人?是非、読んでみてください。
そう言えば一作めの桜庭一樹読書日記が文庫になっているので未読の方はこちらからどうぞ(*^^)v

そして、その余りにすさまじい読書量に圧倒されてください!!!
きっと驚くと思います。是非。

それにしても、桜庭さん結婚したんだ~。知りませんでした。


少年になり、本を買うのだ


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
作家サクラバカズキは、本と一緒にお風呂に入る。毎日毎日本を読みつつ、ラスベガスへ、アイルランドへ、そして鳥取へ、稀代の読書魔は世界をめぐる!そして突然の結婚に至るまで。『私の男』『赤朽葉家の伝説』『製鉄天使』の桜庭一樹が縦横無尽に読んで過ごした一年間。

作家サ行 | コメント:10 | トラックバック:0 |

「十七歳の湯夫人」勝山海百合を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


十七歳の湯夫人
著者 勝山海百合
MF文庫
評価 ★★★★☆

前作 「竜岩石とただならぬ娘」で嵌った、勝山さんの2作目の「十七歳の湯夫人」を読みました。nanaco☆さんの紹介で読みました。ありがとうございます。

こちらも素敵な話ばかりでした

十七歳の湯夫人
 夫が助けてきた幼い子供。その子の名前は阿露と言った。湯夫人にとても懐いて、可愛がれれる。しかし、阿露が家に来てから不吉な事が起こる。鶏が殺されたり、守り神が壊されたり。阿露には、人を虜にする話術があってそれで・・・・。湯夫人を姉と慕う阿露。その正体を知った湯夫人も只者ではなかった。結末は・・・。面白かったです。

四つ辻の男
 これは怖い。中国旅行にいって買ってきた不思議な金具。早く家に帰りたい。夢の中、素敵な女性が待っているから。日に日に衰弱していく・・・

這子人形
たった2ページの話なのですが凄く好き。病弱な僕。天井から落ちてきた這子人形(ほうこ人形)人形が言う。自由に歩けるようになるにはまだ足りないもがある・・・ 怖・・・。

琥珀海岸
 不思議な話です。SFな設定なのですが、不思議な味付です。なんか郷愁を誘う。すごくいい話。内容が説明しづらいのですが・・。 あまり人々と交流のない、無電族。彼から海岸でよく見つかる素晴らしい琥珀を貰う。母と無電族に会いに行くのですが・・


読んでいてうっとりします。上手だな~。
あっ、前作、ただらなぬ娘の続編、燕燕伝 もよかったです





作家カ行 | コメント:2 | トラックバック:0 |

「醜の歴史」ウンベルト・エーコを読みました!! 「本日の1冊(13748)」


醜の歴史
ウンベルト・エーコ /川野美也子
東洋書林

この様な本に評価は失礼だろう。資料的な価値と意味において・・

最初の方で メデューサの頭部 (ルーベンス)が見開きで飛び込んでくる。

横たわった メデューサの頭 髪の毛は蛇である。無数の蛇がのたうち、切断された首の断面からも小さな蛇が血の海の中、もがいている。カッと見開かれた目。それは石に変える力をまだ持っているのだろうか。

どのページを開いても圧倒される刺激に満ちている。

美と醜・・・光と影のようなものだろう。美に惹かれる、その一方、背けたくなるような、世界に引き込まれてしまう。醜には力がある。それは魔的なものである。

美では描きえないものを醜が見せるとき、自分たちは世界の裏を突きつけられて、うろたえる。

だいぶ高価(8千円)な本なのですが、価値あります。おおきな本屋さんか図書館で眺めてみていください。不思議な力があなたを魅了すると思います。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
現代の「知の巨人」エーコが、絵画や彫刻、映画、文学など諸芸術における暗黒、怪奇、魔物、逸脱、異形といった、恐ろしくぞっとするものを徹底的に探究。本書は、世界的に好評を博した『美の歴史』の手法により、「醜」の多様性と傾向を明らかにする。なぜ我々は死、病、欠陥を恐れるのだろうか?はたまた醜さが持つ磁石のような魅力はいったい何に由来するのだろう。ミルトンのサタンから、ゲーテのメフィストフェレスまで、魔術と中世の拷問から、殉教、隠者まで、神話上の怪物から、夢魔、食人鬼、デカダンス、あるいはキャンプ、キッチュ、パンク、さらには現代美術まで、実に興味深い構成とトピックにより議論が展開される。
【目次】(「BOOK」データベースより)
古典世界の醜/受難、死、殉教/黙示録、地獄、悪魔/モンスター(怪物)とポルテント(予兆)/醜悪なもの、滑稽なもの、猥褻なもの/古代からバロック時代までの女性の醜さ/近代世界の悪魔/魔女信仰、悪魔崇拝、サディズム/フィジカ・クリオーサ(肉体への好奇心)/ロマン主義による醜の解放/不気味なもの/鉄の塔と象牙の塔/アヴァンギャルドと醜の勝利/他者の醜、キッチェ、/キャンプ/現代の醜

作家ア行 | コメント:10 | トラックバック:0 |

「虹子の物語第2部 卒業」第15回 「連載小説を書いてみようv(41975)」

こんばんは~

虹子の物語の15回です。(*^_^*)
ちょっと短いのですが、今年、初めてということでアップする事にしました。
新しい展開になりました^^

感想、や応援お願いしますm(__)m

虹子の物語をはじめ、創作をつづけていこうと思っています。
アイデアを煮詰めていないのですが、書きたい事は何点かあります。
今年も、お付き合いよろしくお願いたします。


 第15回

 虹子たちが家庭相談士に匿名の連絡をしたことで局面は好転したかに見えた。ヒロに対する、直接的な虐待は無くなったからだ。
 通報した日から二週間が過ぎた。紅葉と母、紫の蜘蛛はその間、斎藤たちを見張っていた。斎藤とヒロの母に目立った動きはなかった。学校は体育際、学園祭とイベントが続いた。紅葉と虹子にとって中学校、最後の学園祭。

 「紅葉、ヒロ君を学園祭に呼んであげようよ」虹子と紅葉のクラスは軽食を売る模擬店をすることになった。メニューは焼きそばとソフトドリンクのみ。商品の仕入れから販売までをクラスで管理する。それを通して、社会経済の仕組みを勉強する。というのは建前で、はじめて見たら、料理実習となってしまった。男子は教室の模様替えとポスター作り、材料の調達、レジ係、女子は料理から、ウエイトレスを担当することになって、制服の上に可愛らしいエプロンを着ることになり、仕切りやの子が注文を付けたりして、紅葉も虹子も楽しかった。だからヒロ君を呼んであげたらきっと喜ぶんじゃないかと思ったのだ。
 
 あれから、ヒロは紅葉の家に三日間来なかった。斎藤と母に禁止されたからだ。しかし、家庭相談士が再度、訪問したことからか、再び、紅葉の家に来るようになった。

 「ヒロ君、きっと喜ぶだろうな。色々、案内してあげようね」紅葉も想像すると楽しくなった。

 その日、学園祭の準備で帰りが遅くなり、家に帰るとヒロは帰った後だった。
 「お母さん、今日ヒロ君、どうだった?もし明日、ヒロ君がきたら学園祭に行こうって、伝えてくれる?」
 「少し、元気が出てきたみたい。アルフもそんなヒロ君がわかるのか、嬉しそうだったわ。学園祭の事、任せて。ちゃんと伝えておくわ。準備で忙しくて、ヒロ君に暫く、会えないかもね」

 ヒロに蜘蛛となって着いていくことは、ずっと続けていた。虹子か紅葉か紫の誰かの分身の蜘蛛がいつもヒロと一緒だった。
 ヒロは斎藤たちが決して優しくはないが、露骨ないじめが無くなったことで家にいても、苦では無くなっていた。虹子から借りた本、子供向けのトム・ソーヤの冒険やハックルベリーフィンの冒険が楽しくて、夢中になっていた。本に夢中になっている間は色々な悩みを忘れていられるのだった。

 ・・・・・つづく・・・・・

創作 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「13番目の物語」ダイアン・セッターフィールドを読みました!! 「本日の1冊(13748)」

こんばんは~
少し、ブログ更新が空いてしまいました。
新年の慌ただしさもだいぶ、落ち着いてきたので、いつものペースに戻れると思います。

感想も創作も再開していきたいと思っています。懲りずにお願いしますね(*^_^*)

お正月中に読み終わった本です。

13番目の物語(上)

13番目の物語(下)
著者 ダイアン・セッターフィールド 鈴木彩織(訳)
NHK出版
評価 ★★★★★

面白かったです

翻訳ものは、文章が硬くて読みずらい事があるのですが、そんな事全然ありませんでした。

古書店の娘マーガレット・リーに謎の多い、老大家の小説家が自分の物語(伝記)を依頼する。

その作家の名前はヴァイダ・ウインター。彼女の物語とは。

屋敷、幽霊、双子、数々の本。

嵐が丘、ジェーン・エア、ねじの回転、白衣の女・・・物語を愛する作家に古書店の娘。

「ほんとうの事を教えてください」
ウィンターの口から語られるのは双子の姉妹の物語。

この双子がまた、変わっていて、シャーリー・ジャクソンの「ずっとお城で暮らしてる」のコニーとメリキャットを思わずにいられない。
我の強い姉、姉の言うことを黙って聞いている妹。そして見え隠れする幽霊。
 
 古株の家政婦と庭師。彼らが守るのは屋敷と娘たち。

夢中でページを繰ること間違いなしです。

幽霊の影に除々に浮かぶ作家の悲しい過去。
その真実にきっと例外なく驚愕し、震えると思う。

年の始めに、こんなに素敵な物語に出会えて良かったです。

ラストも素敵でした!
作家サ行 | コメント:14 | トラックバック:1 |

「しあわせの理由」グレッグ・イーガンを読みました!! 「本日の1冊(13748)」


しあわせの理由
著者 グレッグ・イーガン 山岸真 編・訳
ハヤカワ文庫
評価 ★★★★★

現役世界最高のSF作家 グレッグ・イーガンのしあわせの理由を読みました。

解説を読むと比較的、万人受けする作品を集めた短編集との事。

でも、でも分からん。さっぱり・・・そんなところは理解したふりして読みましょう(笑)

道徳的ウイルス学者
 徹底したモラリストの学者、彼は同性愛者や不倫の様な性を嫌悪するあまり、そういったモラルに反する人にだけ感染するウイルスを作り上げる。そして全世界に万延させるのだが、そこには思いがけない落とし穴があった。

しあわせの理由
 脳障害をもつ、僕はだけど毎日がしあわせな気分だった。それは幸せと感じる脳内物質が分泌されているから。このままでは正常な普通な生活が送れない。そこで手術を受ける。それにより今までの様なしあわせな気分でいられなくなった。それと一般的な好みを基準に脳の機能を設定!されたので自分らしさや自分だけの好みがなくなってしまう。そんな自分が厭になり生きがいもなくなっていく。最後の一言で救われます。

ボーダー・ガード
 ひとが死ななくなった世界。量子サッカーが出てくるのですが、これが分からない。もう殆ど、斜め読みしてしまいました!!でも、訳わかんないですが好き。

適切な愛
 脳機能だけが生き残った夫を必死で支える妻。そして望どうり夫は復活するのだが。
日常に不安を疑問を感じ始め人間性が崩壊していく・・・。

チェルノブイリの聖母
 ハードボイルドタッチ。法外な値段で落札された中世キリスト教のイコン。それを運ぶ途中。イコンの代理受取人が殺された。イコンも行方不明に。そんな値打ちが何故・・・

他のも面白かったです。

脳内にイーガン受容体があるか、試される一冊・・・?
でもイーガン入門編みたいだから、大丈夫かな。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

12歳の誕生日をすぎてまもなく、ぼくはいつもしあわせな気分でいるようになった…脳内の化学物質によって感情を左右されてしまうことの意味を探る表題作をはじめ、仮想ボールを使って量子サッカーに興ずる人々と未来社会を描く、ローカス賞受賞作「ボーダー・ガード」、事故に遭遇して脳だけが助かった夫を復活させようと妻が必死で努力する「適切な愛」など、本邦初訳三篇を含む九篇を収録する日本版オリジナル短篇集。

【目次】(「BOOK」データベースより)

適切な愛/闇の中へ/愛撫/道徳的ウイルス学者/移相夢/チェルノブイリの聖母/ボーダー・ガード/血をわけた姉妹/しあわせの理由

作家ア行 | コメント:10 | トラックバック:0 |

「明けましておめでとうございます」

あけましておめでとうございます。

旧年中は大変、お世話になりました。
本年も宜しくお願いいたします。

いつも、当方のブログを見ていただき、感謝にたえません。

今年からは、色々、挑戦していこうと思っております。
いきなり結果はでないでしょうが、いつかは叶えられる、その日を信じて進んでいきたいです。
一回や、二回、・・いや無数の失敗の先に待っているものがきっとある事を信じていこうと思います。

これからも、訪問、そして感想やコメント宜しくお願いいたします。

また、今年も、皆さんのブログにお邪魔いたしますので宜しくお願いいたします。

平成22年 元旦に  日向永遠
雑記 | コメント:24 | トラックバック:0 |
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