輝く断片のあつめかた

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「皆勤の徒」酉島伝法を読みました!

【送料無料】皆勤の徒 [ 酉島伝法 ]

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価格:1,890円(税込、送料込)


著者 酉島伝法
東京創元社
評価 ★★★★★+

一読、驚嘆。とにかく凄い作品。小説の中で世界を構築するのは、幾多数多あるけど、ここまで作り込む作品はないのでないかと思う。凄い!凄いって思いながら読みました。

解説にもあるオールディスの「地球の長い午後」や山田正紀「宝石泥棒」、ミエヴィルの「ペルディード・ストリート・ステーション」これら傑作にも比肩しうるし、その表現はそれらを超えていると思う。

何が凄いって、日本語で書かれているのに、何が書かれているのか分からないところ。
従業者が登場するのだけれど、その会社で創っているのは製臓物。どろどろ、ぐちゃぐちゃです。人も社長も異形のもの。
何故働いているのか(皆勤ですよ)何のために働いているのか分からない。しかし、休まず、出勤する。そして働くのも命懸けです。

正直、一度読んだだけではあらすじも書けない。読込みを強いる作品ですが、その凄まじいまでの世界構築が惹きつけてやまない。

読むこと自体が快感になる稀有な本。(だけど、これは好き嫌いがはっきりする本だろな。厭な人は生理的に厭だと思う。)

近いうちにもう一度、読もう^^そうしないと内容紹介もできない・・・・・・

去年出版の国内SFベストだと思う。


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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
百メートルの巨大な鉄柱が支える小さな甲板の上に、“会社”は建っていた。語り手はそこで日々、異様な有機生命体を素材に商品を手作りする。雇用主である社長は“人間”と呼ばれる不定形の大型生物だ。甲板上と、それを取り巻く泥土の海だけが語り手の世界であり、そして日々の勤めは平穏ではないー第二回創元SF短編賞受賞の表題作にはじまる全四編。連作を経るうちに、驚くべき遠未来世界が読者の前に立ち現れる。現代SFの到達点にして、世界水準の傑作。
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【目次】(「BOOK」データベースより)
皆勤の徒/洞の街/泥海の浮き城/百々似隊商
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【著者情報】(「BOOK」データベースより)
酉島伝法(トリシマデンポウ)
1970年大阪府生まれ。大阪美術専門学校芸術研究科卒。フリーランスのデザイナー兼イラストレーター。2011年、「皆勤の徒」で第2回創元SF短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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「革命の倫敦(ロンドン)」《ブックマン秘史1》ラヴィ・ティドハーを読みました!


作者 ラヴィ・ティドハー
早川文庫 SF1916
評価 ★★★★☆

先週の日曜日に受けたアマチュア無線4級は無事合格しました。東京、晴海で受けたのですが、風が強くてこちら河口湖とあまり変わらない寒さで少し驚きました。勉強も終わったのでこれからは読書三昧かな^^


今回よんだのは「革命の倫敦」です!
ネット上の評判もおおむね好評だったのでこれは面白そうと期待して読み始めました。
(間に勉強を1週間おいたので最初を忘れてたけど・・・)

オーファン(みなしごの意、名前ではないが本人はオーファンと名乗る)が老人ギルガメッシュに会いにいくところから物語ははじまる。
舞台は英国、首相にはモリアティ(あのs・hの敵役ですね)がついている。そして女王はなんと蜥蜴族。恋人のルーシーが式典で火星探査機に”本” を載せることになり見守ることになる。そして式当日、ルーシーが火星探査機に載せようとした本が爆発。ルーシーの生死は不明となる。ここからルーシーを探す旅がはじまる。

蜥蜴に自動人形そしてどこかで聞いた人が多数登場し(ヴェルヌとかマイクロフト・ホームズとか・・・)ブックマンの陰謀(テロ)を軸に話が回ります。

元ネタが膨大すぎて、なんだか分からないけど、てんこ盛りで面白いです。
楽しいし、話が早いので退屈しません。
そうそう、本好きには あの 本の墓場みたいな 本ぎっしりの場面もでてきて楽しいですよ!!


全三部作とのことです。2巻は12月にでてます。3巻は4月予定。





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「家族八景」筒井康隆を読みました!

【送料無料】家族八景改版 [ 筒井康隆 ]

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価格:515円(税込、送料込)


著者 筒井康隆
新潮文庫
評価 ★★★★☆

初読です。主人公 火田七瀬は人の心を読むことができる、超能力者。色々な(八つ)家庭でお手伝いとして働きます。
普通の努めだと自分の能力に気付かれる恐れが大きいから、その点家政婦なら、色々なところを転々とできます。

七瀬が行く家庭それぞれが、表面と心のなかがまったく別。夫や妻をののしり、避難している様なところです。
七瀬が傍観者ではなくて、自己保全から介入する場面もあります。

確かに面白いのですが正直にいうと、自分はあまり好きな話ではありません。
人の心を覗き見している後味の悪さがつきまといます。
人の心がわかってしまう事で、自分にそれが跳ね返ります。

それに誰しも、良い気持ちをもってばかりいるわけではありません。上司や妻への悪口がひとつやふたつはあるはずです。
近くに七瀬の様な人がいたら、それは警戒しますね。それにあとでその能力をしったら、そうとうショックを受けると思うし。

三部作なので、最後まで読まないと最終的な評価はできないとは思います。
作家タ行 | コメント:2 | トラックバック:0 |

「たったひとつの冴えたやりかた」ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアを読みました!


早川文庫SF
著者 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
評価 ★★★★☆

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
やった!これでようやく宇宙に行ける!16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、連邦基地のチェックもすり抜けて、そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。だが冷凍睡眠から覚めた彼女を、意外な驚きが待っていた。頭の中に、イーアというエイリアンが住みついてしまったのだ!ふたりは意気投合して〈失われた植民地〉探険にのりだすが、この脳寄生体には恐ろしい秘密があった…。元気少女の愛と勇気と友情をえがいて読者をさわやかな感動にいざなう表題作ほか、星のきらめく大宇宙にくり広げられる壮大なドラマ全3篇を結集!

【目次】(「BOOK」データベースより)
たったひとつの冴えたやりかた/グッドナイト、スイートハーツ/衝突


ほっておいたらいつの間にか1ヶ月以上の間が空いてしまいました(反省)
10月は鳴沢村で開催されたロードレースに人生初参加しました。10kmの部にでて、59分23秒で完走できました。
はじめてにしては上出来かと思う。ランニングつづけて行こうと思います。
12月になり寒くなりなかか走れませんが。

今年は自治会の組の班長さんでなにかと忙しかったのですが、それももう少しで終わりです。ほっとしてます。

久しぶり(こればっかです)の感想は「たったひとつの冴えたやりかた」
SF好きを自認してるのにジェイムズ・ティプトリー・ジュニア初読。(SFMに載ってるのは何遍か読んでいるはずですが)

あまりにも有名な本作。
三つの中編の連作集。

いずれも異星人とのファーストコンタクトをあつかうもの。
タイトル作は面白いいですが、娘をもつ親の立場からは、なんともやるせない話。

未知の星系に単独、冒険に行く。そこで回収したメッセージパイプから、未知のエイリアンが脳内に住みつくことになろうとは、コミニュケーションののちやがて二人の間には友情が。
そして、恐ろしい結末を知る。
そしてコーティーのとった決断は・・・・

自分はこれより最後の「衝突」の方が好きです。

しっぽのあるエイリアンとのコンタクト、その星域にはいると、なぜか自分にもしっぽがあるように感じる。
簡単な単語だけのやりとりでの接触が泣かせます。
こちらは、探査の為の言わばプロたちの接触だけにすなおに読めます。

解説でこれで泣けなければ人間じゃないって書いてありましたが、泣けなかった。
それより著者の事の方が泣けます。

読んで良かった本です。




作家タ行 | コメント:6 | トラックバック:0 |

「黄昏に眠る秋」ヨハン・テオリンを読みました!

【送料無料】黄昏に眠る秋

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価格:1,890円(税込、送料別)


著者 ヨハン・テオリン
早川書房 HPB 1846
評価 ★★★★★

面白かったです。
この本のなにが、凄いって、探偵役が引退した船長イェロフで養護施設にいる老人なんですね。体調が悪い時は自分で歩けません。

孫が行方不明になって二十数年後、失踪したときに履いていたと思われのサンダルがイェロフのところに送られてくる。
娘ユリアを呼び寄せ、老人仲間と調査に乗り出す。

ユリアとは、あまりうまくいっていません。ユリアも息子イェンスを失ってから、塞ぎっぱなしです。

捜査のパートと、舞台になるエーランド島の暴れ者、ニルス・カントの逃亡行が交互に語られます。
このニルス・カントのパートもすこぶる、面白い。

スウェーデンの架空の島を舞台に親子の物語が展開します。
寒く、凍えそうな情景がありありと浮かんできます。

四季の4部作みたいです。

「冬の灯台が語るとき」が出ていて、こちらはゴッシク風で、幽霊も出てくる様でますます面白そう!!こちらも読みたくなりました!!

【送料無料】冬の灯台が語るとき

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価格:1,890円(税込、送料別)




【内容情報】(「BOOK」データベースより)
霧深いエーランド島で、幼い少年が消えた。母ユリアをはじめ、残された家族は自分を責めながら生きてきたが、二十数年後の秋、すべてが一変する。少年が事件当時に履いていたはずの靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに送られてきたのだ。急遽帰郷したユリアは、疎遠だったイェルロフとぶつかりながらも、愛しい子の行方をともに追う。長年の悲しみに正面から向き合おうと決めた父娘を待つ真実とは?スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀新人賞に加えて英国推理作家協会賞最優秀新人賞を受賞した傑作ミステリ。

【著者情報】(「BOOK」データベースより)
テオリン,ヨハン(Theorin,Johan)
1963年にスウェーデン、ヨーテボリで生まれる。ジャーナリストとして活躍するかたわら、新聞や雑誌に短篇を発表。2007年に刊行されたデビュー長篇である『黄昏に眠る秋』はたちまちベストセラーとなり、世界20カ国以上で刊行された。そのほか現在までに長篇2作が刊行され、英国推理作家協会賞を受賞するなどいずれも高い評価を受けている

三角和代(ミスミカズヨ)
1965年福岡県生、西南学院大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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