輝く断片のあつめかた

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「読まず嫌い」千野帽子を読みました。 「本日の1冊(13748)」


読まず嫌い。
作者 千野帽子
角川書店
評価 ★★★☆☆

あまりに有名、名作すぎて読んだ気になっているけど実際は読んだことのない本。
好みのジャンルではないので手つかずになっている名作。

名作も時代とともに変化する。時代に淘汰されずに残ったのが名作なのか?
でも突然、再評価なんてあるから実際のところは分かりません。

安易な映画化がきっかけでの再評価はなんか厭だと思うし、
そう思うのだが、良いものはやっぱり良いのだろう。

変に自分の好きなのは○○分野って特定しない方が多くの作品に出会える。

だけど時間は有限でいったい何冊読めるの?

人生のすべての時間を読書に費やしたとしてもすべての書籍を読むことは不可能。

だから、読む本は選ばなくてはとは思う。

何を読むべきか、それが問題だ・・・・!?


名作を知らず、コンテンポラリーな文学ばかり読むのもちょっとどうなのかと思ってしまいます・・・



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

秘められた未知の悦楽は、「学校では教えてくれないこと」ばかり…筋金入りの読まず嫌いが改心するまでを描いた、或る文学者の告白。

【目次】(「BOOK」データベースより)

はじめに 余は如何にして読まず嫌いとなりし乎。/名作─読んだことはないけど、気になる。/物語─度の強い「嘘つきメガネ」。/学校─麗しく理不尽な学園小説。/恋愛─ロマンスは読むものか、するものか。/犯罪─『モルグ街の殺人』はほんとうに元祖ミステリなのか?/恐怖─ホラーを論じて「心」の問題に及ぶ。/歴史─世界がお前をこづき回すなら。/ふたたび物語─読まれることで、世界は変わる。/文学全集─意味の接着剤。/文庫本─身の丈一〇五ミリの、青春のお供。/好き嫌い─「わかる」と「おもしろい」/読書─あるいは独房を出て外の暗闇を歩くこと。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

千野帽子(チノボウシ)
パリ第4大学ソルボンヌ校に学び、博士課程修了。2004年から休日のみ文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)



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作家タ行 | コメント:4 | トラックバック:0 |

掌編「雨に思う」 日向永遠

こんばんは~

会社からの帰り、車のガラスにあたる雨を見て、こんなお話を考えてみました。
(運転中、ヒントをもらいました


すっごく、短いお話なのですぐ読めると思います。

今日は内容を暗示させるようなヒントはなしです。
良かったら、感想教えてくださいね。お願いします。



 「雨に思う」

 朝から雨が降っていた。秋の雨は冷たい。今日は一日、家に居ようと華菜は思った。
雨の日は憂鬱になって、心が内に沈みがちになる。もともと華菜は活発な方ではない。高校での生活も友達も少なく、一人、窓際で物思いにふける夢見がちな少女だった。

 昼過ぎになっても雨は止まない。そんな激しい降りではないのだが、空は暗く昼間だというのに明かりが必要だった。母も父も兄弟も出かけてて華菜一人だった。

 テレビもオーディオも消し、外を眺めていた。遠く山々の連なりが見える。近くには神社の森が茂っている。

 華菜の中で音は消え、自分の鼓動の音と雨の音が重なって聞こえてきた。

 カラス窓に水滴がいくつも、いくつも付いている。時々、水滴と水滴が一緒になってガラスの面を滑って流れていく。

 水滴を見つめてみる。心を覗いている様な不思議な感じになってくる。

 華菜は水滴の一つ、一つにの自分の顔が映っているのに気がついた。自分がほほ笑む、すると無数の水滴の顔も微笑む。自分が睨む、すると無数の水滴が睨み返してくる。

 すっかり夢中になってしまった。今、世界には自分と無数の水滴の自分が存在している。
ああ、この子たちと話をしたい。この子たちと一緒に遊びたい。

 華菜は何時間、そうしていただろう。不思議な事が起こった。ひとつの水滴が華菜の顔を映し、下から上に移動してきた。そして口をぱくぱくしている。何か言っている。

 華菜はじっと水滴を見つめた。窓に近づく。もっと良く見ようと窓に着く位、近づく。
水滴は嬉しいのかますます、活発に震えだす。華菜はもうガラスに触れそうだった。

 華菜の顔が唇がガラスに触れる。無数の水滴が一か所に集まってきた。華菜の顔と同じ大きさになる。華菜はしらず吸い込まれ、水となり流れて行った。

 部屋の中、窓の下に水だまりが残っていた。

                               終わり

掌編 | コメント:10 | トラックバック:0 |

「怪奇小説傑作集5ドイツ・ロシア編」を読みました!


怪奇小説傑作集(5)新版
ドイツ・ロシア編
創元推理文庫
評価 ★★★★★


この春、単身赴任から戻ってくることができたのですがこの本は単身赴任中から読んでいた本です。最初の2編を読んでそれっきりでした・・・。

先週読み始めた時の娘・・ロマンチック時間SF傑作集 を実家の忘れてしまって、さて何を読もうかと手にとったのがこれと、イーガンのしあわせの理由

傑作集なのであとは好みの問題かと思います。どれも面白いです。
最後の
カリオストロとイグナーツ・デンナーが良かったです。


あのカリオストロ伯爵です。
ロシアの田舎の若い領主は絵の中の女性を思っていて、生身の女性とつきあわない。ある夜、嵐とともに一泊の宿をたのんだのがカリオストロ。
カリオストロの連れてきた若い伯爵夫人に初めて恋心を描く領主。嫉妬したカリオストロは絵の女性を蘇らせましょうと提案する。同意する領主。蘇った絵の貴婦人。
しかし、その女性をおぞましいものに感じ始める・・・やがて領主とカリオストロの確執は臨界点を超えて・・・。



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

本書には、死んだ美しい女の回向のさなか、身の毛もよだつ妖怪に襲われた神学徒を描くゴーゴリの「妖女(ヴィイ)」をはじめ、全9編を収録した。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ドイツ編(ロカルノの女乞食(ハインリヒ・フォン・クライスト)/たてごと(テオドール・ケルナー)/蜘蛛(H.H.エーヴェルス)/イグナーツ・デンナー(E.T.A.ホフマン))/ロシア編(深夜の幻影(ミハイル・アルツィバーシェフ)/犠牲(アレクセイ・レミゾフ)/妖女(ヴィイ)(ニコライ・ゴーゴリ)/黒衣の僧(アントン・チェーホフ)/カリオストロ(アレクセイ・トルストイ))



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掌篇「花を愛でる」 日向永遠

こんばんは~

掌篇を考えてみました。
いつもUSBメモリに虹子の物語をいれて会社の昼休みに考えてかいているのですがメモリを忘れてしまいました。

それでちょっと前に浮かんだアイデアでショートショートを書きました。(*^_^*)


思いっきりホラーな内容なのでご注意ください。
きっと引く人もいると思います。

どんな感想をいただけるか楽しみでもあり怖くもあります。
どんな感想でも、否定的な感想でもいただけると嬉しいです。

お待ちしています。


   

「花を愛でる」 日向永遠

 彼の名前は一輝。彼には二人の姉がいて、小さな頃から一緒に遊んでいた。小さい時は少女と見間違う様な格好をいつもしていた。姉たちはそんな一輝を可愛くてしょうがなかった。
 その日は三人で折り紙をして遊んでいた。小さな一輝は簡単な折り紙しかできないので直ぐ飽きてしまった。
 「ねえ、ななお姉さま。違う事して遊ばない?」ななは一番上の姉。一輝はさっきから上手くいかないので別の事をしたくてしょうがない。二番目の姉、かなが言った。
 「天気も良いし、外に花を摘みにいきましょう」直ぐ三人の意見がまとまり近くの里山に行くことになった。
 
 春先と云う事もあって小さな可憐な花々が咲き誇っていた。黄色い花、白い花、ピンクの花。どれも淡い色で素敵だった。三人は夢中で小さな草花を摘んだ。

 楽しい時間はあっと云う間に過ぎてあたりは暗くなってきた。三人は急いで屋敷に帰った。

 ななの部屋に集まり、摘んできた花を並べる。
 「綺麗だね。でもこのまま萎れてしまう」
 「そうだ。押し花にしましょう」ななの提案に皆、賛成した。一輝ははじめての事でうきうきしてきた。
 「押し花って?」三人は、スケッチブックと新聞紙、習字で使う紙、重しの代わりに大きな辞書を家中から集めてきた。百科事典があったのでそれを三冊づつ用意した。

 スケッチブックに摘んできた草花をはさむ、テープで茎の部分を止め上に習字紙を置く。そして、百科事典を重しの代わりに三冊のせた。

 そうして二三週間そのままにしておいた。

 一輝は、見たくて見たくてしょうがなかった。ななもかなも楽しみにしていた。

 「もう良いね」三人頭を寄せ、スケッチブックを開く。そこにはあの時の草花が台紙に張り付いて残っていた。それは一輝の宝になった。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 押し花の記憶が過去となった、一輝が二十代後半の頃。二人の姉は嫁いでいない。広い屋敷に一輝と使用人だけが残っていた。
 
 屋敷には地下室があって、一輝専用となっていた。
 漫画が整然と並んでいる。その一方の棚に巨大なパネルが何枚も並んでいた。
地下室の真ん中にはベットくらいの大きさの作業机があった。天井にはそれと同じくらいの大きさの板状のものが白い布カバーに覆われてつるされていた。

 一輝が歳のころ二十歳前後の、美しく可憐な少女を連れて部屋に入ってきた。
 「はなさん。ここが何時も話している僕の秘密の部屋なんだ」はなと呼ばれた少女は興味深深の様子で辺りを見回す。
 「わあっ、凄い数の漫画本ね。素敵」
 「自由に見て良いよ。僕はなんか飲み物の用意をするね」

 はなは近くのソファに本をもって座った。一輝が用意したお菓子と紅茶をすする。
 
 暫くしてはなはすやすやと寝込んでしまった。

 一輝はにっこりと微笑んだ。はなに近寄り、服を脱がす。そして真ん中の作業机に寝そべらした。

 すべてが整って、壁の秘密のボタンを押した。

 すると天井から鉄製の分厚い板がゆっくりと下がってきた。

 やがて、可憐な少女の上に隙間なく重なった。

 机が上がスライドし本の一ページになった。

 「僕のコレクションがまた増えてうれしいよ」一輝はにっこりし、新しい少女のパネルを壁に飾った。

 漫画の棚の反対のパネルには何人もの少女が押し花の様に収まっていた。


                        終わり
掌編 | コメント:12 | トラックバック:0 |

「洋梨形の男」ジョージ・R・R・マーティンを読みました! 「本日の1冊(13748)」


洋梨形の男
作者 ジョージ・R・R・マーティン 中村融 編・訳
河出書房新社
評価 ★★★★★

奇想コレクションの最新刊です。
作者は 氷と炎の歌シリーズで有名なジョージ・R・R・マーティン との事です。
自分は初めて読みました。氷と炎の歌シリーズはすごい評価高いのですね。いつか読みたいと思っています。

さてこの本です。傑作揃いです。

モンキー療法
  食べることが大好きな主人公でも痩せてカッコよくなりたい。デブ友達が痩せたのをみてそのダイエット法を教えてもらう。それがモンキー療法。それは猿を使ったもの。やがて猿にとりつかれノイローゼに・・・。面白くて怖くて、最後はどうなるのかと気になってしまう作品。

思い出のメロディー
 大学時代、親友で将来も助け合っていこうと誓った4人。その中の女の子がメロディー。
 薬はやる。定職にはなかなか落ち着けない。助けてと同窓のところへ転がり込んできたが厄病神もいいところ。それで追い出そうとするのだが・・・恐ろしい結末が。

子供たちの肖像
 小説家の生み出した登場人物が娘の書いた絵から蘇る。家庭崩壊を招いたのは作者が家庭を顧みないで家族の事を参考に小説に書いたから。小説の登場人物と実の家族・・どちらが大切なのか

終業時間
 酒場でかった護符の呪。それをもっていると満月の夜、鷲や兎の変身する。なにに変身するのか・・・その法則が分かったとき・・・

洋梨形の男
 越してきた家の地下に住む洋梨形の男。ぶよぶよな体。甘ったるい匂い。濡れている唇。
 越してきた女はこの洋梨形の男に囚われて、自分の描くイラストの男が洋梨男に知らずになってします。いよいよ追い詰められて、直接会って恐怖を克服しようとするのだが・・

成立しないヴァリエーション
 チェスの大会で一生を棒にふる負け方をした同級生。何十年後か大富豪となった負け男がチームメイトを呼び、その時の局面から対戦を要求する。勝てたらお望みのものを・・・
 実はこの負け男は復讐のため飛んでもない発明をしていたのだった。それは皆の未来の成功を奪うようなすごいもの・・・
 チェスの変化局面を人生とシンクロさせて話が進みます。この一遍が最高にすごかった。
 ラストは爽快です。




【内容情報】(「BOOK」データベースより)

都会に潜む“洋梨形の男”の恐怖を描いた傑作ホラーの表題作をはじめ、身勝手な男が痩身願望の果てに“猿”に取り憑かれる「モンキー療法」、変わり果てた昔の友とのおぞましい再会譚「思い出のメロディー」、ひとりの作家の内面に巣くう暗黒をあぶり出す「子供たちの肖像」、酒場のホラ話ファンタジー「終業時間」、チェスの遺恨を晴らそうと企む男のSF復讐劇「成立しないヴァリエーション」の全6篇を収録。ネビュラ賞・ローカス賞・ブラム・ストーカー賞受賞。


時の娘 ロマンティック時間SF傑作選 の最初の2編を読みました・・・で続きを読もうと思ったら本が見つかりません。どこか(たぶん実家)に置いてきてしまった様です。
ううっ・・・無いと余計よみたくなります(泣)



作家マ行 | コメント:2 | トラックバック:0 |

部屋その1

こんにちは~

この前、姉の書斎を紹介したのですが今回は自分の部屋の机周辺です。

比べると乱雑さが目立ちます。(恥ずかしい)
これでも少し片づけてとったのですが・・・

机のまわりの棚はすべて手作りです。あまり上手ではありません・・・


部屋(机周辺)

左上・・・NHK ラジオの英語テキスト
その下本の雑誌等、本の本の関係(一部)
その下、・・・色々・・雑多に
机の上、積読と読んだ本が混ざってます。
プリンタの上 
本の本・・最近読んだ単行本 、雑誌 考える人(右側) 他
一番上 本の雑誌・・古いの パソコン関係

ここから左に文庫が壁沿いにクローゼットの上を一面続きます。

入口付近はまた今度の機会に・・・

皆さんに見せられる様な部屋ではないのですが・・・・

ここで 虹子も紅葉も生まれました・・・・こんな整理されてないところで恥ずかしいです。

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「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」辻村深月を読みました!!


作者 辻村深月
講談社
評価 ★★★★☆

皆さんこんばんは~
辻村さんの新刊 ”ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ”を昨夜、読み終わりました!

期待通りの面白さです。

山梨県が舞台となっています。

30歳前後の女性たちの群像・・・

母を殺害し逃亡しているチエミ。
同級生の神宮司みずほは、親友であるチエミになにがあったのか調べ、チエミを探す事にする。

個々の事情で表面的には友達とは呼称してもその中には女のエゴが渦巻く。
チエミの家の母娘関係を友達たちは異質のものと捉える。

会社でのことや合コンの結果をいちいち母に報告するチエミ。
とても、仲の良い親子に映るのだが、30近い娘が母親にいちいち相談や報告する事?
表面的には羨ましいと皆言うのだが皆、引いていた。

あの親子、異常じゃない?

そんなチエミが母親を殺害して逃亡している。

みずほはその理由を知りたいのと安否を気遣いチエミを追う事にした。

二章でチエミの事情が明らかになりますが この章は泣けます。
二章に登場する、チエミを匿う大学生の翠・・・その行動が可愛くて泣けます。

タイトルの意味を知るとき・・・ああ 親子っていいなと感動します。

★4つなのは 作者が辻村さんだから・・・期待が大きいので



作家タ行 | コメント:2 | トラックバック:0 |

こんばんは~

夢について

自分は3人兄弟の真ん中なのです。姉と弟がいます。

姉は自分の数倍の読書家なんですが(頭も数十倍良いと思う)

その姉が家を新築してその書斎を見せてもらった。

これはその時の写真
姉の書斎


四方がこんな感じでそれは・・・凄いと思いました。雑誌に載りそうな部屋でした。
自分もこんな書斎が持てたらいいなと・・・

自分の乱雑さと比べたら恥ずかしくなります。

姉も自分のブログを時々、見ていてくれるのですが自分とは読書傾向があまり重なりません。

○○○(←自分のなまえ)の勧める本は読みたいと思わない。なんて言われます。(泣)
でも極たまに重なるようで・・・・。

読書家といっても十人十色ですね



雑記 | コメント:18 | トラックバック:0 |

「小公女」バーネットを読みました!! 「本日の1冊(13748)」


著者 バーネット 伊藤整(訳)
新潮文庫 
評価 ★★★★★++

小公女を読みました。そして、サアラの貴高い姿に泣きました。
少女文学なのでしょうが、すれてしまった大人に効きます。

意地悪なミンチン先生や同級生との対比でサアラの優しさが胸を打ちます。
あの甘パンのエピソード・・・涙なくして読めません。

サアラはインドからイギリスの学校にやってくるのです。その時は父の財産がたんまりあって優遇された生徒なのです。

サアラは想像することが大好き、人形にエミリイと名をつけ話したりします。そんなサアラを年下の子ロッテイや、小間使いをしているベッキイはその優しさや強さを知り愛します。

ところがサアラの父が遠いインドの地で死んでしまいます。無一文の身で。
サアラはとたんに優待生からベッキイと同じ小間使いにされ、屋根裏部屋に住むことになります。ここでもサアラは挫けないで、ネズミに名前をつけたりして耐えていきます。
意地悪なミンチン先生は貧乏になってもきっちりと自分を主張し態度を変えないサアラが憎くて、食事を抜きにしたりします。

決まって天気の悪い日、サアラは使いにだされます。その日、サアラの余りに貧しい姿をみて裕福な家の男の子が6ペンスをサアラに無理やりあげるのです。サアラはこのお金に小さな穴をあけ首からつるします。ある日、近くにあったパン屋さんの前で硬貨を拾います。でサアラは空腹のしのごうと甘パンを買います。サアラの姿をみたパンやの女将さんはおまけして6個
のパンをあげます。
そのパン屋の前に、サアラよりお腹を空かしている乞食の少女がいました。サアラはかわいそうになってパン5つをあげてしまうのです。自分のは一つ。

そんなサアラを隣に越してきたインドの紳士が見守っていました。

この年になって、小公女を読むのもどうかと思いますが、母がこの話を大好きな様なので読んでみる事にしたのです。読んだら、その宝物の様な話を知りました。

子供ばかりでなく、純真さを忘れてしまったすべての大人に・・・
男性だって読むべきです。最後なんて絶対、涙なくして読めないと思います。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)

女学校の寄宿舎に入った7歳の愛くるしいサアラは幸福だった。それが、父のクルウ大尉の突然の死から悲しい出来事ばかり続いて起る。だが彼女はどんなに辛く悲しい目にあっても勇気を失ったり、友人達への愛情を忘れたりはしなかった。逆境にもめげず明るく強く生きる夢みがちな少女サアラ・クルウの生活を、深い愛情をもって描き、全世界の少女に贈る名著である。

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「デス博士の島その他の物語」ジーン・ウルフを読みました! 「本日の1冊(13748)」


デス博士の島その他の物語
著者: ジーン・ウルフ  浅倉久志・伊藤典夫・柳下毅一郎(訳)
国書刊行会
評価 ★★★★★

初ジーン・ウルフでした。

この本の中の名言
「デス博士の島その他の物語」
「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ…きみだってそうなんだ」が読めて幸せ!!

どれも一筋縄ではいきません。調子のいい時に読んでみてください。
きっとすごいと感じると思います。

この中で一番好きなのは
「眼閃の奇蹟」 
目の見えない少年の奇蹟の物語。網膜パターンで人々が管理されている世界。少年は目が見えず網膜もない!世界からはみ出してしまった少年の冒険。少年は目が見えないのだが見えないために見えるものがある。天使がみえライオンが見え、銅でできた人間、服人間(藁がつまっている)・・・どこかで覚えがありますね(不思議の国の・・・)
彼らに導かれて少年が起こす奇跡・・・爽やかなラストは感動します。

「死の島の博士」
裕福な犯罪者の罰として冷凍睡眠が実施されている。喋る本の発明家(他の人に権利をうばわれてしまっている)は友人を殺害した罰で冷凍睡眠にされる。
そして四十?年後蘇生する。その時世界は不死を得ていた。皆が死なない世界での罰則とは・・ディケンズの本から引用がいっぱいあって読みたくなります。


「アメリカの七夜」
かっての栄光のアメリカの姿はどこにもなく廃墟となったアメリカ。
そこにイスラムの世界から旅行でやってきた主人公が繰り広げる幻想的冒険。
劇場のヒロインに恋をし彼女に愛を告白する。しかし彼女との蜜月は闇の中と決まっている。
彼女の美しい肢体を見たい・・・そして・・・
薬品(ドラック)により汚された世界文明を風刺しているのか・・・



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ…きみだってそうなんだ」孤独な少年の元に物語の登場人物が訪れる―ウルフの代表作にして不朽の名作「デス博士の島その他の物語」、治療を目的とした島における少年たちの非情な運命を詩情豊かに描き出すネビュラ賞・ローカス賞受賞作「アイランド博士の死」、冷凍睡眠から目覚めた男を待ち受けていたものは…「不死」のテーマをサスペンスフルに展開する「死の島の博士」、文明崩壊後のアメリカでの謎と幻惑に満ちた彷徨を流麗な筆致で綴る「アメリカの七夜」、目の見えない少年が繰り広げる夢と奇蹟と冒険の物語「眼閃の奇蹟」、そして限定本に付された著者による「まえがき」を特別収録。「もっとも重要なSF作家」ウルフの傑作中短篇を集成。

【目次】(「BOOK」データベースより)

デス博士の島その他の物語/アイランド博士の死/死の島の博士/アメリカの七夜/眼閃の奇蹟

作家ア行 | コメント:8 | トラックバック:0 |

辻村さんの新作、他の話題

皆さんこんばんは☆

講談社のホームページを覗いていましたら、辻村深月さんが新作の「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」を語っているムービーがありました。 辻村さんファン必見です。

自分も買ってきました!山梨の事もでてきます!


辻村深月さん自身がゼロ、ハチ、ゼロ、ナナを語ってます


それと
創元社のSF短編賞に応募してみました。虹子の物語第一部を殆どそのままで・・
無理だとは思うのですが応募しなければ始まらないし・・・・ちょっとドキドキですが・・
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9月の読書のまとめをしてみました!!

皆さんのしている読書メーターの9月のまとめを自分もしてみました。

あまり読んでませんね(*^_^*)
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9月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3340ページ

第七官界彷徨 (河出文庫 お)第七官界彷徨 (河出文庫 お)
文章が素敵です。三五朗に髪を切ってもらうなんて・・・。結局、詩はかけたのでしょうか?
読了日:09月26日 著者:尾崎 翠
ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)ゾティーク幻妖怪異譚 (創元推理文庫)
妖術師や降霊術師と王や剣士が統べ、老いた太陽が照らす終末世界。幻想的で朽ち果てた世界。死者は骸骨や腐肉のまま生き返り、術師のまま操られることとなる。どの短編も良かったけど、自分は「アドムファの庭園」がベスト。「死体安置所の神」、「最後の象形文字」も良い。
読了日:09月22日 著者:クラーク・アシュトン・スミス
獣の奏者 2 王獣編 (講談社文庫 う 59-2)獣の奏者 2 王獣編 (講談社文庫 う 59-2)
王獣の飼育方法が秘匿されているのに、先入観や知識がないことから真実に行きつくエリン。そのエリンを使い国を掌中にしようと画策する人人。純粋に王獣と心を通わせているだけではすまなく境遇。でもエリンの側にはエリンを解ってくれている人がいつもいる。最後、囲まれた闘蛇のなかから王獣リランに嘴ですくい上げられ助け出される場面は思わず涙ぐみました。感動しました。
読了日:09月20日 著者:上橋 菜穂子
獣の奏者 1 闘蛇編 (講談社文庫 う 59-1)獣の奏者 1 闘蛇編 (講談社文庫 う 59-1)
エリンが母を失う出だし、そして蜂飼いのジョウンとの出会いと別れ、闘蛇とは敵対関係にある王獣を育てることになる運命。エリンはどうなるのだろう。宿命というか背負っているものが悲しい・・・。下巻でどんな風になるんか不安と期待が・・
読了日:09月19日 著者:上橋 菜穂子
海皇紀 41 (講談社コミックス 月刊少年マガジン)海皇紀 41 (講談社コミックス 月刊少年マガジン)
相変わらずのペテンぶり。トゥバン・サノオの剣が折れるなんて・・
読了日:09月19日 著者:川原 正敏
ペルディード・ストリート・ステーションペルディード・ストリート・ステーション
凄い!!神は細部に宿るではないですが、ディテールに酔いました。話はとてもシンプル。罰で翼をもがれた鳥人間から飛べるようと依頼されたアイザック。その研究の過程で誕生した夢を吸う蛾。次元蜘蛛や虫人間。植物人間や果ては思考する掃除機。最高。次も絶対読みます。
読了日:09月15日 著者:チャイナ・ミエヴィル
小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!小説を書きたい人の本―好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!
う~ん。微妙・・・、本を読んで小説が書ける訳ではないでしょうが・・。
読了日:09月09日 著者:清原 康正
3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)3月のライオン 3 (ジェッツコミックス)
じんわりきます。川本の3姉妹、素敵です。
読了日:09月08日 著者:羽海野 チカ
3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)3月のライオン 2 (ジェッツコミックス)
読了日:09月08日 著者:羽海野 チカ
3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)
読了日:09月08日 著者:羽海野 チカ
壁男 (双葉文庫 も 9-4 名作シリーズ)壁男 (双葉文庫 も 9-4 名作シリーズ)
読了日:09月05日 著者:諸星 大二郎
iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431)iPS細胞 世紀の発見が医療を変える (平凡社新書 431)
読了日:09月05日 著者:八代 嘉美
S-Fマガジン 2009年 09月号 [雑誌]S-Fマガジン 2009年 09月号 [雑誌]
読了日:09月03日 著者:

読書メーター

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「第12回(最終回) エントロピー 新世界の黄昏」 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さんこんにちは~☆

突然ですが最終回です。

なんか構想と違うのですが・・・
いつか改めて書き直したいと思うのですが・・・・

なんか中途半端ですが 感想お待ちしてます。

(本当は虹子と紅葉の話を早く始めたくて急いでしまいました

***************************************
エントロピー新世界の黄昏 第12回
 
 

社会統制委員の本部のある空中都市は旧東京の上空にあった。空中都市、地下都市、地表がそのまま格差となっていた。一部の富裕層と統治者が空中都市、一般市民が地価都市、そこから零れ落ちた人々が地表に住み着いていた。

 軍専用ゲートから社会統制委員の本部までそのまま装甲車で移動した。

 「葛城君、降りなさい。本部に着いた」葛城は意思のない人形を装い、立ち上がる。
 ヌルが先導し葛城、顔のない男の順で本部に入る。総統室専用階のエレベーターに乗る。

 長い長い廊下が続く。左右の扉のネームプレートには高名な科学者たちの名が並んでいた。彼らは自由意志でここにいるのか?

 漸く総統の広大な部屋に着いた。
 
 総統は反対側にある壁一面の窓に浮かぶ青い星、地球を眺めていた。
 
 「私を騙すことはできません。あなたとヌルの企みなどお見通しです。なぜなら私は全能なのですから」

 葛城の体がビクと震える。瞬間、最初に部屋に入ってきたヌルが硬直し、大きな音をたて床に倒れた。

 「お前は・・・・」葛城は絶句した。そして体の自由が奪われていくのが分かった。意識は残っているのだが体を遠隔操作されている。体が勝手に動き総統の前の椅子に腰をおろす。

 総統が振り向いた。

 「宇宙の意志とは言いません。ですが私は地球の意志です。すべての生物、無生物を細分化しその意識下レベルを再構築したのが私です。あなたの目の前にいる女性の姿をしている私は人間ではないのです。姿をかりているだけです。この星のもっとも知性の高いものの姿を借りているだけなのです。そして地球は母です。ですから女性の姿を借りているのです。何か質問はありますか?」突然語り出した目の前の美しく若い女性の余りに常軌を逸した内容に葛城は言葉を失った。本当の話をしているのか?荘大な嘘話なのではないのか?

 「社会統制委員とは何だ?」葛城は絞り出す様に問うた。

 「私のインターフェイスであり、そしてすべての人々の予定調和した意志が生み出した幻想を実体化し、今の世界に当て嵌めた統治組織ですよ」

 「葛城さん、あなたは人類にまで希望を残す数少ない人です。その人々を代表しているつもりで聞きなさい。良いですね」

 葛城の体が自分の意志のもとに戻ってきたが力がぬけ、具体的行動を抑制していた。逃げる気も総統を攻撃する気も湧いて来ない。

 「百年近く続くこの雷や異常気象の原因を知っていますか?それは人類が環境破壊を続けた結果ですか?笑止です。そんな事はこの巨大な意思の前には瑣末な事です。表層的な事象にすぎません。私、即地球の意志です。明日にも元通りすることが可能なのですよ」

 「何故だ。なぜ人々を苦しめ、地下都市に追いやる!」葛城は怒りをぶつける。
 「罪なき人々を苦しめる権利がお前にあるのか!」

 「あなたは良く理解していない様ですね。私は地球の意志だと言いました。嘘でもなんでもありません。この事の意味があなたに判りますか?」

 葛城は黙ったまま総統を見つめ続けた。するとゆっくり世界が暗転し、部屋が宇宙空間と変わった。

 総統の言葉が葛城の脳に届く。耳から入ってくるのではない。

 「私はあなたです。ですがあなたは私ではありません。地球のすべての集合的意識、それが私です。わかりますか? 人類は種としてその使命の終結を意識しはじめているのです。種としての自殺です。」

 荒れ果てた地表が目の前に浮かぶ、雷光が交差する。しかし一瞬で緑なす大地に変化する。しかしその緑はいままで見たことのない植生だった。がそれは一瞬でもと戻った。荒れ果てた世界にもどった。

 「地下都市はどうなる!」

 「彼ら、そして葛城さん。今こそ、人類の集合意識が個の意識に優先するときです。ユングの集合的無意識の仮説は真実です。しかしその先を彼でも想定しきれないでいました。

 葛城の脳裏に地下世界の人々が走馬灯の様によぎる。そしてその意識が葛城の意識に重なる。来栖がいる。綾瀬がいる。顔のない男がいる。面識もなかった人が古くからの友人の様に意識に重なっていく。

 空中都市がゆっくりと地表に向かって落下し始めた。おそらく地球のすべての空中都市が同時に落下を始めたはずである。

 葛城の意識はいつしか総統の意識とかさなり地球をおおった。

 空中都市が地表に衝突し巨大な地震が地球をゆるがした。地下都市が崩壊し人類はその使命を終えた。

 あとに顔の無い人々が生まれた。かれらの欲望は旧人類のものとは違った。彼らは貨幣経済を産まず、競争せず、無意識下で判断し社会を構築していった。

 しかしそれも地球のほんの一頁にすぎなかった。世界は、地球は理想を追い求めた。

   終わり
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「第七官界彷徨」尾崎翠を読みました。


第七官界彷徨
著者 尾崎翠
河出文庫 ¥620 189P
評価 ★★★★☆

久し振りに読んだ本の紹介です。

私はひとつ、人間の第七官にひびくような詩をかいてやりましょう。

主人公の私(町子)は三人兄弟の末っこ。
分裂心理を研究している兄の一助。
苔や薊の恋愛の研究している二助。

ほのかに恋心をよせている従兄の三五郎。

この四人で住んでいるのです。
町子が上京のおりに親から渡されたお金を三五郎に書籍代としてあげてしまったりします。


それも三五郎が一助から預かった書籍代のお金でマドロスパイプを買ってしまったのでその建て替え。

母はそのお金で流行りの首まきを買いなさいと渡されたのに・・・でも町子はそんな事に頓着しません。

苔の恋愛を研究している兄たちもまた変わっていて面白い!

昭和初期の作品なのに全然古びていません。

特別大きな事件が起きるわけではないのですが新鮮な気持ちになれる本です。

私はこの第七官界彷徨を吉屋信子の花物語に並べて置きましょう。
そして花を愛でるように本を愛でましょう。


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