輝く断片のあつめかた

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無題

明日から12月。

徒然、考える。

今、世界は、人間は世界のあり方、ひとのあり方を試されているのではないのかと。

皆が夢見た、自由で平和な世界。

何処にある?

自分たちが選んだ結果がこれなのかと思うと暗澹としてくる。

どこに理想があるのか。どこに真理があるのか。

富める人々の義務は税金だけではないだろう。

そこにあるのは倫理でも正義でもない。

あるのは勝者の理論だけである。

絶望するな!希望を持てと声だかに叫ぶことができない世界。

なんとかせねばと

だけど、微力な自分たちに何ができる?

徒然、こんな事を考える。

変わらない明日がくる。


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私的コラム | コメント:4 | トラックバック:0 |

胃検診に行ってきました。


過日、行われた会社の健康診断で胃の再検査を勧められて、不安もあり今日、胃検診(胃カメラ)に行ってきて、特に問題なしとの診断を貰い、ホッとした。

良かった。健康診断の結果を貰ってからは心配が少しあったのだが、これで気も晴れました。

これでまた、普通に不安なく、やって行けそう
雑記 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「綺譚集」津原泰水を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


綺譚集
著者 津原泰水
創元推理文庫
評価 ★★★★★

 最初の天使解体 、残酷なのに美しい世界を造り上げています。あらすじを書くと左右対称なものに美しさを見出す、精神症の主人公。その目前で少女が撥ねられ、死亡する。運転してした男と二人、死体を運ぶことになるのだが、その死体の写真を撮っているうちにエスカレートして、死体をシンメトリーに解体していく・・・・。怖いです。残酷なのですが不思議な世界に連れて行かれます。

玄い森の底から は 殺された、書家の女性の弟子の回想。死体が回想しているので、すごく不思議な感覚に陥ります。

一遍一遍は短いのですがどれも深い話。不思議な話ばかりです。

好きなのは 玄い森の底から 赤假面傳 脛骨 ・・・・などなど。

こんな話が書きたいな~ と思いました。



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

津原泰水さんはアンソロジーに収録された短編を読んだことがあるだけで単独の本は初めてです。

これはうまさと幻想的描写がとても合致していて凄い作品だと思います。好きな本となりました。

天使へと解体される少女に、独白する書家の屍に、絵画を写す園に溺れゆく男たちに垣間見える風景への畏怖、至上の美。生者と死者、残酷と無垢、喪失と郷愁、日常と異界が瞬時に入れ替わる。―綺の字は優美なさま、巧みな言葉を指し、譚の字は語られし物を意味する。本書収録の十五篇は、小説技巧を極限まで磨き上げた孤高の職人による、まさに綺譚であり、小説の精髄である。

【目次】(「BOOK」データベースより)

天使解体/サイレン/夜のジャミラ/赤假面傳/玄い森の底から/アクアポリス/脛骨/聖戦の記録/黄昏抜歯/約束/安珠の水/アルバトロス/古傷と太陽/ドービニィの庭で/隣のマキノさん




作家タ行 | コメント:4 | トラックバック:0 |

「Anotherアナザー」綾辻行人を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


Another
著者 綾辻行人
角川書店
評価 ★★★★★

ホラーです。最後の惨劇は恐い。もう主人公の榊原恒一や、見崎鳴がどうなるのか心配でした。

夜見山北中学校3年3組でくり返される悲劇。
それは26年前、学年途中で死亡した人気者を一緒に卒業させてあげようと、いる人として扱った事が原因。

それから、3年3組は呪われた、死に近いクラスとなる。
ある年とない年があるのだが、恒一が転入してきたことが原因でか、クラスの平安は崩れ、クラス委員が学校内で事故死してします。それから連鎖する死。

恒一と見崎はクラスのとても理不尽な決まりにしたがい、この呪を止めるべく行動するのだが・・先生たちも代々、この事を申し送りされていて、対策するのですが・・

呪を止める事ができない・・・

ホラーなのですが 、最後、ひとつの謎が解かれるところは唖然とします。

本格ではないのですが、本格仕掛けのホラーです。

面白いです。

あの厚さに怖じ気づきますが、面白いので、長さがきになりませんよ。だから大丈夫

作家ア行 | コメント:12 | トラックバック:1 |

「ほんとうの世界 第5回(最終回)」 「連載小説を書いてみようv(41975)」

こんばんは~★

ほんとうの世界の最終回をお届けします。

なんか話が破綻してる気もします。うまくまとめきれていないです。

最初から書き直した方がいいかも・・・・ちょっと自信ありません。

書いてる本人が良く分からないので、読んでくださる奇特な?人はもっとわからないのではと心配です。

感想まってます。宜しくお願いいたします。

次は虹子の物語に戻ります。ヒロとアルフはどうしてるかな?



第5回

 あれから何度も何度も酒場に通った。しかし紳士には会えなかった。その日も酒場に行ったのだが、紳士は来ていなかった。だけど、久ぶりにひとりで飲もうと思った。数杯で切り上げるつもりだったのだ。しかし、酒は思った以上に回っていたらしくて、杯を重ねた。そうして気がつくとあの紳士が目の前にいた。

 「あなたに聞きたかったんです。なおの事を。あの日、あなたに会って、家に帰ったら奈緒が生き返っていた。でも今は奈緒はもともと死んでいなかったのかも知れないと思っているんです。教えてください。友よ。僕に教えてください」

 紳士はおだやかな表情をしながら横を見た。紳士の横には驚くことに奈緒がいた。何時、来たんだ。全然気が付かなかったのは酒の所為ばかりではないと思った。

 「なお、何故、君がここにいるんだ?」私は驚きそして呟いた。頭痛がしてきた。

 「私はあなたのいる所ならどこにもいるわ」なおは答えた。
 「なお、僕はどうしたら良い?」何度、心の中で尋ねただろう。それをやっと聞ける。でも、声は震えていた。
 「このまま、世界を受け入れたら良いのよ」奈緒は何故か横の紳士を見ながら話をしている。心に黒い蛇の影が這い寄ってくる様な気がした。耳を塞いだ方がいいのか。このまま、奈緒の、そして紳士の言葉を聞くのが無性に恐い。怖い。酔いは何処かに行ってしまった。思わず、目の前に並々と注がれた酒に手を伸ばした。
 「私、小さい時から、こんな事を良く考えるの。神様はとても意地悪で世界中の幸せの量を決めてあるんじゃないかって。それで今度は自分の番だと、みんなが思うの。だけど自分が幸せになれば、それは誰かが不幸になるってこと。人口はどんどん増えていくけどそれは不幸を増やしていく事だと思った。新聞やテレビで事件や事故の報道がある度、ああまた不幸があった、でもなんで幸せになった事件は放送しないのだろうって思った。これって不思議だと思わなかった?なんで事件ばかりなの?なんで事故ばかりなの?不幸をみんなで数え上げてるばかり。幸せの数が決まっているんだからそうでしょ?皆が幸せになるには、幸せの数と同じ人数になるしかない。その数にはもちろん人間以外の生き物も含まれてるだよ。誰かが幸せになる。そしてもっともっと幸せになる。その一方でどんどん不幸になっていく人がいる。動物がいる。不幸になっていくのは地球自身かも知れない。私はだから幸せが怖かった。私が幸せになることが怖かったの」

 「不幸になるのは、限られた幸せのため仕方のないことなの。生あるものの量が幸せの量と同じになれば、皆幸せになれるわ。だから私、死ぬことにしたの。あれは事故なんかじゃない、私が招いたの。でも、でもあなたは幸せにならなかった。幸せになる為にはもっと人が死ななければいけないと思った。だから私の世界全体を殺した。殺したと思ったの。そうしたら・・・」

 輪廻転生って言葉を知っているかね?前世の記憶をもって生まれ変わる、ダライ・ラマは有名だね。東洋を中心にした広い地域で信じられている仏教思想。なおくんには、不思議な力が、と言うか宿命があるのだよ。それは生まれ変わり。但し、生まれ変わるのは人だけではないんだ。世界全体なのだよ。奈緒さんを含む世界が生まれ変わった。しかし何故か君は継続したのだ。そしてその宿命から逃れるにはどうしたら良いか。生まれ変わりを終わらせるにはどうした良いか。 それは子供を残す事なのだよ。

 なおのあの妖艶な姿が目に浮かぶ。あれは受胎したいがためだったのか。

 「生まれ変わる度、私は幸せになった。そして世界を不幸にした。あなたの娘時代、あなたの伴侶の時、とても幸せだった。だからとても怖かった。幸せになる事が、幸せを独占する事が怖かった。前の時代の記憶は幸せになると思いだすの。幸せの数、量の事も思いだす」

 信じられるかね。君にはなお君の話が信じられるかね。もちろん、信じなくても良いのだけれど。
 ナオと奈緒の淡い輪郭がブレてかさなる。なんだか、さっきから遠くの声を聞いている様だった。

 「あなたは・・・あたなたは誰なのです?」この質問をしてはいけないとわかっていた。
それは真実に触れること。ふれたらもう戻ってこれない。ナオを奈緒を失うこと。それは分かっていたのだ。なのに、なのに・・・

 「あなたは誰なのですか?」と聞いていた。

 「ほんとうの事を知りたいのですね。覚悟はできていますね」紳士が言う。ナオの姿が頭をよぎる。可愛い娘。なんて愛らしいのだろう。奈緒の姿態が目に浮かぶ。それを失うのが怖い。

 「私はナオの父親であり、奈緒の夫ですよ。つまりあなたです。なおさんが生まれ変わった時、私たちは二重化したのです」

 分かっていた。自分の不自然さは分かっていた。この酒場で紳士に出会ったときから分かっていた。もう一杯酒をのんだ。僕はいなくなって、紳士とひとつの存在になるだろう。そうすればナオは奈緒になる。そんな事を夢みながら、もう一杯酒を飲んだ。自分の姿が薄れていくのがわかった。


創作 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「東京創元社文庫創刊50周年記念のブックカバーが当選しました!!」

先週の事です。

東京創元社の文庫50周年の記念カバーが当選しました。
(創元社、おめでとう、そしてありがとう
(ほぼ、同じ年・・・・)

東京創元社の文庫カバー

自分のは白いのです。デニムでしっかりした作りで裏はコーティングされてます。
汚れが目立ちそうなので綺麗に使うつもりです。

で、驚いたのですがなんと、ハヤカワのトールサイズを入れる事ができる大きさなんです。
創元社 偉い、太っ腹。

これからも読みますよ~。

そんな訳でもないけど

ラヴクラフト全集(7)


心霊博士ジョン・サイレンスの事件簿

を買ってきました
本の周辺 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「ロミオとロミオは永遠に」恩田陸を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


ロミオとロミオは永遠に
著者 恩田陸
ハヤカワSFシリーズJコレクション
評価 ★★★★★

やっぱり、やっぱり恩田さんは面白いです。
題名からはちょっとロマンチックな話を想像してましたが、違いました。

日本人だけが残った地球、そこで汚染物質の除去が日本人に課せられた仕事。
その日本のトップになるための学校が大東京学園。
毎年、全国からそれは過酷で残酷な入学試験を潜り抜けてくる。
北海道地区からの代表シゲルと友達となったアキラ。
入学早々から想像を絶する、競争に巻き込まれる。
学園にはアンダーグランドがあって、そこは昔の文化の遺跡が溢れている。
(ここの描写はある程度、年齢が上の人のほうが絶対楽しめますよ。回転しながら飛ぶ亀(これはガメラだよね)、だとか、知っていれば噴飯ものの面白さ)

それは知力も、それ以上に体力を強いるものだった。時に生命までもが奪われる授業。
そんな、学園に疑問を感じるアキラ。

旧東京の区名をクラスの名前にしているのですが、その中に、学園の反逆者ばかりがあつめられる「新宿クラス」があった。
そこの学生は脱走に命をかけていた。

アキラはその、新宿クラスのシマバラたちに頼まれ、脱走に必要な資材を調達し始める。

そんなある日、アキラとシゲルは学園内にはいないはずの囚われの女性を発見する。
何故、居ないはずの女性がいるのか?

脱走に成功すると「成仏」できると言う。果たして「成仏」とは

20世紀、すばらしき、狂乱の世紀。

学園の教師タダノの、「君たちを愛しているよ」の声が頭のなかに響いてきそうです。

面白かったです。

だけど、題名の意味は最後までわかりませんでした

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に従事する近未来。それを指導するエリートへの近道は、「大東京学園」の卒業総代になることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけたアキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。やがて、学園からの脱走に命を燃やす「新宿」クラスと接触したアキラは、学園のさらなる秘密を目の当たりにする…。ノスタルジーの作家・恩田陸が、郷愁と狂騒の20世紀に捧げるオマージュ。



作家ア行 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「人の痛みを感じる国家」柳田邦男を読みました。 「本日の1冊(13748)」


人の痛みを感じる国家
著者 柳田邦男
新潮文庫
評価 ★★★★★

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

匿名で中傷や攻撃を繰り返す人々、ゲームに汚染され、心の発達が止まった子供たち、他人の痛みにまったく鈍感な役人や企業…日本人の精神は、どこまで壊れてしまうのか?組織の一員としてではなく、被害者やその家族だったらどう感じるかという視点を持つことが何より大事である。ネットやケータイの弊害を説き続ける著者が、大切なものを見失ってしまった日本人に警鐘を鳴らす。

柳田さんの本は壊れる日本人からずっと読んでます。

携帯電話、インターネット、ゲーム、虚構と現実の境界をうまく引けない子供たち。
ゲームの殺伐とした世界観で人生を疑似体験し、こころの成長がねじ曲がってしまう子供たち。

携帯電話の軽すぎるコミュニケーション、今言わなくても、メールしておけばいいや、直接いわなくても、メールで謝ればそれですんでしまう。

文字でのつながりだけでいて、イザ当人を前にすると竦んでしまう。

また、インターネットの匿名性を隠れ蓑に、普段では絶対言うことができない様な誹謗中傷や攻撃を喜々として繰り返す人々。

意見の対立ではなく、攻撃する事を楽しんでいる様に映る。
価値観の違いは、攻撃対象なのか・・そんな人と人を簡単に区別してしまう事象を生むのが匿名での攻撃ではないか。

日本人のある意味いいところである、曖昧さを許さず、正しいか間違っているかを迫る。

世界はそんな単純ではないと思う。境界線を引けない事ばかりだと思う。だから、悩む。
それが大人にしていく、成長していくことではないかと思う。


作家ヤ行 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「あなたのための物語」長谷敏司を読みました。 「本日の1冊(13748)」


あなたのための物語
著者 長谷敏司
ハヤカワSFシリーズJコレクション
評価 ★★★★★

ここには活劇も派手なものはない。でもその内容は胸に迫ってきます。傑作だと思う。

この物語は重い。
サマンサ・ウォーカーは死んだ。 から始まります。
サマンサとITP言語で記述されたwanna be(なりたい)の関係は考えさせられる。

どこまで人間の思考に近づけるか、その課題で小説を書くことになるwanna be。
それはサマンサのために書く物語となる。

サマンサはニューロロジカル社の経営者で研究者。脳内記述言語ITPの開発をしている。
そして突然突きつけられる死の宣告。

余命の中で彼女は孤立していく。研究は若い世代に引き継ぐ・・・
サマンサには不治の病気とwanna beとその物語、そして密に自分自身を記述したITPを自分の脳内に記述したら・・・

病気の恐怖からITP経由で自分の感情を操作する場面はそのシュールな映像が浮かび悲しくなります。

死から逃れることは生きている以上、避ける事の出来ない事です。

生の意味は死を前提にします。

この先はない・・・・このことが悲しい。

誕生した瞬間に死に囚われているから生物なのでしょう・・・。

重い内容なので、読むときは自分の感情が安定している時をお勧めします。

本に影響されてしまう可能性があるので・・・

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

西暦2083年、ニューロロジカル社の共同経営者にして研究者のサマンサ・ウォーカーは、脳内に疑似神経を形成することで経験や感情を直接伝達する言語─ITP(Image Transfer Protocol)を開発していた。ITP使用者が創造性をも兼ね備えることを証明すべく、サマンサはITPテキストによる仮想人格“wanna be”を誕生させ、創造性試験体として小説の執筆に従事させていた。そんな矢先、自らも脳内にITP移植したサマンサは、その検査で余命半年であることが判明する。残された日々を、ITP商品化への障壁である“感覚の平板化”の解決に捧げようとするサマンサ。いっぽう“wanna be”は、徐々に彼女のための物語を語りはじめるが…『円環少女』の人気作家が挑む本格SFの野心作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

長谷敏司(ハセサトシ)
1974年大阪府生まれ。関西大学卒。2001年、第6回スニーカー大賞金賞受賞作『戦略拠点32098 楽園』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

作家ハ行 | コメント:2 | トラックバック:0 |

「NHK私の1冊日本の100冊」を読みました。 「本日の1冊(13748)」


NHK私の1冊日本の100冊(人生を変えた1冊編)

著名人が1冊を語ってます。
自分にとっての1冊を選ぶとするとなにになるだろう。

きっとまだ見ぬ1冊があると思う。
11月、今年あと何冊読めるかな・・・今年、あまり読んでない気がします(泣)


雑誌 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「日本語は天才である」柳瀬尚紀を読みました。 「本日の1冊(13748)」


著者 柳瀬尚紀
新潮文庫
評価 ★★★★☆

著者は ジェイムズ・ジョイスの翻訳家で知られる、柳瀬尚紀さん。

どのページを読んでも面白いです。
内容は深いですが、わかりやすくて面白い。


自分も昔から日本語って凄いんじゃないかと思っていたのですが、それを見事に証明してくれてて痛快です。

でも、それにしても、日本語は難しい。奥が深いです。

近頃、物忘れや漢字忘れがひどくて困りものなのです。だけどそもそも覚えてなかったのかも・・・

日本語を完全に操れる人って実は一人もいないのでしょう・・・・

だから、毎日の研鑽が必要ですね。それもまた面白いです。
作家ヤ行 | コメント:8 | トラックバック:0 |

感謝 77777

皆さんこんばんは★

本日 77777hit を超えました。

迷惑アクセスが半分はあるでしょうが、それでも嬉しい限りです。

読書記録を主にやっていて、最近は創作も載せるようになりました。

もし良かった読んでくださいね。感想お待ちしてます。

この方向は今後も暫く変わらないと思います。

できる限り続けていきますのでこれからも宜しくお願いいたします。
未分類 | コメント:10 | トラックバック:0 |

「灰色の壁の内と外」日向永遠


これは、自分が専門学校に通っているころなんで二十歳前後だと思います。そのころ書いたお話。今読むと何を言いたいのか良くわかりません。わかりませんが今、書くものとその根は同じだなあと思います。

きっと退屈だと思いますが、良かったら読んで、そして感想を教えていただけたら凄く嬉しいです。宜しくお願いいたします。



灰色の壁の内と外

一、壁の外側で

 「今度の街に着いたら、おいら、仕事を見つけて爺さんに酒の一杯も奢ってやるぜ」青年は老人に向かって言った。老人は答えた。
 「何を言ってる若いの。わしゃまだまだ働ける・・」老人の体は痩せていてちょっと触れただけでも骨が折れてしまいそうだった。
 青年は言った。「厭、爺さんは休んでいてくれよ。今度の街ではおいら一人で働くよ」
老人は何も言わなかった。二人はとぼとぼ歩いた。
 道はそれほど急ではなかったがだらだらと上り坂で永遠に続いている様だった。道の両脇には名も知れない木々が茂っていてずっと続いている。その木々の葉が道を埋めていた。
空はどんより曇っていて、今にもぽつりと降ってきそうだった。ここには道と木々と葉と曇った空とただそれだけしかなかった。他には何もなかった。

 「寂しいな」青年はポツリ呟く。今まで二人は景色のせいか無口だった。が景色はその無言さえ拒否した。「ああ、寂しい所だな。ここは」老人が同じ様にポツリと言った。
青年は言った。「違うんだ。・・・ここは寂しい所だけど、おいらの言ったのは違うんだ。
おいらが言ったのはおいら自身が寂しいってことさ」
 老人はそんな事、言われなくても分かっていた。青年のその言葉が聞きたくなかったからはぐらかす様に言ったのだった。しかし、青年は言った。「寂しいんだ」と。老人も同じ様に寂しかった。しかし、その寂しさが何処からやってくるのか二人は分からなかった。

 「ここには何もない。だから寂しいんだ。きっとそうだ」青年が言い走り出した。老人は、歩調を崩さず同じ様に歩いた。青年はちょっといった所で止まっている。そしてまた二人並んで、歩きだした。「前の街をなんで、出てきてしまったのかな。おいら」青年は今まで、つい昨日まで街の事を思い浮かべていた。老人も思った。前の街にいたときも、寂しかった。ひょっとしたら今以上だったかもしれない。

 今までだららと昇ってきた坂道がやっと下りになった。すると目の前にま灰色の壁が広がっていた。巨大だった。左右の果てが何処まで続いているのか分からないくらい。

 青年は走り出し、老人もあとに続いた。

 二、壁の入口で

 壁についた。二人ははあ、はあと肩で息をしながらそこに座り込んでしまった。「これからどうしよう」青年が言った。青年は続けて言った。「壁の向こう側はきっといいところなんだ。おいらは、この向こうへ行ってみたい。入口を探そう」青年は目標を見つけたためか急に活発になった。老人はまだ、荒い息をしながら黙っていたが、やがて言った。
 「壁の向こう側が何故、いいところなんてわかるんだ。えっ若いの」青年は頬をふくらませ、答えた。「じゃあ、聞くがここより悪いところがあると思うか?爺さん」老人は黙っていた。青年は続けていった。「ここより悪いわけがない。少なくともここより良いところさ、さあ、入口を探そうぜ」

 青年は立ち上がった。老人には青年がひどく眩しく見えた。(若いな)と老人は思った。
青年は老人に手を貸し、老人も立ち上がった。

 「さあ、どっちに行こう?そうだ、右だ右に行こう」青年が言い、二人は歩きだした。

 灰色の壁は酷くおおきくて高く、頑丈で陰鬱で老人と青年に覆いかぶさっていた。壁にそって二時間以上歩いた時、見えた。入口が。二人は走り出した。

 その入口の大きな両開きの扉の左に兵士がたっていた。

 「中にいれてくれよ」青年は言った。すると兵士が機械の様な声で答えた。「本当に入りたいんだな。入ると出られなくなるがそれでも良いのか」青年は聞いた。「中はここより良い所なんだろ?」「ああっずっと、ずっと良いところさ」「だったら入れてくれよ」
「そっちの老人も一緒かね」「ああ」兵士は扉を開けた。それはぎしぎしと音をたて開いた。老人と青年は中に入って行った。後ろで扉がばしんと閉まった。

 三 壁の内側で

 「おい、見ろよ。爺さん」内側は外側と比べ別世界だった。花が溢れ、鳥が飛び、小川が流れ、食べ物が溢れていた。青年は傍らのリンゴの木から実をもぎ食べながら言った。
「素晴らしいところじゃないか」老人は言った。「ここには人は、いないのか?」見回してみる。人の気配は皆無だった。

 「人なんていなくてもいいじゃないか。ここはおいらたちの世界なんだ。ここでは仕事なんかしなくても、・・もっとも見つけてもないだろうけどな。しなくてもいいんだ。一生、遊んで暮らせる」

 (俺達の世界だって?)老人は思った。(俺達の世界だって?人から貰って、俺達の世界だって?)
 「見学してこようぜ」青年が言った。宝石が溢れている。黄金が山となっている。あらゆる生物が溢れているが人間はいないようだった。青年はそのことを気にしなかったが老人は別だった。

 一か月もすると二人は壁の内がわの変化のない生活に慣れてしまっていた。その日から二人の生活は色を失った。何もすることがなかった。
 小川で体を洗い、うさぎの肉を食べ、木々の実を食べ、そして眠る。

 「ここには本はないのかな?」青年が言った。「ここには人間がいないんだ。本なんてある訳ないだろう。それに本があったって、働らいてないんだから、しょうがないだろ」
老人のその声には何の感情も無いかのようだった。

 「退屈だなあ」青年が独り言をいった。ポツリとした言葉だった。

 「ここは自由だ。すべてが自由だ。それに何も困ることがない」老人が言った。その声には怒りが含まれていた。

 「籠の中の自由だ。なんでもあるが何もない」

 「おい、爺さん、爺さんはおいらを責めているのか!」青年のその声は震えていた。
 「確かにこの中に入ろうって言ったのはおいらだ。だけど、だけどおいらが入るとき、何も言わず、爺さんは付いてきたじゃないか!おいらを責めないでくれ」青年は下を向いてしまった。

 老人は暫く黙っていたがやがて言った。「わるかった・・・」

 一日が終わろうとしていた。闇がだんだんと二人を包んでいった。二人は何時間も無言だった。そのうち、どちらともなく喋り出した。

 「ここも寂しいところだな。上辺はなんでもある。華やかな所だけど・・・はじめの一か月位、おいらたちは幸福だった。しかし、今はどうだ。回りが華やかであればある程、おいらたちは惨めになっていく。おいらはもうここにはいたくない」

 その時、二人の中に同じ思いがはりし、そして永遠に留まった。

 (おいらたちはどこにいても寂しいいんだ。たとえ、この壁の世界からでられたとしても寂しいんだ。寂しいんだ)

 二人は空っぽになってしまったようだった。

 ここは壁の外より酷いところだなと青年も老人も思った。

おわり

掌編 | コメント:4 | トラックバック:0 |

「時の娘 ロマンチック時間SF傑作選」を読みました! 「本日の1冊(13748)」


著者 ジャック・フィニィ、ロバート・F・ヤング 他 中村融 編
創元SF文庫
評価 ★★★★☆

時間SFといえば恋愛?
一遍目の”チャリティのことづて”の時を超えたメッセージは良かった。
でもこの中で一番好きなのは表題作”時の娘”

学校にも行かせず、娘に毎日新聞を読ませる、占い師の母親。母親の占いは凄く当たると評判。それの秘密は未来を知っているから。どうやって知ることができたのか?
娘がその謎を知ったとき、驚きの事実が・・・

時が新しかったころ・・・大好き!恐竜時代にあり得ない化石の理由を調査しに行く調査委員。そこで出会ったのは、可愛らしい姉弟。彼らは火星から逃れてきたとの事。主人公は恐竜型のビークルを操作しこの姉弟を火星からの誘拐犯から守る。この可愛らしい姉を、「愛してるよ、カボチャちゃん」と呼ぶのがなんとも素敵に感じました。暖かくなるお話。

どれも良かったですよ~。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

時という、越えることのできない絶対的な壁。これに挑むことを夢見てタイム・トラヴェルというアイデアが現れて一世紀以上が過ぎた。時間SFはことのほかロマンスと相性がよく傑作秀作が数多く生まれている。本集にはこのジャンルの定番作家といえるフィニイ、ヤングらの心温まる恋の物語から作品の仕掛けに技巧を凝らした傑作まで名手たちの9編を収録。本邦初訳作3編を含む。

【目次】(「BOOK」データベースより)

チャリティのことづて(ウィリアム・M.リー)/むかしをいまに(デーモン・ナイト)/台詞指導(ジャック・フィニイ)/かえりみれば(ウィルマー・H.シラス)/時のいたみ(バート・K.ファイラー)/時が新しかったころ(ロバート・F.ヤング)/時の娘(チャールズ・L.ハーネス)/出会いのとき巡りきて(C.L.ムーア)/インキーに詫びる(R.M.グリーン,ジュニア)
アンソロジー | コメント:2 | トラックバック:0 |

「天冥の標1メニー・メニー・シープ」小川一水を読みました! 「本日の1冊(13748)」


天冥の標(1 〔上〕)


天冥の標(1 〔下〕)

著者 小川一水
早川文庫JA
評価 ★★★★★

植民地星 メニー・メニー・シープ

そこは地球から約三百年前に移民してきた星。化石資源は皆無。移民の時、乗ってきた巨大宇宙船シェパード号の永遠ともいれる電気エネルギーを各都市に送電する事で文明を保っていた。

その時の甲板長が移民船のある権利を引き継いだ事からこの星の統治者となる。
かれはその中世ヨーロッパの封建領主のと酷似しているため 領主(レクター)と呼ばれていた。

そのレクターが電力量の制限を始めた・・・

圧政に苦しむ地方都市。その一つに海の一統の街セナーセーがあった。
海の一統の特徴は肺呼吸が必要なく、体内で電気分解により二酸化炭素を排出できること。
だから海にいくらでも潜っていられる。またその体内電気からコイル銃を扱うことができる。
かれらは遠い昔、DNA操作で作り変えられた人類だった。

また恋人たちと呼ばれる人々が暮らす都市もあった。かれは人間あいてに春を売るアンドロイドたち。

またもともとこの星にいた石工とよばれる昆虫人。かれらはダダーとよばれるものに忠誠を誓わされ、領主の軍隊として使い捨ての様に苦役につかされていた。

また、セナーセーに突然現れた、怪物、咀嚼者(フェロシアン)、何故か医師のカドムになつく。

これらの人々が絡み合い、領主の圧政に対抗し革命を起こそうとする。

だが・・・植民地星 メニー・メニー・シープには恐るべき秘密がありそう・・

全10作のシリーズの幕開けとの事で、これから話がどうなるのか期待です。

はじめ、ちょっと軽い感じがしたのですが、下巻に入って圧倒されどうしでした。
もう一気読みの面白さと、驚き。

この調子を維持するのも大変だろうけど、期待してます。続きが楽しみなシリーズです。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

西暦2803年、植民星メニー・メニー・シープは入植300周年を迎えようとしていた。しかし臨時総督のユレイン三世は、地中深くに眠る植民船シェパード号の発電炉不調を理由に、植民地全域に配電制限などの弾圧を加えつつあった。そんな状況下、セナーセー市の医師カドムは、“海の一統”のアクリラから緊急の要請を受ける。街に謎の疫病が蔓延しているというのだが…小川一水が満を持して放つ全10巻の新シリーズ開幕篇。

作家ア行 | コメント:4 | トラックバック:0 |
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