輝く断片のあつめかた

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うれしいです!

皆さんに心配していただき、沢山コメントをいただき恐縮です。
すごくうれしかったです。感激です。

ご心配をおかけしましたが、だいぶ良くなりました!もう大丈夫、復活しました

この間、本を読んでも内容が入ってこなかったので読書もすすんでいません。

なので今までの中で一番シリーズ行きます。


●今まで読んだ中でシリーズを除き一番長い本。

 これはたぶん、モンテ・クリフト伯
 長かったけど夢中で読みました。

●一番短い本(一冊、一作品で)
 
 たぶん、ジキル博士とハイド氏

●一番読んだ作家

  小松左京?夢枕獏?どちらも手元に本がありません・・
  海外ではドナルド・E・ウエストレイク(別名義リチャード・スターク、タッカー・コウ)
  ではないかな?エラリー・クイーンとかディクスン・カーも結構読んでますがアガサ・クリスティはあまり読んでいません。

●全集をもっている作家
  ありません。江戸川乱歩全集を中途半端に所有してます。

●一番高価な本

  辞書?これは反則なので・・あっても3千円くらいかな~最近ではペルディード・ストリート・ステイションで2800円、去年読んだラナークで3500円

●一番影響があった本

  江戸川乱歩作品(小説の楽しさをしった)、
  雑誌で幻影城(小説を書こうと思ったきっかけ)
  雑誌でSFマガジン・・こんな楽しい不思議な世界があったときづかせてくれました。

●一番、つまらなかった本

  ?????思い浮かびません。難しいです。

以上 本に纏わる一番○○でした!!!


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風邪をひいてしまいました


今日は午後から体が重だるく
頭はぼ~と
なんか熱ぽっい

尾崎翠の第七官界彷徨を読み終わったのですが、とても感想を書く状態ではないので別の日に・・


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「ゾティーク幻妖怪異譚」クラーク・アシュトン・スミスを読みました!! 「本日の1冊(13748)」


ゾティーク幻妖怪異譚
著者 クラーク・アシュトン・スミス 大瀧啓裕(訳)
創元推理文庫
評価 ★★★★☆

短編17編が収めらているのだけれど、どれも凄くてその世界が迫ってきます。

ゾティークと言う終末世界の大陸。

そこは死者が降霊術師の魔術で黄泉がえり、死者の国があったり、ラミアとう妖女が男の精気を吸い。妖術師が術を競い合い、欲望を戦わせている。

日の弱くなった太陽が照らす世界。朽ち果て、暗黒の方が主役。

どの短編も良かったのですが自分の一番は”アドムファの庭園”

これは王とアドムファと言う妖術師が持っている秘密の庭園での事。
その庭園の植物はただの植物ではない。

人の腕や頭、はたまた動物の手足頭が接ぎ木されている木々が植えられているのだ。
今日も美しい女奴隷を生贄に木々に接ぎ木する。

しかし王は権力を一人占めするためにアドムファを庭園の穴に落とし殺すのだが・・・
面妖で怪奇な世界。凄いです。その世界の描写が凄くてのめり込みます。

”死体安置所の神”
 ある町に旅行にきていてる剣士の新妻が死んでしまう。しかしそれは仮死状態なのを剣士はしっている。その町には食屍鬼の神がいて死んだ者は旅人だろうがその神にささげられる。
 死んだことを聞きつけて神官が新妻を連れ去ってしまう。死んでいない事を訴えるのだが聞き入れられない。剣士は死体置場に忍び込み妻を奪いかえそうとするのだが、そこに死者を読みがれらせる事の出来る妖術師と鉢合わせする。妖術師はその日死んだ美しい娘を奪いにきたのだ。
 食屍鬼の神と妖術師の戦い・・・そしてその結末は・・

どれもこんな感じな怪異な話ばかりです。
文章がこっていて雰囲気抜群です。怖さがまします。

怪異幻想譚が好きな方は嵌ると思います


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

朧な太陽のもと、魔術や降霊術が横行する地球最後の大陸ゾティーク。ブラッドベリ、ムアコックに影響を与えたことでも知られる異才が、細密かつ色鮮やかな描写で創りあげた美と頽廃の終末世界の物語を、本邦初となる全篇収録の決定版で贈る。地獄の王にそむいた妖術師の復讐譚「暗黒の魔像」、失った鳥を求める波瀾の航海を描く滑稽譚「エウウォラン王の航海」他全17篇を収める。

【目次】(「BOOK」データベースより)

ゾティーク/降霊術師の帝国/拷問者の島/死体安置所の神/暗黒の魔像/エウウォラン王の航海/地下納骨所に巣を張るもの/墓の落とし子/ウルアの妖術/クセートゥラ/最後の象形文字/ナートの降霊術/プトゥームの黒人の大修道院長/イラロタの死/アドムファの庭園/蟹の支配者


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作家サ行 | コメント:8 | トラックバック:0 |

「第10回 エントロピー 新世界の黄昏」 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さんこんばんは~★

エントロピー第10回目です。ちょっと間があいてしまいました。
この連休を使って、書きあげたいと密に思っています・・・たぶん・・・。

応援、感想お待ちしてます
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回



第10回 エントロピー 新世界の黄昏


  総統の声がつづく
 「人類の作ってきた政治と経済の形態は民主主義と自由市場と言う形に統一されていきました。それは自由競争と言う一見自由闊達な世界を想起させます。

 旧アメリカにあった夢、誰でもが成功する事ができる。できる可能性がある世界。それが自由経済でした。

 それはしかし夢のままです。過度な競争は人間性を破壊し、悪魔的な格差をうみだしました。富めるものはますます富み、貧しいものはますます貧しくなります。

 こんな世界のっままでいいと思いますか?何故、格差が生まれるのか解りますか? それは人間の果てしない欲望の所為です。世界の科学の社会の発展のために欲望は必要でしょう。しかし今の争いの絶えない世界の原因も欲望です。
  そして過度な闘争本能。欲望と闘争本能。どちらも制御されるべきです。

 それが世界の秩序を生みだす為に不可欠です。世界の再構築が必要なのは誰の目にも明らかです。社会統制委員はこの状況の中で誕生したのです。我々が目指すのは世界の平和と安定と平等です。しかしそれを達成するのは、新しい人類です。自然にまかせた生物学的進化では遅いのです」

 「さてあなたの役割を説明しましょう」総統の目が光り反対側の壁がスクリーンに変化した。私は壁を向く。そこに無骨な顔と鋭い目つきをもった中年男性が映し出された。どこか影をたたえたその男を見た瞬間、なにか暖かいものが流れて様な気がした。
 下のテロップに名前とおぼしめき説明書きがあった。

 katuragi...葛城、第一級危険度。処置保留中・・・留保期間 20日

「この男は葛城といい現職の刑事です。大変有能です。社会統制委員に迎える気でいるのですが、彼にその気はないようです。猶予期間はまだ社会統制法が施行されらるあと20日あるのですが、施行された時点で彼を自由にしておく気もまたありません。そこであなたの役目です。
 あなたが彼を捕えなさい。その後、彼はあなたと同じ仲間として蘇る様処置されます」
 
 私は頷いた。総統の声は自分の精神を支配していた。いつの間にか机の上に拳銃があらわれた。
 「この銃は通常の人間に対し使用するとその肉体と精神を使った本人の自由にする事ができる機能があります。つまりあなたが葛城を撃てば葛城はあなたの意のままです。」
 
 「なぜ、私なのですか?」私は疑問を口にした。

 「葛城は弱いものに同情する性格が顕著です。私たちの男の仲間が近づくよりあなたが行った方がいいのですよ。それにこの処置はたった今、決めたことなのです。あなたを見てね」

       (つづく)

第11回へ
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「第9回 エントロピー 新世界の黄昏」

皆さんこんばんは~

エントロピー 新世界の黄昏 第9回です。

ヌルの話が暫く続きます。
そして社会統制委員の姿がじょじょに浮かんでくるのです・・

感想、応援宜しくお願い致します。
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回



第9回 エントロピー 新世界の黄昏

 「場所を変えて説明しよう。私に付いてきなさい」顔の無い男は研究室をでて長い廊下を進む。その後を付いて行くあいだ考えた。「私はだれだ?」色々な知識が頭の中で渦巻いている。しかし、自分を特定する記憶がない。自分の姿形から二十歳から三十歳のあいだと分かる。しかし子供の頃の記憶、家族の事、なにも思い出せない。それどころか昨日までの記憶もない。「私はだれだ?そしてここはなんだ!」
 
 前を行く男を付いて行く間、何人もの顔の無い人々と出会った。男も女もいる。若い人が多い様だった。

 男がとある部屋のドアを開け中に入った。私も付いて行く。
 大きな机を前に無表情な女が坐っていた。彼女には顔があった。
 「総統、新しい我が同士を連れてきました」男が女に向かって報告する。
 殺風景な部屋だった。壁に三角形のを二つ上下逆にして重ねた図が三つで三角形を作る様に配置された図がかかっていた。後で知ったのだがそれが社会統制委員を表す図案だった。
 顔の無い男は小さく頭を下げ部屋を出て行った。
 「そこに掛けなさい。」威圧的な声が言う。
 「驚くことはないのです。私たちはこれから世界に秩序と平和をもたらすのです。あなたにはとても期待しています」
 「私は・・・・私は・・・誰なのか解らない。私の過去を奪ったのはあなたなのか?」
 「過去?あなたにはこれからの未来をあたえましょう。いえ、人類の未来を掌中にすることができるのです」女、総統が睨む様にこちらを見た。次の瞬間、過去と言う概念が消えた。今の自分を思う事しかできない。

 気づくと総統の声が続いていた。
 「人類の歴史は戦争の歴史です。人類は物質的発展の影で精神は荒廃しますます争いは激しくなっていっています。この原因はなにか。それは生まれ持った闘争本能です。原始的世界では生き抜くために不可欠だったでしょう。しかしこれだけ社会が整備され、人同士が争う必要のなくなった現在社会に闘争心は必要でしょうか?否です。もう不必要です。
どこに争う必要があるのでしょう。わざわざ敵を作る必要はありません。生活基盤が保障され、生きて行ける世界。それを私達、社会統制委員が作るのです」途中から声ではなく頭の中に直接送られてくる様になった。
 自分に闘争心はあるのか・・・その言葉の意味は判るが怒りも恐怖も感じられない。
 自分は人間ではなくなったのか?虚無的な虚ろな思いがよぎる。

 「私たちが目指すのにあなたたち新人類が必要なのです。不必要な攻撃特性をもった旧人類は滅びる時です。天候悪化から地上への居住ができなくなる今、旧人類を地下世界に封じ込めてしまう今が絶好の機会。」
 
 頭の芯が痺れる様な感覚がさっきから続いていた。微かに残った本能がこの女は狂っているとささやく。しかしそれを覆う意識は全面的に女の言うことを受け入れている。この二重性はなんなのか・・・
 
  (つづく)

第10回へ


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「獣の奏者」上橋菜穂子を読みました!! 「本日の1冊(13748)」


獣の奏者(2(王獣編))
著者 上橋菜穂子
講談社文庫
評価 ★★★★★

良かった。もう最後は泣けます。

最後、闘蛇の群れのなかから王獣リランに助け出されるエリン。その嘴でやさしく挟まれて大空へ飛翔するところ。感動しました。

新しく真王となったセィミアもエリンの事を、王国の成り立ちを解ってくれて、ほんと良かった。

 ブログの仲間の評価が皆良いので期待したのですがその通りの傑作でした

 蜂飼いのジョウンにもう少し長生きしてほしかったと思います。そして大きくなったエリンを見て欲しかった。

 堅き盾のイアルの男らしさと人を見る目の確かさにも感動しました。

エリンはその人間性から、良い人に恵まれる。そうでなければ過酷な運命を乗り切れないでしょうが・・・

そしてなにより、王獣リランに対するエリンの接し方、心が暖かくなります。
音なし笛でリランが傷ついている。
それを知り、リランの鳴き声から蜂飼いの生活の時の竪琴の音を対話に使えないかと思いつく。凄い。

何故いままで王獣と対話する奏者が現れなかったのか・・・それは悲惨な歴史を繰り返さない様に封印されたから。それを知らず破ってしまうエリン。

王国の覇権争いに巻き込まれていくエリン。もうハラハラします。
真王も途中で死んでしまいその王女が即位するのだがとりまきの陰謀。

色々な要素がからみ読み応えたっぷりでした(*^_^*)

ファンタジーって正直、子供向けの話かと思ってました。ごめんなさい凄く反省してます。
童話物語を読んだときも思いましたが、今までこんなに面白くて感動する話の数々から目を逸らしていた自分が恥ずかしいです。

誰が読んでも感動する本ではないかと思います。
自分の様なファンタジー初心者に(ファンの方は勿論)絶対のお勧めだと思います。

良かったです

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作家ア行 | コメント:8 | トラックバック:0 |

日々の事

おはようございます!
皆さん連休ですか?

昨日は忙しくてやり残しの仕事が山となってしまい出社しました
それでも終わりません。

生きていく糧ですから・・・

ところで最近は本を買うばかりで読むことがなかなかはかどりません。
連休は良い機会なので読むぞ~と

いま読んでいるのはこれです。


獣の奏者(1(闘蛇編))

獣の奏者(2(王獣編))

面白いです!!エリンを応援したくなりますが、その境遇を考えると不安です。
ブログの仲間の皆さんが高評価なのが分かります・・・2巻目へ行きます・・

++++

本を暫く買うのは控えようかな・・・出来るか不安ですが・・・これ以上積読を増やしたら

実は読書メーターの積読本はほんの一部なんです。
実情はあの倍・・?倍?怖くて全部入力できません。

登録したい気もあるのですが・・・・

それと今、連載中のエントロピーを連休中になんとか、結末まで持って行きたいと思ってます。(せめて構想だけでも・・・)

実はまだ結末をどうするか考えてないのですよ。

話は変わりますがキャスト・パズルにちょっとハマってます。

↓これは傑作だと思います。外れた時、感動しました。それと戻すのできると唖然です。こんな簡単に戻せるのか・・


【知恵の輪】キャストパズル マーブル

↑のほうで本を買うのは控えるといいながら絵がすてきなので買ってしまいました。



少女世界(第2号)

なかの話と絵はどれも素敵でした。

表紙の絵の話は本の中には出てきません。
マンガや絵物語集です。色々なジャンルがあって楽しめます。
幻想的な話やファンタジーもあって・・バレエティに富んでいます。
読み切りの話ばかりなので2号ですが平気でした!

紅葉と虹子の話の参考にもなるのでは・・・絵をみてイメージしてみます。

イラストが描ける人が羨ましいな~。
色鉛筆画をまねごとで少しやってみましたが自分には才能ありません・・
でもまた書きたいとはおもってます。

雑記 | コメント:12 | トラックバック:0 |

「ペルディード・ストリート・ステーション」チャイナ・ミエヴィル読みました! 「本日の1冊(13748)」


ペルディード・ストリート・ステーション
著者 チャイナ・ミエヴィル 日暮雅通(訳)
早川書房
評価 ★★★★★++

 凄い。凄い。この世界。猥雑でゴミゴミしていて、その住民たちの多彩ぶり。

人間はもちろん、甲虫の頭をもつ虫人間。サボテンの様な植物人間。水で形が作れる水棲人間。

はたまた、体の一部に色々な生物や他の人間の部分をつけたリメイドたち。

魔術と蒸気駆動のエンジンを搭載した諸々の機械。

バス=ラグ。町の中心に聳え立つ、巨大なペルディート・ストリート・ステーション。

こんな世界の統一場理論の科学者のアイザックのもとに罰として翼をもがれた鳥人間ヤガレクが訪ねてくる。ヤガレクは全財産をアイザックに託し再び空に羽ばたくことを願う。

飛翔の研究をする過程であらゆる空を飛ぶ者たちを集めるアイザック。
その中に得たいの知れない芋虫が・・

最初、育て方が解らない。何も食べない・・やがてある、最近流行りのドラックを食ることがわかる。するとどんどん大きくなって、蛹となり孵化する。

アイザックの留守のとき蛾(スレイク・モス)は飛び去ってしまう。意識のなくなった、一階にすむ科学者をのこして。

スレイク・モスは特殊な研究対象として捕えられていた仲間4匹の元にいき解放してしまう。

やがてニュー・クロブゾン中で精神を吸い取ら、廃人となる人々が続出。
アイザックはヤガレクや地下新聞の編集者等とスレイク・モスを退治しようとする。

いっぽう政府も蛾(スエイク・モス)の退治のため悪魔に頼むのだが断られる。そして次にたのんのが町の異次元に蜘蛛の巣を張る 次元蜘蛛ウィーヴィー。 この蜘蛛の登場時点でもう、無条件に感激!!へへ・・・

その蜘蛛の巣の綻びの原因となっているスレイク・モス。ウィーヴィーとスレイク・モスの戦いはまるで怪獣映画みたいです。

また、意識をもった自動掃除機!たちもアイザック達に接触してくる。

ドラックの闇のボスもからんで、三つ巴、四つ巴の展開に・・・。

この世界が受け入れられる人には堪らなく面白い話です。

長いけど、いつまでも浸っていたくなる世界です。続編も出ているようなので次作も読みたいです。(*^_^*)

SFファンタジーの大傑作だと思います。

”木でできた海”も凄かったけど今年の海外小説、マイベスト!!

ただ、万人のかたに合うかは・・ちょっと??です。


【内容情報】(「BOOK」データベースより)

異端の科学者と翼を奪われた〈鳥人〉の冒険を、唯一無二のスケールで描くダーク・スチームパンク。「バス=ラグ」と呼ばれる蒸気機関と魔術学が統べる世界で、最大の勢力を誇る都市国家ニュー・クロブゾン。その中心には巨大駅ペルディード・ストリート・ステーションが聳え、この暗黒都市で人間は鳥人や両生類人、昆虫型や植物型の知的生命体と共存していた。大学を辞め、独自の統一場理論の研究を続ける異端の科学者アイザックは、ある日奇妙な客の訪問を受ける。みすぼらしい外套に身を包んだ鳥人族“ガルーダ”のヤガレクは、アイザックに驚くべき依頼をする。忌まわしき大罪の代償として、命にもひとしい翼を奪われたヤガレクは、全財産とひきかえにその復活をアイザックに託したのだった。飛翔の研究材料を求めはじめたアイザックは、闇の仲買人から、正体不明の幼虫を手に入れる。そのイモ虫は特定の餌のみを食べ、驚くべき速さで成長した。そして、成虫となった夢蛾スレイク・モスが夜空に羽ばたくと、ニュー・クロブゾンに未曾有の大災害が引き起こされた。モスを解き放ってしまったことから複数の勢力から負われる身となったアイザックは、夢蛾を追って、この卑しき大都市をさまようことになる。翼の復活を唯一の望みとするヤガレクト共に…英国SF/ファンタジイ界、最大の注目作家であるミエヴィルが、あらゆるジャンル・フィクションの歴史を変えるべく書き上げたエンターテインメント巨篇。アーサー・C・クラーク賞/英国幻想文学賞受賞作。


作家マ行 | コメント:7 | トラックバック:2 |

ブックカバー2種

最近またブックカバーが欲しくて買ってしまいました。

ひとつめ 

単行本はいままでカバーをしてなかった(外して読んでいた)のですが買ってみました。はじめてなので布製の安いものをさがしてこれにしました。


ネルチェック四六判ブックカバー

2つめ
ブログのお友達 さゆみ1194さんに教えていただいたカバー

厚い文庫用に革カバーがほしくて1CM単位で選べるこちら。色も30色から選べました。
自分の選んだのはオレンジ色


【30色ヴァリアスカラー】本の厚さでサイズが選べる本革ブックカバー【文庫版】【メール便なら送料無料!】

さっそく今読んでいる

ペルディード・ストリート・ステーション
にかけてみました。

文庫用は3CMのカバーで700頁の嵐が丘をいれてみましたがまだ余裕。800頁超でも平気そうです。

ブックカバー
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「第8回 エントロピー 新世界の黄昏」 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さんこんにちは~
エントロピー 新世界の黄昏の第8回目をお届けします。
少しづつですが、調子が戻ってきた様です。
このまま最後まで続けて行けたら良いのですが・・・ちょっと不安です。

応援宜しくお願い致します。

第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回

        
第8回
 
 3潜入(承前)

雨が降り続いている中を葛城が倒壊したビルの中を縫って歩く。数分おきに雷が光る。遅れて雷鳴が轟く。綾瀬と子供たちのいるビルに真っ直ぐ向かう。足元が悪い中、走る様に移動する。途中、瓦礫となった路地を迂回した。そしてなんとかビルに着いた。雷が光り入り口を照らす。ビル自体は無事な様だった。携帯端末を取り出しまだいるか再確認する。今度は2度目のアクセスで場所確認に成功する。通話回線は不通だった。3階にいる。
暗い階段を慎重に上っていく。3階には直ぐに着いた。ドアを開ける。一つ目のフロアにはいない。

 「綾瀬!いるか?葛城だ。居たら返事をしてくれ」

 帰ってくるのは雷の音だけだった。見落としのない様に次の部屋へ進む。地獄の様な探索が続く。四回目のドアを開けたとき、ハンドライトの光の中に横たわった女性の足が浮かび上がった。
 「綾瀬!」反応はない。何時もなら一緒に居る子供たちの姿は一人もない。
 近づき、顔を確認する。うつ伏せになったその顔を天井に向ける。綾瀬だった。ピクリとも動かない。

 嗚咽がこみ上げてくる。既に綾瀬の体は冷たく硬直していた。目だった外傷はなかったが、顔の表情が醜く歪んでいた。両手の爪は苦痛で床を掻き毟ったらしく剥れ血をながしていた。

 「ううっ、綾瀬、許してくれ。まだ時間があると思っていた俺は大馬鹿者だ」

強く抱きしめる。玉の様な涙がとめどなく両頬をながれ、綾瀬の顔に落ちる。
 「何があったんだ。誰が・・・・」

 その時奥のドアが音をたて開き始めた。葛城はオートマチックを取り出し、ドアにむけ、いつでも発砲できる様に身構えた。

 「葛城さん。いまからそちらに行くけど撃たないで」
 「誰だ」
 ドアを開け入ってきた人物に顔はなかった。
 「お前は!お前が綾瀬を殺したのか」
 「違う。私は逃げてきた」

葛城は拳銃を向けたま、もう一方の手でハンドライトをむけた。ドアの隙かからら滑り込む様に部屋に入ってくる。武器をもっていない証拠に両手を挙げている。葛城は綾瀬をゆっくり床に降ろし立ち上がった。その体形から女性だと分かる。顔のない女だった。拳銃で女に床に座る様うながす。女がゆっくりと床に座る。

 「逃げてきた?社会統制委員から逃げてきたと言うのか」
 「そう。彼らのやり方に疑問をおぼえてきたから」
 「やっぱりお前にも名前がないのか?」
 「社会統制委員に居る間はなかった。今の名前はヌル」
 「ふざけた名前だが無いよりましか。ここに出てきたのは説明する意志があるということだな?」

 ヌルはぽつり、ぽつりと過去を語り始めた。長い話だった。
 
自分を意識し始めた時、自分は社会統制委員としてだった。幼い日々の記憶はない。自分の記憶はここ2年とたっていなかった。最初の3ヶ月ほどは生命維持カプセルの中で過ごした。

 カプセルの外で白衣を着た女性博士が誰かに報告しているのが微かに聞こえる。
 「生命反応および意識レベルがαまで上昇しました。治癒能力も人間レベルの一万倍まであがっています。前人格の消去完了。計画通りです。予定通り、次のエディケーション・プログラム(教育プログラム)に進みます」
 次に意識が戻ったのは半年後だった。傾斜し垂直になったカプセルの扉が小さな空気が抜ける様な音をたて開いた。
 意識の中で焦点を調整する。

 「お目覚めの気分はどうかね?」目の前に白衣の女性、その隣に男がいる。
 思わず悲鳴を上げた。顔がない!その男には顔が無かった。

 「何を驚いているのだ」微かに侮蔑が含んだ調子で男が言いながら横によけた。そのとたん背後にある、ステンレス状のカプセルの表面に写った自分が見えた。信じられなかった。鏡面に写った自分らしき姿、その顔に表情はなかった。表情ではない。目も眉も耳も鼻も無かった。唯一、一本線を引いた様な口があるんだけ。自分も顔がなくなっていた。

視角、聴覚を感じる目、耳、はなかったがのっぺりとした顔全体で見て聞くことができた。顔全体に視角器官と聴覚器官がミクロのサイズで埋まっているのだ。線を引いた様な口があるだけだった。

 「君にはこれから我々と一緒に働いて貰わなくてはならない。新たな世界の創造主となるためにね」

(続く)
第9回へ


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「小説を書きたい人の本」を読みました。


小説を書きたい人の本

参考になった様な、ならない様な・・・・。

兎に角最後まで書く。
想像する。
読者を想定する。
人間や社会に興味を持つ。
色々、好奇心を向ける。

・・・・
結局、努力ですね。

【目次】(「BOOK」データベースより)

好奇心、観察力、感性があれば、小説は書ける!/注目の小説家に聞く!わたしはこうして小説家になった/第1章 小説を書く前に知っておきたいこと(小説とは、小説を書く行為とは何かを知る/社会、人間への興味が創作のヒントになる/複眼の思考を見につけよう/妄想→想像→構想→創造により小説は誕生する/小説とエッセイの違い/小説を書く前にやっておくこと)/第2章 実際に小説を書いてみよう(主人公をとにかく前に進めよう/小説の設計図となる構成・プロットを組み立てる/書き出し主人公を早めに登場させる ほか)/第3章 新人文学賞に応募してみよう!(新人文学賞の選考はこうして行われる!/必ず守ろう!応募時の最低限のマナー/選考委員に気持ち良く読ませる原稿を書く/新しい才能を発掘するのが新人賞の目的/作品の顔となるタイトルの付け方、決め方/作品の完成度を高める推敲の注意点)/まずは書いてみよう!すべてはここから始まる


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「3月のライオン」羽海野チカ読みました。 「本日の1冊(13748)」


3月のライオン(1)

3月のライオン(2)

3月のライオン(3)

羽海野チカさんの漫画です。
孤独な桐山零と川本家の姉妹・・・
なんて優しい話なんだろう。読む話・・じんわりとします。
桐山の孤独・・なんか良くわかるな~。
がんばれよと素直に云える。

将棋は出来ますが・・もう何年もやってないのでできるかな?



ペルディード・ストリート・ステーション

を読んでます。面白い!!!でも長い・・2段組みで600頁超・・まだ200頁しか読めてません。いろいろ、ディテールが凄いです。主人公アイザックの恋人は甲虫の頭をもった虫人間。
アイザックは翼をなくした(取られた)鳥人間ガルーダから飛べるようにしてくれと頼まれます。翼と飛翔の研究をするアイザック・・・街の描写が緻密で猥雑でなんか匂ってきそうな程です。・・・
仕事が忙しくて毎日の読書がなかなか・・・悲しいです。

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作家ア行 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「第7回 エントロピー 新世界の黄昏」

時が流れ、季節が変わる。
相変わらずの自分に絶望する。
時は誰の隔たりも無く容赦なく降り積もる。
何も待ってくれない。誰も抗うことができない。
無情の時の流れよ。
あの日をもう一度再現できるなら全てをなげうとう。

ああ、無慈悲な時の神よ。
そろそろその支配を別の神に委ねても良いのではないか・・・
*************************************************************

皆さん今晩は~(*^_^*)
突然、訳もわからない詩?をのせませましたが別に何かあった訳ではありません。
なにか意味もなく書き連ねてみたくなったのです。
変ですね。
我ながら変です。

エントロピーの7回目をお届けします。
あまり間を置かずにアップ出来る様がんばりたいと思います。
また応援宜しくお願いします。m(__)m

第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回

   

第7回 エントロピー 新世界の黄昏
 3 潜入(承前)
 顔の無い男は葛城の方に向き、言う。
 「君には私たちの事は判らないのだよ。仲間になればすべて知れる事。私たちを騙そうそしても無駄な事。浅はかな考えは今すぐ捨てることだよ。君は地上に知り合いがいるね。
綾瀬由美と言ったかな?彼女の事が心配ではないかね?あと一か月をきった社会統制法は地上地帯にはいち早く施行されているのだよ。もともと地上は既に合法的居住区ではないのでね」葛城の背を冷たいものが走った。顔の無い男の胸倉をつかむ。

 「どう云う意味だ。綾瀬になにをした!」
 「行って確かめてみればいいのではないかね」男は不敵な声で言った。

 葛城は突き放すように手を離すと外に向かった。自然と早足になる。携帯端末を出して綾瀬の位置を確認する。一度では反応しない。二度、三度、繰り返す。五度目の操作で位置情報を取得する。
この前にビルから移動していない。

 地上へのゲートはほぼ完成していた。無数のカメラが死角なく配置されている。扉はまだ開いていた。相当の厚さがあった。これが閉じられたら、そう簡単には地上には行けないだろう。なんて甘かったんだ・・綾瀬、無事でいてくれ。葛城は祈った。地上はやつらの掌中にある。律儀に施行時期を守ると思いこんでいた自分に非がある。いつもの様にエレベーターを使わず階段を駆け上がる。流石に息があがるが自分を責めるように速度を緩めない。

 地上が近づくに従い雷鳴が聞こえ、壁が細かく振動する。地上との出入り口にも頑丈な扉が据え付けられていたがこちらもまだ開いていた。葛城が押すと大きく軋み音をたて外に向かって開く。強い雨が葛城を濡らす。地上は闇に包まれていた。深夜に近づきつつある時間だった。送電のない地上を雷光が照らす。
 
 違和感が葛城を襲う。何かが違う。何度目かの雷光で照らされた街を見て気がついた。この前来た時に比べ、明かに倒壊したビルが多い。

エントロピー 新世界の黄昏 第8回へ


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「第6回 エントロピー 新世界の黄昏」

皆さんこんばんは~★
長い間中断していましたが”エントロピー”を再開いたします。

正直、色々あってへばっていました。なかなか、話の続きを考える余裕がありませんでした。
メンタルな部分で弱さもあったり、肉体的にも辛かった。

でも最近、暑さも一段落したこともあり、少し持ち直して来ました。
それと同時に自分が夏向きな人間ではないなと改めて自覚する事になりました。

随分、間があいてしまい話の内容を思い出すだけでも時間がかかってしまいますね。
申し訳ありません。m(__)m

話の雰囲気が変わってしまうかもしれませんが、それは今回の中断のなせる事だと思ってください。ごめんなさい。

実情は早くエントロピーに区切りをつけて虹子の物語の2部を書きたいと思っています・・・

そうかと言って、エントロピーをいい加減に書く気はありません。
また是非、お付き合いください。宜しくお願いいたします。 

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回

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 第6回 エントロピー 新世界の黄昏

 3 潜入
 数日後、葛城は町の歓楽街を目指した。
 一般の住人が空中都市に行くことは余りない。富裕層の住人に知り合いがいて彼らが招待してくれるか、それとも社会統制委員に様があるか。一方、空中都市に住む人々は物見遊山で地の下都市を訪れる。地下都市には歓楽街があるからだ。そこには人間の欲望が渦巻いている。空中都市にもないわけではないが圧倒的に地下都市の方が大きい。人の数だけ欲望がある。地下都市の方が猥雑で多様だった。空中都市の洗礼された施設とは違った魅力があった。葛城は、そこで社会統制委員を探すつもりだった。
 
 クラブ、ニューワールドのドアをあけ、中に入った。ここに来る前に数件はしごして情報を仕入れてきたのだ。カウンター席の奥に、顔のない男がいた。以前、葛城をおそった男とは違う。クラブのママらしき女が横に座っていた。客は閑散としている。葛城はひとつ空けて座った。ママが葛城の方を向いた。同時に顔のない男も葛城を見た。表情が変わる。葛城の事を知っているのだ。葛城が目配せすると男はママに席を外すよう言った。

 「葛城君だね」席をひとつ空けたところに座りなおした。
 「ああ、統制委員の警察組織の事を知りたくてね」葛城は警察手帳を差し出しながら言った。
 「ほう、やっと決心がついたかね。時代の趨勢を見極める事の重要性に気が付いた様だね。それが大人の行動と云うものだ」
 「先に統制委員として組み込まれた仲間と話がしたいのだが出来るかな?」
 「彼らは現在、研修中でね。来月から統制委員の一員として働いてもらうために訓練中なんでね。会えるの来月ということになる。もちろん、君が統制委員、編入に同意するなら、明日からでも会えるよ。同じ研修仲間としてね」
 「もう少し考えさせてくれ。連絡先をおしえてくれるか」男は黙って小さな紙片を取り出し葛城に渡した。それはICチィップが埋め込まれた、制御版プロパティカードだった。
葛城は胸のポケットから携帯端末をだしその上にかざした。相手の携帯端末の番号だけがスキャンされた。ほかの情報は皆無だった。名前もない。

 「あんたをなんて呼べばいいのかな?あんたたちは顔もなければ名前もないのか?」
 「名前?私に名前はないよ。良いかね。神に近づく程名前はないのだ。天皇に苗字の無いのは日本人なら知っているだろう?何故なのか知っているかね。高貴な存在ほど名前を呼んではいけないのだよ。なぜなら呪をかけることができるからだ。名前イコール個なのよ。人は言葉に縛られる。名前はその最たるものだからね。もちろんこの22世紀もなかばになって呪なんて言うのは科学的ではないと思うかね。違うのだよ。人間は知性を獲得した。それは言葉を操ることを獲得したと同義なのだよ。そこから言葉と実態は切っても切れない物になった。名前はないとさっき言ったね。名前の無い利点はなにか、敵から特定されない事だよ。頭の良い君ならもう解るね。連絡ならその番号に入れてくれ。いつでも歓迎するよ」

 「おい。ふざけるなよ。名前も言えないのか!社会統制委員のメンバーは名前がない?
そんな筈ないじゃないか」葛城は男を睨みつけた。ふざけている。この男は俺を馬鹿にしている。名前がなくてどうやってコミニュケーションをとると言うのだ。

(つづく)

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「第5回 エントロピー 新世界の黄昏」

やっと5回目です。

不調です。(*^_^*)

アイデアが浮かびません。低調ですが・・・・宜しくおねがいします。



       
第5回 エントロピー 新世界の黄昏  

 2 抵抗  承前
 来栖光の痕跡は徹底的に消されていた。警察の人事管理システムはローカルネットワークであり、外部とは一切、接続されていない。とはいえ、誰かが外部記憶に落とし持ちだしたものが流出している可能性もすてきれない。が流出しても警察内部の電子情報対策室が日夜、目を光らせているので葛城の方が早く見つけ出す可能性は限りなく低い。

来栖と同期に聞くと、それとなく話をそらされた。葛城の様に警察組織の社会統制委員への吸収に公然と反対している者には箝口令が敷かれているいる様なのだ。警察外で調べるしかない。情報屋の「影」に探らせる事にした。
 
 綾瀬由美に話さなかった噂。それは地表で人間狩りが横行しているという事。それも小さな子供たちを中心としている。定住をもたない孤児たちを攫って誰が何をしているのか?果たして社会統制委員と関係しているのか?
 
 綾瀬たちを安全に匿うのにはどうしたらいいか、郊外に移動するべきか?綾瀬だけが地下に移住するのは何ら問題無い筈だった。しかし、子供たちはそも身元を引き受ける者がいない限り、施設にひきとられてしまう。それでは、綾瀬は納得しないだろう。
 
 地表への出入り禁止まであと一か月、それまでに何らかの手段を講じなければ・・・。

 情報屋の影から連絡があったのは二日後だった。
 葛城の家を訪ねてきた。
 「葛城さん。やばいよ。この件はどこも八方ふさがりだ。来栖光の住所は直ぐ見つかったが、誰もいない。ここ何か月も戻っていない様だ。近所の態度も変だ。来栖の事を忘れてしまっている様なのだ。近所は、この件を切りだすとまるでロボットの様に無反応になる。」
 
 それは葛城も漫然と感じていた。社会統制委員への吸収合併に従う事を決めた者たちの態度。ここのところ、彼らの反応から、今までの覇気というか、人間らしい表情が少なくなっている様に感じるのだ。
 
 これは一度、統制委員の責任者に統制委員下に入るふりをして接触して探る事にした方が速そうだ。

(つづく)

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「第4回 エントロピー 新世界の黄昏」

ほんとにほんとにお待たせいたしました。やっと4回目です。
ちょっと寂しい出来事があって意欲を失くしてました。

でも落ち込んでいても物事は進まないのでなんとかやっていきます。

大きな流れの前に個人は無力なのでしょうか?

現実のこの世界の無常さとそれと闘うことの意味をこの小説に表せたらいいな・・・・


      

第4回 エントロピー 新世界の黄昏  

  2 抵抗

 「最近、人がいなくなるの。噂だけど、いままで会っていた知り合いが最近、顔がみれない。いったい何がおきているのか。葛城さん、知ってますか?」綾瀬が呟く様に言った。
 「いろいろ噂は聞いている。それと今の装甲車の警告には、従わない方が良い。なにかある。」
 「噂?それはどんな事ですか」葛城は子供たちの方を無言でみた。綾瀬も悟ったらしくそれ以上きかなかった。

 「今日、社会統制委員を名乗る男が来た。おとなしく、体制に組しろと警告にきた」
 「葛城さんはどうするの?統制委員の人員になるのですか」
 「なるものか。完全に統制下に入った世界がどうなるか・・・住民を飼いならす側に立つ気はない。統制委員がやろうとしている事は平和を騙った、愚民化政策そのものだ。人民は、考えるな。その代り、平和を保障しよう。家畜の平和を押しつけようとしている。犯罪者の無害化の流れははやがて一般住民へと移行するだろう。それが意味するものは、完全な全体主義の実現。誰をも同じ方向を向かせる事が容易くできる世界。そして民衆は主権を社会統制委員に委ねてしまう。こんな世界にしてたまるか。環境の変化に乗じてやつらのやろうとしている事はこれだ。しかしそれを選んでしまったのは我々なのだ」
 いつしか子供たちはすやすやと寝込んでいた。
 「また来る。もし場所を変える様な事がおきたら、いつもの様に解る様にしておいてくれ」それはGPS機能をもった携帯端末での送信だった。しかし、落雷の合間を縫ってしなければならずタイミングが非常に難しかった。

 葛城は帰途についた。
 どうすべきか?これからどうすべきか?本部に乗り込む?今の体制の流れを変えるにはどうしたら良いのか?一人でできることではない。思い当たる仲間が一人いた。警察から退官したばかりの来栖光。彼女は将来の警察組織に悲観して約一年前に自主的に退官した。
同僚たちが疑問を感じつつも体制にのみ込まれようとしている中、辞めていった。葛城は、最後まで足掻いてみるつもりだった。彼女はどうしているだろう?たしか、同じ地下都市に住んでいる筈だった。

 地下第一都市第三分室特別捜査課、それが葛城が所属している部署だった。おもに凶悪犯罪を扱う。組織人事は退官者も含め、その記録(ログ)が管理されている。警察官である限り辞めても一生、ログが取られ続ける。
 葛城は特捜課の端末を使い来栖の連絡先を調べようとした。記録はなかった。そんな人物ははじめから居なかった様に跡形もなかった。一年前の組織表を検索してみてものってこない。
 これはどうしたことだ?

(つづく)

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「第3回 エントロピー 新世界の黄昏」

第3回をお届けいたします。

話を広げすぎてしまうかも・・・・・ちょっと不安です。

感想お待ちしてます。



第3回 エントロピー 新世界の黄昏  (開幕 承前)

 派手な原色のネオンがトンネル状につづている。変わらないな。背おった荷物が肩に食い込む。 地下に移っただけで人間のやることは変わらないな。葛城は黙々とあるく。派手な化粧の女たちが葛城に声をかけるがその暗い目をみた瞬間、黙って離れていく。今は遊んでいる場合ではないのだ。
 何も考えないでいる場合ではない。人間の尊厳が失われようとしているのに変わらず営まれる日々。無理もないかも知れない。しかし、葛城には黙ってその日を迎える事はできなかった。

 あの国民投票の前の事を考えた。

 ”あの時、あらゆる情報メディアは現状の犯罪の多さ、地表から地下、空中都市への移住による混乱に乗じた強奪の多発を伝えた。スーパーやコンビニエンスストアのガラスが破られる映像が何度となく流された。”
 {暴力に暴力で対抗してはいけません。落ち着いて行動してください}知的な顔をした女性アナウンサーが訴えている。
 こう言った正論は始末が悪い。暴力はいけない、争いはいけない。これに反対しようものなら、暴力を肯定するのかと糾弾される。ガンジーの無抵抗主義は、確かにすばらしく尊重しなければならない。しかし、普通の殆どの人々には難しい。よほどの信念がなければ。

 犯罪者および潜在的犯罪者への医療的処置による無害化
具体的にはナノマシンによる、脳のある場所にある暴力発動因子の破壊である。
その効果は絶大である。悪魔がまるで天使に生まれ変わった様になってしまう。がそれと同時に意欲と想像力が著しく低下する。与えられた仕事をこなすのは支障がない。しかしそれ以上の事は自分から行う事はなくなってしまうのだ。

犯罪者、および潜在的犯罪者の検挙は社会統制委員が行う事ができるのだ。葛城はごめんだった。

 強化ガラスの天井をもつ広場に着いた。雷光で照明が明滅する広場をあるく。雷鳴は聞こえない。シャトルが空中都市に向かって飛行しているのが小さく確認できた。顔のない男が乗っているのかもしれないと考えた。

 地表との出入り口にはゲートが作られつつあった。完成すれば強固なガードシステムが備えられる筈だ。今はまだ進められる行為ではないが地表にでるのは比較的容易だ。
 但し、突然の豪雨と落雷は防ぎようがなく、地下生活に慣れきってしまった人々には命をすてに行く様なものだった。

 ひときり、地表都市に残された財産や機器をもちかえるトレジャーハンターもどきの人々が暗躍していたが地表との行き来の制限があと一か月となりすっかり、なりをひそめてきた。 地表との出入り口にビデオカメラによる記録装置が備えられたのも大きい。
 
 葛城は地表への出口のひとつへ向かった。巨大な扉の枠が出来上がっていたが、扉はまだつけられていない。上空で無数の電子カメラが冷たく光っている。エレベーターもあるのだが閉じ込められる危険を冒す気はなかった。長い折り返しの階段を昇って行く。地表についた。
 とたんに雷のドンという音が響く。完全防水のブーツも効き目はなくすぐずぶぬれになる。葛城は地表にでて、一時間ちかく歩いた。まっすぐとある一つのビルに向かう。

 ドアをあける
「綾瀬、いるか?葛城だ」奥の部屋から綾瀬由美がゆっくりあらわれる。
「まだ、地下に来る気はないのか?」
「この子たちを置いて行く気はないわ」由美の影に数人の子供たちがいた。親もなく、たよれる人もいない。落雷孤児たち。こんな子が地表には無数にいる。由美はそんな子を守っている一人だった。
「あと一か月で、支援もできなくなる」葛城は背おっていた荷から保存食糧を渡しながら云う。

「お姉ちゃん、私たちどうなるの?」由美の服の裾をひっぱり小さな女の子が小さな声で聞く。「大丈夫よ。ミーちゃん。心配しなくていいのよ」雷鳴が轟き、子供たちは耳をふさぐ。
 その時、雷ではない大きな音が響いた。葛城が壊れた窓から覗くと外を巨大な水陸両用の装甲車が進んでいくが見えた。機械の様な声でスピーカーががなり立てる。
 
 警告します。地表にはあと一か月で住むことができなくなります。速やかに保護施設まで避難してください。繰り返します。速やかに保護施設まで避難してください。

 葛城にはその声が地獄からの声の様に聞こえ、体が震えた。

 (つづく)

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「第2回 エントロピー 新世界の黄昏」 「連載小説を書いてみようv(41975)」

こんばんは~(*^_^*)
お待たせいたしました!!

2回目です。今回は葛城の背景が明かされます。

叱咤激励、お待ちしています。宜しくお願いしますね。


第2回 エントロピー 新世界の黄昏

 「暫く話をしようじゃないか。君が考える平和とはなにかおしえてくれるかね?」顔のない男はつかんでいた足を離し、ゆっくりソファに近づく、葛城も拳銃をむけたまま、たちあがった。顔のない男はつづけた。
 「君が今まで属していた警察組織は私たちの社会統制委員の下部組織として吸収される事にきまったのが5年前。猶予期間もそろそろ終わりだ、そしてその施行があと一ヵ月後。もう抵抗する意味はない」
 「私はこのまま、あなたたちの下に付く気はない」
 「拳銃と手帳は返上するのかね。さっきの発砲も素直に従えば不問にするが、どうするか・・良く考えたほうが良い。残りの人生を決めるのは君自身だ。さっきの質問に答えてくれるかね。平和とはなにか?」
 「争いのない幸せな世界」
 「今の世界がどうなりたったか知っているか?民主的手法、国民投票。もう五年になる。
社会統制法はこれからだ。国民の総意だ」
 「すくなくとも私は望んではいない。あれは民主主義なんかではない。操作されたメディアによる洗脳の結果だ。もう少しでそれを証明してみせる」
 「無駄な事。たとえ情報操作があったとしても、平和になるのが何故いけないのかね」
 「黙れ。まやかしの平和になんの意味がある!!」葛城は顔のない男の眉間に銃口をむけた。
 「まあ、黙っていてもあと一か月。せいぜい有意義にくらすのだな。」男の腕の銃痕はすでに綺麗にふさがっていた。男はゆっくりと部屋から出て行った。

 社会統制法は、地下施設、空中都市の生活に人々がまだなれきっていない混乱期にゲリラ的に実施された国民投票の結果、投票率、70%,80%の賛成多数により可決された。

 そしてその主な内容は
 一、社会統制委員の設置、警察組織の廃止と社会統制委員への統合。
 一、犯罪者、および潜在的犯罪者への医療的処置による無害化
 一、DNA操作による、平和維持の研究
 一、地表地区への無許可での立ち入り禁止
 
 社会統制委員は、すべて地下都市、空中都市にすむ住民の平和を維持するためと証し、非無害化住民の監視を実施する方法を画策していた。
 
 葛城の様な反体制的立場をとるものは圧倒的少数だった。それも現職警察組織の中に限れば、極端に少ない。
 あと一か月。しかし、社会は既に殆ど統制委員の下に置かれていた。

 葛城は部屋を出て昼も夜もない地下の街に向かった。
 (つづく)
第3回へ


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「第1回 エントロピー 新世界の黄昏」 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さん、こんばんは~!!

紅葉と虹子の高校生編をスタートするまえに短め(10回以内)のお話を書こうと思います。

蜘蛛の女王とは全然、違った感じなのでお好みに合えば良いのですが・・

つまんないや~との感想でも良いので宜しくお願いします。




第1回 「エントロピー 新世界の黄昏」

  プロローグ

 21xx年。人類は異常気象の為、地下と空中に生活の場を移していた。地表は空中都市にも地下施設にも住めない人々がスラムと化した廃墟に住んでいた。

 突然の豪雨は一瞬にしてアスファルトの道路を河にかえた。雷光が光り、雷鳴がとどろ
く。林立した避雷針を縫いビルに落ちる。火災が発生するが消火に駆けつける者もいない。
定住場所をもてない人々が逃げ惑う。落雷は発達した電子システムに壊滅的、打撃を与えた。

 地下世界には一般市民が住み、地下施設の一部は高高度な透明度を誇る、強化ガラスを何層も重ねた屋根を持つ。地下都市はトンネルによって繋がれている。
強化ガラスをとうし、一瞬の落雷が地下世界を照らす。落雷で地下照明が一瞬、ちらつく。

 空中都市は宇宙空間に浮かぶ、巨大ステーションで富裕層が住む。現在こういった空中都市が日本だけで5つあった。ひとつの都市で10万人を超える人々が住むことができ、その数は増え続けていた。
 はるか下層で黒い雲が光を地表に向かって放っているのが見える。
 
 1 幕開け

 いきなりドアが開き、顔のない男が、部屋に押し入ってきた。葛城はとっさにソファの後ろに隠れた。

ガラスのテーブルのうえでグラスが倒れ、氷とウイスキーが床に流れ落ちた。

 「葛城君。隠れても無駄だ。大人しく一緒に来てくれるかね」顔の無い男が言う。葛城は、脇の下からオートマチックの拳銃を取り出し身構えた。
 「お前は誰だ。礼儀をしらないのか」呻きながら云う。
 「自分の胸に聞いてみれば心当たりがあるんじゃないかね」
 「多すぎて、判らないね。説明しなよ」
 「まだ、しらを切るのかね。大人しくしているのも今のうちだけだ。私は社会統制委員の第一地下都市の責任者だよ。これでわかるかね」
 「わからないね。自分は犯罪も犯したこともなければ、税金をくすねた覚えもないね」

 「君の思想は危険なのだよ。君はまた野蛮な人間に戻りたいのか?統制しない、本当の人間の姿がどんなものか、君だって知っているだろう。悪魔の様な欲望丸出しの姿が理想なのかね?今まで人間がなにをしてきたか、二つの世界大戦が何故起こったか、君は、どう思うね。人類の歴史は戦争の歴史なのは子供だってしっている。社会統制委員の意味を君だって理解している筈だ。今更遅いのだよ」

 「何を言う、個の存在を社会のコマとしてしか、見ない今の社会が理想なのか?そんな事はない」顔の無い男に向け発砲した。腕にあたり、男はくるりと1回転して床にたおれた。血がながれだす。

 「君を牢につなぎたくはないのだがね。人間に期待してもダメだよ。人間の本性は慾だ。戦争の原因も慾だ。慾の為には人を殺す。自分たちとは違うところを見つけてね。むりやり理由をつける。肌の色が違う。政治体制がちがう。国がちがう。争う理由がなければ理由を無理やりつけてでも争う。それが人間の本質だよ」
 葛城は顔のない男を飛び越しドアに向かった。右足をつかまれた。そのまま倒れ込む。
 素早くたち蹴る。離さない。
 「離せ!」ちかくにあった。花瓶をもち男の腕にむかって振り下ろす。男は花瓶をよけたちあがる。再び葛城は倒れ込む。拳銃を男の顔面に向ける。
 「離せ、今度は顔を狙うぞ」
 顔の無い男が一瞬、笑った様に見えた。

 (つづく)
 
第2回
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「週刊 世界百不思議」


週刊世界百不思議(no.24)

実は創刊1号から この世界百不思議を購入しています。
面白いのですがいまひとつ、扱いが浅い・・一冊一テーマでもいいのではと思いました。

24号に真説ドラキュラ伝 死者の黄泉がえり が載っています。
屍鬼を読んだばかりだったのでとても興味ぶかかった。
2009年イタリアで口にレンガをねじ込まれた頭蓋骨が見つかったそうです。
これは吸血鬼の復活を防ぐ意味があるとの事です。
このことから実際に中世、吸血鬼を恐れられていた事実が証明されたとのことです。

全部で50号・・・どうしようかなと悩んでいます。
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「トゥルーデおばさん」諸星大二郎を読みました


著者 諸星大二郎
ソノラマコミックス
評価 ★★★★★

大好きな諸星大二郎のグリムのような物語です。
諸星大二郎は自分にとって現在唯一、無条件で読もうと思っている漫画家です。

知らなかった本が文庫化されて読めるなんて幸せです。


トゥルーデおばさん
赤ずきん
ブレーメンの楽隊
いばら姫
Gの日記
ラプンツェル
夏の庭と冬の庭
鉄のハインリヒまたは蛙の王様

が収録されてます。
どれも傑作ですがとくにGの日記が好きです。
Gって お菓子の家に行った○○とXXのGですよ。(ネタばらしになってしまいます)
絵が独特ですが慣れると凄く良いですよ。(*^_^*)

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