輝く断片のあつめかた

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「WOOL ウール」 ヒュー・ハウイーを読みました!




角川文庫
評価 ★★★★★

早く感想を書こうと思っていたのですが今頃になってしまいました!

お友達のnanacoさんが読んでいて、面白そうなので早速、読みました^^
面白いですね。

まず、この世界。なんらかの理由で地上は汚染され住むことができない。サイロと呼ばれる地下で暮らす人々。そこでは恋愛(結婚)さえが管理され自由は許されていない。

最初の話は保安官ホルストンの話。ホルストンが「清掃の刑」でレンズを磨くまでの経緯が語られる。亡き妻がサーバーの奥底から探り出した、世界の真相は。

そして後任の保安官に機械部のジュリエットが選ばれる。ジュリエットが保安官に適任かどうか調べるために市長と副保安官が会いにいくくだりがまた良かった。延々と144階の地下めがけて下っていく。エレベーターなんてなくて、階段です。
この二人が恋愛関係にあるんですが、それは秘められた事。

この過程でこの世界ではIT部がなんらかの権力・秘密をもっている事がわかってきます。

ジュリエットが保安官になってからがまた面白い。ジュリエットは直ぐに失脚?してしまうのですが、その後、この世界に大波乱をおこす原因になります。

サイロの秘密、世界の秘密がジュリエットとジュリエットに恋するルーカスや機械部のウォーカー(このキャラ、好きです。自分の工房で機械の修理を相手にしていて一歩も外にでない!)たちによって徐々に明らかになる過程も驚きです。

3部作の1作目。2部作でこの世界の成り立ちが語られるみたいですが、今からとても楽しみです!!



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先週、実家で一人住まいの母が雪(氷)でころんで左側をうち、左腕の骨にヒビがはいってしまいました。
会社に休みをもらい翌日、病院に連れて行って、包帯の様なギブスをしてらいました。
しばらくは片手しかつかえなくて不便です。本人は大丈夫だと言うのですが、心配です。

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作家ハ行 | コメント:4 | トラックバック:1 |

「夢幻諸島から」クリストファー・プリーストを読みました!


作者 クリストファー・プリースト
早川書房 新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5011
評価 ★★★★★

プリースト初読みです。
明日発売の「SFが読みたい!2014年版」の上位にランクされるであろう作品なので駆け込みで読みました^^

時間勾配で正確な地図が作れない夢幻諸島(ドリーム・アーキペゴラ)の無数にある島々の紹介という体裁をとってます。
長編か?というより連作短編集の趣。

最初は、なんだろうこれって感じで外したか?と思うのですが、最凶猛毒昆虫スライムの話から面白くなっていきます。
そしてこの物語集には、共通した登場人物が度々登場し、その人々が交差していきます。
 パントマイム芸人コスミが劇場で奇術につかう巨大なガラスの下敷きになって殺される。そしてその犯人ともくされる人の死刑。
それぞれが別の話で語られる。そしてその死刑に疑問を呈し、犯人は別にいるのではという話。それを書いたのが諸島で有名なカウラー女史。カウラーは著名な作家チェスター・カムストンの葬儀に単独で列席したあと,謎の死亡。

そうそう、猛毒スライムの話。これに触れるとあっという間に全身に毒が。黒くてかなり大きい。それが猛スピードで移動する。イメージはまっくろくろすけの巨大版かな?これは怖い話。

ひとつ異質な話があって、それは人の精神に異常をきたすなんらかの、力を発する、黒い塔。この古い遺跡を調査しにいくのだけれど、この話は怖い。これだけ、ホラーでラヴクラフトみたいでした。

 はめ絵みたいな面白さです。

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〈英国SF協会賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞〉死と狂気に彩られた無数の島々〈夢幻諸島〉には、それぞれに美しくも儚い物語がある……。語り/騙りの達人プリーストが紡ぐ眩惑の連作集
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
時間勾配によって生じる歪みが原因で、精緻な地図の作成が不可能なこの世界は、軍事的交戦状態にある諸国で構成されている「北大陸」と、その主戦場となっている「南大陸」、およびその間のミッドウェー海に点在する島々「夢幻諸島」から成っている。最凶最悪の昆虫スライムの発見譚、パントマイマー殺人事件、謎の天才画家の物語…。死と狂気に彩られた「夢幻諸島」の島々には、それぞれに美しくも儚い物語があった。語り/騙りの達人プリーストが年来のテーマとしてきた「夢幻諸島」ものの集大成的連作集。英国SF協会賞/ジョン・W・キャンベル記念賞受賞作。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
プリースト,クリストファー(Priest,Christopher)
1943年イングランド生まれ。1995年に刊行した『奇術師』は世界幻想文学大賞を受賞、クリストファー・ノーラン監督の手によりハリウッドで映画化された(映画化名「プレステージ」)。2002年に発表された『双生児』は英国SF協会賞とクラーク賞を受賞した(以上、早川書房刊)。『夢幻諸島から』で英国SF協会賞、ジョン・W・キャンベル記念賞受賞。名実ともに現代の英国SF/ファンタジイ界を代表する作家である

古沢嘉通(フルサワヨシミチ)
1958年生。1982年大阪外国語大学デンマーク語科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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「時間衝突」バリントン・J.ベイリイを読みました!


著者 バリントンJ.ベイリー/大森望 訳
東京創元文庫
評価 ★★★★★


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
異星人が残した遺跡を調査していた考古学者ヘシュケのもとに、驚くべき資料がもたらされた。300年前に撮られた1枚の写真。そこには現在よりもはるかに古びた遺跡の姿が写っていた。これはなんらかの詐術か、それとも遺跡が除々に新しくなっているというのか?やがてタイムマシンで過去へと旅立った彼らが見たものは?波乱万丈、究極の時間SF。


今年は読んだ本はブログに直ぐアップする!目標があるので今年読んだ1つめを。
1989年に翻訳出版された本なのでかなり古いですが、面白いです!

奇想SFの傑作です。「時間衝突」はそのタイトルのとおり、時間が衝突し、地球が滅びそうになるお話。

時間が衝突って何故?って思いますよね。自分もそう思った。
それは、時間軸が複数あり、地球は同一軸上に反対方向の二つの時間軸をもった世界が存在している為。

考古学者ヘシュケは調査している遺跡の今より崩壊がすすでいる過去に撮られた写真を見せられます。これは遺跡が新しくなっていっているのか?
この世界はタイタンという、白人種が支配する世界で、それ以外は異常亜種として隔離されています。へシュケはこのタイタンの依頼で異星人の不可解な遺跡の調査を始めます。その過程でタイタン科学者が異星人の機械から複製に成功したタイムマシンに乗ることになります。そして時間旅行中に何者かに攻撃されます。そしてある世界に連れて行かれます。

いままで読んだ時間SFとは全然違う奇想で驚きます。なにしろ、時間軸にたいし斜めに横切ろうする別時間の存在があったりして、驚きます!あまり詳しくかくとこれから読むかもしれない人の楽しみを奪ってしまうかもしれないのでこのくらいにします。

一歩間違えるとバカバカしい話になるところを踏みとどまっているある意味、力技が凄いです。


作家ハ行 | コメント:4 | トラックバック:0 |

「願い星、叶い星」アルフレッド・ベスターを読みました!




評価 ★★★★★

ベスターといえば名作「虎よ、虎よ!」があまりにも有名。
これから読める人が羨ましいくらいの傑作ですね。

この本はそのベスターの短編集です。奇想コレクションの中の一冊。
ベスターの持ち味の一つである、その疾走感は短編でもあります。

◎ごきげん目盛り
これは凄い。殺人を犯さない筈のロボットが殺人を繰り返す。それは何故か・・・
これは傑作だと思う。

◎ジェットコースター
タイムトラベルもの。

◎願い星、叶い星
核戦争の恐怖が切実だったころ、書かれた作品。ある天才少年を探すはなし。その少年とても信じられない様な発明や奇蹟を起こす。その秘密は

◎地獄は永遠に
悪魔の話。半分近くを占めてて、中編~長編かも。
悪魔を呼び出した5人(だったかな?)そのとき、必要から殺人を犯す。そして悪魔が現れる。
そして理想な世界を悪魔に願う。
一人づつ、その理想世界に続く扉に入っていくのですが。。これも面白いです。


他には
/イヴのいないアダム/選り好みなし/昔を今になすよしもがな/時と三番街と

今年の5月に奇想コレクション、待望の新刊「たんぽぽ娘」ロバート・ヤング の予告が!!
こちらも楽しみです!!!


【内容情報】(「BOOK」データベースより)
“奇想コレクション”第5回配本は、オールタイム・ベスト級の長篇SF『虎よ、虎よ!』であまりに有名なアルフレッド・ベスター。ワイドスクリーン・バロックの巨匠ベスターの本邦初ベスト短篇集ついに登場。軽快なテンポで一気にラストまで突き進む追跡劇「願い星、叶い星」をはじめ、ベスター短篇の最高傑作「ごきげん目盛り」、忘れられない衝撃を多くの読者にあたえた「イヴのいないアダム」、時間旅行を夢想する男の運命を描いた「選り好みなし」、地球最後の男女の奇妙な世界「昔を今になすよしもがな」、そして、ながらく邦訳が待ち望まれていた初期代表作「地獄は永遠に」など、全8篇を収録。

【目次】(「BOOK」データベースより)
ごきげん目盛り/ジェットコースター/願い星、叶い星/イヴのいないアダム/選り好みなし/昔を今になすよしもがな/時と三番街と/地獄は永遠に

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ベスター,アルフレッド(Bester,Alfred)
1913年、ニューヨーク市マンハッタン生まれ。50年代屈指のSF長篇『分解された男』『虎よ、虎よ!』の作者として、その名は燦然と輝いている。39年、デビュー。3年間の作家活動の後にコミックスのシナリオ・ライターに転身し、さらにラジオ・TV番組の脚本・演出家を経て、再びSF界へ。復帰後、『分解された男』で圧倒的支持を得、第一回ヒューゴー賞を受賞。87年、七十三歳で死去

中村融(ナカムラトオル)
1960年生まれ。中央大学法学部卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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「とうに夜半を過ぎて」レイ・ブラッドベリを読みました!


評価 ★★★★★

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
海ぞいの断崖の木にぶらさがり揺れていた少女の死体を乗せて、闇の中をひた走る救急車が遭遇する不思議な恐怖を描く表題作ほか、SFの詩人が贈る、とっておきの21編。

【目次】(「BOOK」データベースより)
青い壜/いつ果てるとも知れぬ春の日/親爺さんの知り合いの鸚鵡/灼ける男/木製の道具/救世主/第五号ロボットGBS/非の打ち所ない殺人/罪なき罰/なんとか日曜を過ごす/全量服用、群衆の狂気を阻む薬/日照りのなかの幕間/ある恋の物語/願いごと/永遠と地球の中を/語られぬ部分にこそ/いとしいアドルフ/ジェイミーの奇跡/十月のゲーム/黒パン/とうに夜半を過ぎて/板チョコ一枚おみやげです!

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
ブラッドベリ,レイ(Bradbury,Ray)
1920年イリノイ州生まれ。50年の『火星年代記』でSF作家として文名を確立する。以後はジャンルの枠にとらわれない活躍を見せ、国民的作家に成長した

小笠原豊樹(オガサワラトヨキ)
1932年生まれ。翻訳家、詩人、小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

ブラッドベリ、最高!
いままでなんとなくブラッドベリを詩人とのことから少し湿っぽい、センチメンタルな話だと考えていて、敬遠してた部分もあったのですが、まったくの誤解でした。SF、怪奇な話、情緒的な話、幻想的な話、色々詰まってます。

「十月のゲーム」最後の一行の怖いこと。創造しただけで・・・
「ジェイミーの奇蹟」 これだれにも経験ありますね。もしこのXXXがうまくいったら、〇〇が叶う。それで奇蹟が積み重なって・・・そして
「板チョコ一枚おみあげです!」 ・・・・告解の主はチョコレート中毒、そのことを告解する、そして別れ・・・面白いですね。
「罪なき罰」・・・殺したい妻のかわりにマリオネットを殺す・・・そうして鬱憤を晴らすはずが・・・ある意味デック的世界。

ブラッドベリ未読の本がたくさんあるので楽しみ^^



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