輝く断片のあつめかた

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告 |

意味するところ

すべて事象に意味があるのなら、すべての悲しみの意味を知りたいと願うのは神を恐れぬ所業なのだろか?
しべての事柄の裏に真実が隠されているのなら、その真実を知りたいと願うのは許されないことなのだろうか?
知らないことの幸せがある。無知の幸せが愚かな事だといえるのは神の高見にいる者だけではないのか?
それ以外の我々には知る術がないことが山の様にある。
近くにいる人しか愛せない、狭小な心に絶望することを偽善と糾弾する、そんな大衆に迎合することに憤りはないのか。

でも、真実を知りたいと願う自分がいる。どんな恐ろしい真実が待っているとしても、恐ろしい真実が隠されていたとしても当事者として自覚がもてるならその方が良いのではないか・・・・

飼いならされた家畜の様に労働に縛られている毎日が世界の一部であり、それが世界を創り動かしていること、それは間違いない。
けれど、名もない人々の嘆きや悲しみの上に世界が築かれている事になんの事も思わない人々がピラミッドの上から命も賭けず、その場しのぎの対応をしても皆、動かない。真実をしらなくても馬鹿ではない存在になること。

スポンサーサイト
詩作 | コメント:6 | トラックバック:0 |

掌編「絶望という名の希望」日向永遠

すごく久しぶりに創作しました。

おもいきりダークな内容です。相変わらず意味不明ですが読んでいただけたら嬉しいです。
読後、あまりいい感じはもたないかも・・・・

********************************************************
絶望という名の希望  日向永遠

 家族に先立たれた悪夢のような事故。一人残された家。男手一人での生活に嫌気がさしていた。職場での人付き合いも、空々しく感じていて、言葉は素通りしていく。
死のうと思い、荒波が打ち寄せる自殺の名所の岬に着いた。昼間に下見しておいたので暗くても大体の場所は覚えている。しかし、小石に躓き、足首を捻ってしまった。ずきずきと痛む。そこにしゃがみこんでしまった。這って進んだ。岩をつかみ、痛む足を引きずり進む。先の方から波が砕ける音が聞こえる。もう少しだ。顔をあげ進む。岸壁まであと十メートルくらいまできた。時折、波の飛沫が体にかかるほどになった。この痛みも波の冷たさも、そして勿論、今までの世界も無常ももうすぐおさらばだ。世界との決別。それが今の望み。希望。その希望だけをたよりに進んだ。足の痛みが、今まで生きてきた、世界を象徴しているかのように苛む。しかしその痛みから逃れる事が、もうすぐ出来るのだ。ただ、耐えていた今までとは違う。この一歩こそが希望なのだ。

 突然、声が聞こえた。
「小父さん、死にたいの」顔をあげ闇を透かし見る。すると少し先の岩の影から少女がのぞいているのが見えた。大人とも子供ともいえない年齢。長い髪が顔の半分を隠している。鋭く美しい目が刺すように見据えている。ぞくりとした感覚が背中を走る。体温が下がるのが分かる。
「小父さん、死にたいの?」少女が再び問うた。言葉を失った私はただうめくばかりだった。少女が近づいてきた。そして、私の右手を無造作に踏みつけた。痛みが足から掌に走る。「この痛みが死に近づく事になる?」少女は酷薄な笑みを浮かべている。痛みの中でもその美しさで麻痺しそうだった。「これは人助け?」踏みつけた足にこねるように体重をかけてきた。 飛沫なのか涙なのか滲んで見える少女の右手にははっきりと傷跡があった。「私の右手と同じにしてあげる」さらに力がこもる。自分の右手が不気味が音をたて砕けた。激痛に意識が遠のく。「どうせ、死ぬんでしょ?」少女は壮絶ともいえる笑みを浮かべる。「君は誰なんだ」自分のうめき声は蚊の様に小さい。「君は誰なんだ?」叫ぶ。
今度は聞こえたようだが少女は無言で足に力を込めた。足を挫いているとはいえ何故抵抗しないのか。突然、疑問が沸く。右手から突然、重さがなくなった。次は頭だった。全体重をかけ顔を踏まれる。靴底がゴム状だったのが幸いだが、それでも激痛だった。「これで死ねる?」少女が凄む。意識が遠のくなかで少女の顔をもう一度見たいと願った。一瞬、見えたその顔は妖精の様に美しかった。そして意識をなくした。

 気が付くと自分が目の前にいた。岸壁の石くれのうえに横たわっている。目の前の自分はしかし死んではいないようだ。もぞもぞと動いている。恐る恐る、足元をみる。その足はさっきまで自分を踏みつけていた少女の足だった。入れ替わったのか?
(違うよ。目の前のこの男は私じゃない。入れ替わったりしてない。あなたが私に取り込まれただけ)目の前の自分はゆっくりと崖に近づいていく。そして、そのまま奈落に落ちていった。少女(自分)は、崖にある岩陰のくぼみに入った。そこに座ると外界と隔絶された。(つぎの自殺者を待つのが私の役目、死を与えて、死を見つめることが私たちの役目)(生きているのか?自分は?)(死ぬことはできないのさ)少女と自分の意識の会話は続けていくうちにどちらがどちらとも区別がつかなくなっていった。絶望と希望が入り混じった。
(了)

掌編 | コメント:6 | トラックバック:0 |

掌篇「何処に君はいるのか」日向永遠

皆さんお久しぶりです。約1か月ぶり更新です。
今回の地震、津波の傷跡の大きさは計り知れない影響があって、どう気持ちを整理してよいかわかりませんでした。自分には何ができるのでしょう?どう向き合っていけばいいのでしょう?そんなことばかり考えていた1か月でした。

 余震が何回もつづいています。不安はつのるばかりです。

 でも怯えていてもダメですね。自分は元気だと発信することも大事な事だと気が付きました。自分はちっさいけれど、その自分のこのブログを読んでくれる人がいる。それだけでも大事だと気が付きました。なので少しづつですが、更新を再開することにします。
 自分にできる一つがブログを書く事でもあります。

 改めて宜しくお願いいたします。

 以下は地震の事を思いながら書いた創作です。
 事実とは関係ありませんのでご注意ください。

********************************************************************
「何処に君はいるのか」日向永遠 

瓦礫の中を直人はさまよっていた。そして瓦礫となった家を見つける。

「何処にいるんだ。幸」たった一人の肉親。妹。まだ二十歳にもなっていない。倒壊した家の前で直人は泣き崩れていた。何時間も。日が沈み、夜露が直人ぬらす。涙とまじり頬を流れる。闇が包み込む。風が鳴く。ビューと鳴く。
寒さに震える。けれど行く宛が何処にある。声が聞こえる。

「兄さん。兄さん。泣いていてはダメ。生きていくことが兄さんたちの役目なんだよ。今は泣いていても、明日は歩きださなくては。歩けるだけ歩いて。その先に私はいるわ」

 風が鳴る。
「幸。側にきてくれ。もう一度、顔を見せてくれ」直人は顔をあげる。月もない夜。ひとつの灯りもない。一面、闇の底。原始の広野ではないのだ。近代の街が闇に沈んでいる。遠くに波の音がしている。人は何処にもいない。
「一人じゃないよ」直人は左右をみる。誰もいない。幻聴か。でも幸の声だった。
「生あるものはやらなくてはならない事があるんだよ」
「幸。やめてくれ。何処に希望があるんだ。幸の為に今まで生きてきたんだ。幸がいないのに僕は生きていく意味がない」
「何を言っているの。兄さん。生きていく事自体が意味があるのよ。たとえて誰も知っている人がいなくても生きて
いかなくてはいけないのよ。兄さんには解っているはず」

「幸。生き残る事は罪悪じゃないのか。自分が幸の替わりに死ねばよかったんだ」

「何を言っているの。そんなこと選べる事ではないわ」
「見えているだけが世界じゃない。一人では見えている範囲はとても狭いわ。今も昔も変わりない。情報の届かない昔の方が真実に近い場面もあったのよ。世界は多面だよ。生きていれば解る事が無限にある。そして人は無力じゃない。微力ではあるかもしれない。けれどその小さな力が世界を動かしているんだよ。兄さんだってそんな事わかっている。目を開けば見えることがある。涙で曇った目では見えないことが世界にはある。私はいつまで兄さんと一緒にいる。世界の誰とでも一緒にいる。生きていて兄さん」

 風がなり、波がなる。東の空が白んでくる。
「日の光は暖かいな」涙でゆがんだ太陽をみる。

************

何ヶ月過ぎた、瓦礫はまだあちこちに残っている。
その瓦礫の片隅にタンポポが咲いている。
「こんな所にも咲くんだな、幸はタンポポが好きだったよな」
「幸が言うように生きていくよ。生きていく限り、あきらめない。それが生きている者の勤めだから。だけど、時々は、休んでもいいよな」
 直人には幸の声がいつも聞こえる。それは、心にあった。
「兄さん。大丈夫だよ」
「そうか・・・・黙っていても明日はくる。けれどその明日を作っていくのは生きている者たちとそれを心から支えている幸たちだ。無駄は死も、無駄な生もない。なにも出来ないと嘆いているだけじゃなくて、普通に生きていくよ」

優しい風が吹きタンポポが小さく揺れた。それはまるで微笑んでいる様に見えた。
 
(了)


掌編 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「醜さの問題」第2回 日向永遠 「連載小説を書いてみようv(41975)」

久しぶりに第2回です。
毎度の事ながら間が空きすぎてごめんなさい

まだまだ全体像を作り切っていないのですが続きいきますね。




***********************************************************************

醜さの問題 第2回

雪は分かれた恋人、尚(なお)の事を思い浮かべていた。尚の愛撫の最中、しかしそ最中、彼の頭の中には自分ではない別のもっと若い女がいる事が突然解った。何故か!
「尚!」彼を感じながら雪は叫んだ。尚はそれを歓喜の叫びと勘違いしたのかにやっと笑った。雪は瞬間、逆上し下から尚の体を思い切り突き放した。尚はベットの後ろの壁に背中、頭を打ち付け、呻いた。
「なにをするんだ」その言葉に雪は胸も隠さず睨み返した。
「その若い女は誰なのよ」
「何のことを言ってるんだ」
「私を抱きながら別の女の事を思っていたでしょ」
「何、バカな事を言ってるんだ」
雪はその若い女の特徴を次々にあげていった。
「目がおっきいでしょ。髪は自然なままの黒。背は高い方じゃない。ピアスの穴を二カ所あけてて、肌は雪の様に白い。それに背中に大きめはほくろが二つ並んでる。違う?」
尚の顔が段々と真っ青になっていく。
「お前、何故?」尚は慌てて携帯電話を取り上げる。
「見たのか?」
「人の携帯を盗み見る様な事、しないわよ」下着を身につけながらどんどんさめていく自分を意識しながら雪は言った。あれは何だったのだろう。あの若い女の頭中の姿は何だったんだろうか。けれどあれが真実なのは今の尚の行動で証明されてしまった。
「いいや。できるだけお前とも遊んでいようと思ってた。けどもう解ってしまったなら。もういいや」尚はさっきまでとは打って変わった態度になった。
「分かれる前にもう一度。いいか?」尚は雪を強引に組しくと乱暴に下着をはぎ取った。雪は尚を睨みつけた。尚は平気な顔して行為を続けた。雪の胸中に殺意が芽生えたのはこの時だった。尚に抱かれながら尚を殺す事を想像する。すの倒錯の中に雪は溺れていた。その向こうに名前のしらない若い女が浮かんだ。いつの間にか尚はかえっていたのだったが空想の中に沈んでいた雪はそれを意識しながらもやり過ごしてしまっていた。尚の首を閉めている両手は空にあげられていた。
「裏切り者」我に返ると雪一人だった。
人を憎む事の快感は尚との愛の何倍ものものだった。こんな素敵な事もあったんだ。
「尚。あなたに感謝しなくちゃ」雪は妖艶に微笑んだ。

 片倉は雪の話を聞き、そして、言った。
「尚を殺すのか?本当に」
「当たり前でしょ」
「よし。つきあってやる」
「だけど、あのナイフ男、なんだろう」
「お前と同類ってことだな。人の事がのぞけるなんてな」
「ねえ、あいつ残酷行為の中でしか人をのぞけないじゃない?そして私は・・・」
「なら、今俺の中を覗けるか?」片倉は雪に重なった。
「あなたの中には私がいるわ」雪はそう言うと片倉をきつく抱きしめた。

つづく
創作 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「醜さの問題」第1回 日向永遠 「連載小説を書いてみようv(41975)」

皆さんこんばんは~★
新作連載開始します。第一回です。

今回は今までのとは少し雰囲気違いますが宜しくおねがいしますね。

それとホームの創作のところを久々に更新いたしました。
少年たちの挽歌等に飛べる様にしましたので未読の方は良かったら読んでくださいね。
連載途中の機械蜘蛛の塔はまた練り直します、ごめんなさい。

***********************************************************************

「醜さの問題」第1回 日向永遠
   

 前につり革につかまり立っているスーツ姿の女性を片倉は眺めた。良い女じゃねえか。
片倉は視線を上から下に移していった。
 端正な顔立ち、どちらかといえばキツイ方か、化粧はそれほど濃くはない、髪は黒く長い。
スタイルは抜群だった。大きな胸にすらりとした足。片倉はその足をさっきから見ていた。
 心の中でこの女を弄んでいた。女は知らずに電車に揺られている。時々胸元がチラリとのぞく。ガタンと揺れた拍子に二人の視線が交差した。片倉は目をそらすことができなかった。なんて魅力的な瞳なんだ。そして艶然と微笑んだ。あなたの思っている事なんて全部分かっているわよとでも言っているようだった。片倉もかろうじてニヤっと笑い返した。こいつ誘ってやがるのか?

 女は雪といった。昨夜、喧嘩別れした彼を心底憎んでいて、どうやって殺そうかと考えているところだった。もう何度も殺すところを想像した。ホームから突き落とす。電車にひかれ、首がゴロリとこちらに向く。それを笑ってみてやる。あるいは大きなナイフで裸の胸を一刺しする、赤い血が美しい。苦痛に歪む顔。いままでで一番いい表情じゃない?
思わず微笑んでしまうと、目の前の男と目があった。そのまま見つめた。悪くない。そしてまた、彼の殺し方を考え始めた。

 こいつ、馬鹿にしてやがる。片倉は女を見続けた。女の見ているのはどうも俺じゃない。
想像してるんだ。だが何を想像しているのか分からなかった。その容姿とは裏腹に想像の内容が醜いものなのが分かった。瞳は潤んでいて、唇が半開きになる。声を掛けようかと思った。できるだけ普通の声が良い。なんて言おうか。

 その時、悲鳴があがり、前の車両から大きなナイフを振り回しながら大柄な男が入ってきた。そのナイフは血に染まっていた。無造作にそばにいた主婦らしき女性に切りつける。切りつけられた女性は凄まじい叫びをあげ倒れこんだ。車両の中は一転、阿鼻叫喚の地獄図と化した。男性も何人かいたがみな線の細い者ばかりだった。この中では俺が一番強そうか。片倉はそう思い、面倒くさい成り行きになったとおもったが怖さは不思議となかった。女が気になってみると、この女も怯えているようには見えなかった。却って恍惚とした表情を浮かべている。他の乗客が後ろの車両に逃げていくのに片倉と女、雪はそのままそこに残っていた。

「あなたが守ってくれるでしょ?」雪が言った。
「ふん」と片倉は鼻で笑い立ち上がった。立ち上がった片倉はナイフ男に負けないほど大きかった。片倉は革の鞄を前に男に向かってゆっくり近づいて行った。
「お前ら皆、醜い」ナイフ男が言った。
「何言ってんだよ」片倉が言い返した。
「俺には見えるんだよ。お前らの醜さが」
「だから、何のことを言ってんだよ」
「お前、その女とやってただろ、頭の中で」
「・・・・・」片倉は無言だった。嫌な感じがこみ上げてきた。
「そこの女も女さ、人の殺し方ばかり考えてやがる」
片倉は女を振り返った。そこに隙ができた。ナイフ男が素早くナイフを突き出した。片倉の左腕を掠る。片倉はそれにかまわず、革鞄を大きく振り回し、男の顔面を強打した。しようとした。男が薄笑いを浮かべよけた。
「あまいね」片倉は左腕を抑えながら、男がよけた方向に体を預けた。下から男の膝がせりあがってくる。体をひねりかわす。それで座席の支柱に背中をぶつけてしまった。そのとき電車は駅に着いた。ドアが開く。待ち構えていた警官がなだれ込んできた。

 ナイフ男は大した抵抗もせずに警官に連行されていった。
「俺とお前らは同類なんだぜ。頭の中身とやっていることは全然違う。思った通りやっている俺のほうがまともなくらいさ」男が、片岡を見、雪を見て言った。
片倉と雪は、事情聴取に一時間ほどつき合わされた。腕の傷は大したことなかった。

 その日は二人とも仕事を休んだ。そしてホテルの中。重なった体のした雪が言った。
「あいつ変なこといってた。私たちが醜いって。そして頭の中のことを言ってたわ」
「ああ、俺の事はまあ、目の前に美女がいれば男なら想像できるがお前の事まであてたとなると偶然じゃないな」
「そう、わたし、人を殺すところばかり想像してた。そんなことあいつに分かるわけない」
 片倉は雪を見つめた。

(つづく)

*******************************************************************

どうでしたか?
感想宜しくお願いいたします。

創作 | コメント:4 | トラックバック:0 |
| ホーム |次のページ>>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。