輝く断片のあつめかた

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「魚舟・獣舟」上田早夕里 読みました


魚舟・獣舟
著者 上田早夕里 
光文社文庫 331頁2009/1/20 解説 山岸真
評価 ★★★★★

面白いよ~。
短編集ですが最後の一遍はかなり長いです。ページ数の半分以上占めてます。

魚舟・獣舟
くさびらの道
饗応
真朱の街
ブルーグラス
小鳥の墓

が収録されています。

すべて異形の世界を扱っています。
表題作の”魚舟・獣舟”を読んでいてヴィジュアル的には諸星大二郎をマンガを想像してしまいます。現代世界崩壊後、多くが水に覆われた世界。人間は魚舟と呼ばれる舟上で生活している。魚舟の中には獣舟に変化し陸に上がるものが現れる。数少ない資源を守るため、獣舟を殺す陸の人々。魚舟、獣舟には人間と驚くべき関係があるのだが・・・ 続きを読みたくなる世界観です。

”くさびらの道” 茸に食い殺される奇病が日本を覆う。茸は人間に幽霊を見せる・・親しかった人々が幽霊となって現れたら・・・

”真朱の街”は妖怪が人の前に現れた未来世界。その理由は人間もヘッドセットやメカを装備し妖怪と変わらない容姿や能力を持ち始めたから。真朱とは魔物除けの赤ぬりのこと。
妖怪だらけの町に逃げ込んだ男の話。

長編 ”小鳥の墓” は教育実験都市で暮らす主人公が日々の暮らしに物足りなさを感じ悪い友達と(外)に抜け出す。人間とはなんなのか・・正しい(生き方)とはなんなのか。
主人公は 死にたいと繰り返す母に死を与えることが正しいと考える・・・ 

イマジネーションがあふれてくる話ばかりです。奇想コレクションの一冊とよばれてもおかしくないです。良いですよ


内容情報】(「BOOK」データベースより)

現代社会崩壊後、陸地の大半が水没した未来世界。そこに存在する魚舟、獣舟と呼ばれる異形の生物と人類との関わりを衝撃的に描き、各界で絶賛を浴びた表題作。寄生茸に体を食い尽くされる奇病が、日本全土を覆おうとしていた。しかも寄生された生物は、ただ死ぬだけではないのだ。戦慄の展開に息を呑む「くさびらの道」。書下ろし中編を含む全六編を収録する。

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作家ア行 | コメント:10 | トラックバック:0 |

「SFが読みたい!(2009年版)」買いました。


SFが読みたい!(2009年版)
早川書房

このミステリーがすごい!は多くの人が知っているし話題にもなります。
でもSFマガジンから独立した”SFが読みたい!”はブログ等でもあまり見ませんね。

ちょっと寂しいので取り上げます。
所謂ジャンルの境界が最近曖昧になって小説や漫画にSF的手法が拡散、浸透しているのであらためてSFって意識されにくいのですね。
それであらためてSFと言われると多くの人が本格ハードSFを想像してしまうのではないでしょうか?

自分の好きな奇想コレクションもジャンルにこだわってない様ですがSFだし・・・

この本の中で
国内編の1位は 貴志祐介さんの ”新世界より”
海外編の1位は ロバート・チャールズ・ウィルソン ”時間封鎖” です。

ミステリー好きの皆さんももっとSFを読みましょう
と言いながら自分もこの本を買ったのは昨年に続いて2冊目なのですが・・

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読書 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「沖で待つ」絲山秋子、読みました


沖で待つ
著者 絲山秋子
文春文庫 2009/2/10 457円+税
評価 ★★★★☆

絲山秋子さんの芥川受賞作”沖で待つ”を読みました。
この本には3篇が収録されています。

勤労感謝の日
沖で待つ
みなみのしまのぶんたろう

です。

沖で待つ は会社勤めの男女の同期の友情の話。
新人で福岡に転勤したふたりはいろいろな感情を共有していきますが恋愛にはなりません。
あるとき太っちゃんが言います。おまえさ、秘密ってある?その時ふたりはもしどちらかが先に死んだらパソコンのHDDを壊してもらう約束をします。
太っちゃんは突然の事故で死んでしまいます。約束どおりHDDを壊すのですが・・・

短い話なので直ぐ読めます。
勤労感謝の日も面白かったです。


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作家ア行 | コメント:4 | トラックバック:0 |

「TAP」 グレック・イーガン読みました


著者 グレッグ・イーガン
河出書房 奇想コレクション
評価 ★★★★☆


現役最高のSF作家イーガンが奇想コレクションに登場!!!
面白いです(*^_^*)

感想は後ほど

これから横浜の方に移動いたします。


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作家ア行 | コメント:0 | トラックバック:0 |

「今日の早川さん」COCO 読みました


今日の早川さん

今日の早川さん(2)
著者 Coco
早川書房
評価 ★★★★★

本読み、本オタクの生態を描いていて共感を呼ぶマンガ。


SF好きの早川さん
純文好きの岩波さん
ホラー好きの帆掛さん
ライトノベル好きの富士見さん
レア本好きの国生さん

たちの愛すべきも滑稽な日常。

読んでいてこれは自分の事だーと何度もうなずきました。

でも早川さんにはすぐ近くに仲間がいて羨ましいです。
そういった意味でブログ仲間を大事にしたいです・・・・。

面白~い。


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作家カ行 | コメント:2 | トラックバック:0 |

「球形の季節」恩田陸を読みました。


球形の季節
著者 恩田陸
新潮文庫 H11/2/1(1) H17/1/20(12) 341頁
評価 ★★★★★++

久し振りに恩田陸さんを読みやっぱり、恩田さん凄いと思いました。
大好きです。ここにはその後の”光の帝国”、”月の裏側”、近作の”きのうの世界”の原型があります。(恒川光太郎さんの世界にも通じるものがある気がします)

東北のある県の谷津という町・・そこは如月山を中心に二つの男子高、二つの女子高の四つの高校があった。
そこに奇妙な噂が広がる。それは”5月17日 エンドウさんが いなくなる。というもの。
「地歴研」のメンバーはこの噂を調査する。アンケートの結果様々なバリエーションを知る。
噂の出所は何処か?

また、金平糖を使った恋占いが流行している。いったいこの町になにが起こっているのか?

当日、遠藤という女子高校生が行方不明になる。その母は辻にある自然石に丸い卵型の石を積む。娘を呼び戻すために・・・。

次第に明らかになるこの町の秘密。

 ☆  ☆  ☆

最近のニュースを聞いていて思うのです。
世界は別の世界と隣り合わせていてちょっとしたきっかけでガラッと様相をかえてしまう。
成熟して安定しているかに見えた世界がこんなに脆いものだった事に気付かされます。

職を失い、家を失い途方にくれる多くの人々。
何故、皆、平気なのでしょう。
皆、おかしい、この世界は変だと気づいているのに・・
どこで間違ったのでしょう・・それともこれは当たり前の世界なのでしょうか

個人では無力な存在である人である故に集団による社会を築き、秩序を求め制度化していきます。社会構成のなかには労働者と雇用者と制度・・制度を作り維持する者がありどれかに取り込まれなければその人の存在意義はありません。これが世界の現実なのです。
でも必至に維持している世界はだれのものか分かりません。少なくとも個に還元される労働者の物ではありません。

不安です。世界は何処にむかっているのでしょう。

 ☆  ☆  ☆

恩田さんの本を読んで色々考えてしまいました。これは絵空事ではないです。
世界は見えるものがすべてではなく見えないものもあるのではと思いださせる本。

恩田さんの本どの位読んだかな。今年は出版ペースに追いつけるよう文庫を中心に未読の本を読もうと思っています。


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作家ア行 | コメント:4 | トラックバック:0 |

「告白」湊かなえ 読みました。


著者 湊かなえ
双葉社 1400円+税 2008/8/10 2008/12/22(14) 268P
評価 ★★★☆☆

話題作の 「告白」湊かなえを読みました。
確かに面白い。章ごとに違う視点で書かれていてその心理が良く描かれている。
そしてその思惑が思わぬ結果を招く。
どの人物も独善的過ぎる様に思う。後味の悪さは自分一人のこの独善に集約される。
自分と自分を取り巻く極狭い世界しか考えていない。
小説の世界と割り切って読めばそれは面白いし、衝撃のラストには唖然とさせられる。
それでも・・・なんか割り切れなさが残ります。
それは救いの無さなのではないかと思います。

体調が今一な状態で読んだので余計そう思うのかも知れませんが良い感想がもてませんでした。

と今までマイナスな事を書いてきましたが第一章の告白から茫然の最終章まで次はどうなるのだろうとゾクゾクしながら読みました。悪意の連鎖が続き、ページを繰る手を止められませんでした。
まぎれもなく面白いのは事実です。

ちょっと大袈裟ですが、心して読んでくださいね。

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未分類 | コメント:12 | トラックバック:0 |

「銀の犬」光原百合、読みました。


銀の犬
著者 光原百合
ハルキ文庫 740円+税 380P
評価 ★★★★☆

う~ん。良かった。なんて美しくも愛しい話なんでしょうか。
言葉を失った美しき祓いの楽人(バルト)オシアンと相棒の少年ブランが旅の先々でこの世に未練を残していてる魂や悪鬼を竪琴の調で解き放して行く物語。
人間と妖精や小鬼たちが住む異世界を舞台に二人の活躍を描く。

収録作
第一話 声なき楽人
第二話 恋を歌うもの
第三話 水底の街
第四話 銀の犬
第五話 三つの星

どれも良かったのですが、特に好きなのは第三話 水底の街

過去を変えることができるとの言い伝えを聞き”水底の街”イースにやってきた青年。
青年の辛い過去・・町の階段で幼子を救おうとした恋人を事故でうしなった事。
その過去を変えようと、その日の言葉や態度を実際と変えようとするのだが、その時になるとまた同じ事を繰り返してしまう。何度も何度も・・・これから起こる事をしっているのに同じ事を繰り返してします。・・どうしようもなく。その悲しみに囚われている青年をブランとオシアンは救いだす。

第二話の恋を歌うもの も良かったです。
妖精に恋してしまう呪い師の娘。その魔力に逆らえない筈なのに娘は何故、妖精(主人)の言葉に抗い自らの命をたったのか。快楽のみで本当の愛を知らなかった妖精と恋した娘の哀切な物語。

後半2話に登場する獣使いのヒューとその相棒トリー(トリヤムーア)も魅力的です。


続きを読みたくなる物語集です。

あとがきによるとケルト民話に誘発されて生まれた小説との事です。ケルト民話読みたくなりました。

ブログを書いていなければ会えなかった本。
新しい世界に気付かせていただきありがとうございました。

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2日ほどまえから風邪を引いてしまい、鼻水はでる、頭は痛い、なんかだるいと調子悪いです。今日はあと半日ゆっくりしています。
作家マ行 | コメント:14 | トラックバック:0 |

「嵐が丘」エミリー・ブロンテを読みました 「本日の1冊(13748)」


嵐が丘
著者 エミリー・ブロンテ 鴻巣友季子(訳)
新潮文庫705円  707頁

評価 ★★★★★


名作との名高い嵐が丘を読む。
この小説の主人公は嵐が丘の主人アーンショウに拾われた孤児ヒースクリフでも語り手の使用人ネリーでもない。
嵐が丘と鶫(つぐみ)の辻の邸です。この邸でなんとも凄まじい話が展開する。
恋愛あり、復讐あり、恐怖的ありの大スペクタル??



孤児ヒースクリスは屋敷の娘キャサリンに恋い焦がれながら孤児ゆえの差別、虐待を受けていいた。
キャサリンの結婚後、失意のうちに屋敷をさる。
やがて財をなしもどってきたヒースクリスの復讐は娘に屋敷に土地にむけられる。
リントン家(鶫の辻)とアーンショウ家(嵐が丘)を乗っ取ってしまうヒースクリス。
キャサリン(娘もキャサリンと言う名前)の気性の激しさが凄くてその盲目的激情的恋は凄いです。

ヒースクリスの最後はキャサリンの霊に導かれたのか笑みを浮かべていた。
この物語(物語と呼ぶに相応しい)を要約するのは難しいです。
ヒースクリスの復讐劇としてもキャサリンの恋愛劇とも家庭小説、ネリーの家政婦は見た的話でもあります。

面白かったですよ。


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作家ハ行 | コメント:14 | トラックバック:0 |
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